2020 年 10 月 Mobile Standard Edition 管理サマリー
リリース ノート サマリー
しばらくの間、SAP Concur モバイル アプリ ユーザーは、モバイル アプリ設定の [追加機能] 画面で [経費精算レポート (新規)] および [経費精算レポート (新規) - 承認者] トグルを無効化することによって、経費精算レポートの従来のユーザー インターフェイスを使い続けることができていました。
このリリースより、モバイル アプリの [追加機能] 画面から [経費精算レポート (新規)] および [経費精算レポート (新規) - 承認者] トグルが削除され、モバイル ユーザーが経費精算レポートの従来のユーザー インターフェイスにアクセスすることはできなくなりました。
業務目的/お客様にとってのメリット: この更新により、ユーザーはモバイル アプリで経費精算レポートを操作しながら、より合理化されたエクスペリエンスを実感できます。
このリリースでは、モバイル アプリの Concur Drive 内にある 2 つの停止オプションの許容時間が調整されました。調整された停止オプションは以下のとおりです。
既定のオプションの時間が 5 分から 7 分に変更されました。
交通状況モード オプションの時間が 10 分から 15 分に変更されました。
このリリースでは、SAP Concur モバイル アプリの出張手当エクスペリエンスが更新されました。
更新は、以下のとおりです。
[新しい出張手当] 画面が、Web バージョンのモバイル アプリにより近くなるよう再設計されました。
旅程管理の画面で、[レポート] 画面と同様のスワイプ アクションが使用されるようになりました。
モバイル ユーザーが簡易旅程編集モードと詳細旅程編集モードを (手当カテゴリに応じて) 切り替えることができるようになりました。
ユーザーがより簡単に操作を行えるように、エラーの処理および視覚的なヒントの表示が改善されました。
日付および時刻の入力フィールドに対するデフォルト設定が改善され、ワークフローが迅速化されました。
ユーザーが旅程を保存すると、[出張手当] 画面の [調整] タブが自動的に表示され、ユーザーの保存済みの旅程詳細が表示されます。
詳細モード
ユーザーは、選択する手当カテゴリに応じて、簡易旅程モードまたは詳細旅程モードのいずれかを選択することができます。詳細モードではすべてのフィールドが表示されますが、簡易モードでは特定のフィールドが非表示になります。非表示のフィールドには、意味のあるデータが自動的に入力されます。
ユーザーが旅程を保存すると、保存した旅程の詳細が [出張手当] 画面の [調整] タブに表示されます。[旅程] タブをタップすると、旅程のサマリーを表示することができます。
ユーザーは、[出張手当] 画面の [旅程] セクション内のリストから旅程を編集または削除できます。これには、編集/削除対象の旅程を左にスワイプしてから、[編集] または [削除] をタップします。
また、旅程の概要画面で詳細情報アイコン (右上隅) をタップし、表示されるメニューの [旅程の編集] または [出張手当の削除] をタップして旅程を編集または削除することもできます。
ユーザーが選択した手当カテゴリに応じて、国境通過に関する追加フィールドが表示されます。同様に、ドイツの 3 カ月ルール設定で手当カテゴリを選択した場合は、[到着地] フィールドに完全な住所を入力する必要があります。この設定が有効化されていない場合、入力が必要となるのは [目的地の都市] フィールドのみで、完全な住所を入力する必要はありません。ユーザーが複数の目的地を設定している場合は、概要を把握しやすいよう個別の目的地がヘッダー行に表示されます。
ユーザーは、目的地間で [出張先の追加] をタップして目的地を追加することもできます。
詳細モードで [詳細旅程] トグルを有効にすると、ユーザーの詳細な変更は消失します。その後、それらの情報が既定の値で置き換えられます。
エラー処理
すべての必須フィールド (アスタリスクが付いているフィールド) が、ユーザーによって入力されている必要があります。必須フィールドが入力されていない場合、画面上部に [アラート] セクションが表示されます。また、影響を受けるフィールドの近くに [必須フィールド] を示す赤色のテキストが表示されます。ユーザーは、[アラート] をタップすることにより、エラー メッセージのリストを展開してアクセスすることができます。
1 日あたりの手当の調整
目的の旅程に関する 1 日あたりの手当の画面を表示するには、[出張手当] 画面のリストで該当する旅程をタップします。1 日あたりの手当を含む画面が表示されます。ここで、個別の 1 日あたりの手当をタップすると、手当をさらに調整することができます。
再設計された承認サマリー画面
再設計されたサマリー画面では、承認者に対し、旅程の日次調整および旅程から除外された日付すべてをまとめたリストが提供されます。承認者は、[旅程] タブをタップして、現在の経費精算レポート内の全旅程のリストを表示することができます。
このリリースでは、オペレーティング システムに新しい位置情報権限オプションが追加された Android バージョン 10 (またはそれ以降) をサポートするための変更が加えられました。Android バージョン 10 (またはそれ以降) のモバイル デバイスを使用しているユーザーがモバイル アプリで Concur Drive にアクセスして使用するには、SAP Concur モバイル アプリの位置情報へのアクセスを要求する OS の位置情報権限ウィンドウで、[常に許可] をタップする必要があります。
このリリースでは、Android ユーザーが申請の提出時にモバイル アプリ内で確認同意書を確認できるようになりました。
このリリースでは、iOS モバイル デバイス (iPhone/iPad) で iOS 14 オペレーティング システムを使用しているモバイル アプリ ユーザーに、SAP Concur モバイル アプリとの互換性が提供されます。
9.83 リリースでは、SAP Concur モバイル アプリのユーザーがモバイル アプリ内の新しいレポート入力操作機能にアクセスできるようになりました。新しいユーザー インターフェイスは、実装環境の "プレビュー モード" でのみ使用することができます。
SAP がお客様からのフィードバックを受け取って対応すると、このエクスペリエンスの実装環境から本稼動環境への移行がスケジュールされます。その間、お客様は、検出された問題を SAP Concur Support にエスカレーションすることができます。
2020 年 3 月 31 日に、SAP Concur モバイル アプリ ユーザーは、ホテル サービス V2 からコンテンツを購入、予約、およびキャンセルできるようになります。
ユーザー/お客様にとってのメリット: 旅行者は、どのデバイスからでも旅行を予約することができます。3 月 31 日を過ぎると、旅行者は、SAP Concur モバイル アプリ内から、ホテル サービス V2 で提供されるホテルを検索、予約、およびキャンセルすることができます。
計画変更サマリー
このセクションの項目は、今後のリリースを予定している変更のサマリーです。SAP Concur は、ここで言及された機能拡張/変更の導入を延期、または削除する権利を有します。
重要: ここに記載されている計画変更は、この SAP Concur 製品またはサービスに影響を与える拡張および修正として予定されている内容を網羅していない場合があります。複数の SAP Concur 製品またはサービスに適用される計画変更は、統合されたドキュメントに記載されています。2020 年 10 月: 共通の計画変更 Standard Edition 管理サマリー で入手可能な追加の計画変更管理サマリーを確認してください。
今後のリリース予定では、(ノルウェー在住の) 出張手当のユーザーを対象に、SAP Concur モバイル アプリ内の [1 日あたりの手当] 画面の [食事タイプ] メニューに、新しい食事タイプとして [調理施設あり]、[調理施設なし]、および [なし] が表示されます。
ほかにも、モバイル アプリ ユーザーには、[1 日あたりの手当] 画面の [Accommodation Type (宿泊施設タイプ)] メニューに、新しい宿泊施設タイプとして [宿泊] および [なし] が表示されます。
税務局から提供される料金と非課税の料金がユーザーの宿泊する場所に基づいて区別されるため、宿泊タイプ [宿泊] および [なし] はオプションとしてユーザーに提供されます。ノルウェーの居住者は、税レポートのためにこの情報を提供する必要があります。
**計画変更** Android のみ – オペレーティング システム更新SAP Concur ソリューションでは、モバイル ユーザーにとって最良のエクスペリエンスを確保するため、最小のオペレーティング システムを定期的に更新します。10 月 (9.85) のモバイル リリースを目処に、SAP Concur ソリューションでは、最低サポート オペレーティング システムが v7.0 (Nougat, API 24) に更新されます。
9 月のモバイル リリース (9.84) が Android オペレーティング システムのバージョン v6.0 (Marshmallow, API 23) に対する最終リリースとなります。
すべてのユーザー デバイスのオペレーティング システムが v7.0 (Nougat, API 24) 以上に更新されていることを確認してください。
ユーザーに対してデバイスのオペレーティング システムのアップグレードが強制されることはありませんが、古いオペレーティング システムを更新していない場合は SAP Concur モバイル アプリの 10 月のモバイル リリース (9.85) 以降のバージョンをインストールできないため注意してください。
1 月 (9.87) のモバイル リリースを目処に、SAP Concur ソリューションでは、現在のバージョンと以前の 6 つのバージョン (合計 7 つのバージョン) に対するモバイル アプリのアクセスとセキュリティの管理を、現在のバージョンと以前の 2 つのバージョン (合計 3 つのバージョン) に削減する予定です。つまり、3 回の更新 (通常は 3 カ月) の間に SAP Concur モバイル アプリを更新しておらず、4 番目に新しいバージョンを使用している場合、ユーザーは自動的にサインアウトされます。
たとえば、1 月 (9.87) のモバイルリリース後に、モバイル デバイスで 9.84 バージョンのモバイル アプリを使用しているユーザーは、アプリから自動的にログアウトされます。モバイル デバイスでモバイル アプリをバージョン 9.85 以上に更新すると、SAP Concur モバイル アプリに再度サインインできるようになります。
業務目的/お客様にとってのメリット: このポリシーの更新により、機能拡張用のリソースが増え、全体的なセキュリティが向上します。
これらの変更は、セキュアな認証の保持に対する SAP の継続的な取り組みの一環です。
11 月 (9.86) のモバイル リリースを目処に、SAP では、SAP Concur モバイル アプリでの自動サインイン設定を廃止する予定です。この変更は、同じく 11 月のリリースで実装されるモバイル サインイン ページの再設計と同時に行われます。
業務目的/お客様にとってのメリット: この機能の廃止により、安全性の低い自動サインイン設定が削除されることで、さらにセキュアな認証がサポートされます。
しばらくの間、SAP Concur モバイル アプリ ユーザーは、モバイル アプリ設定の [追加機能] 画面で [経費精算レポート (新規)] および [経費精算レポート (新規) - 承認者] トグルを無効化することによって、経費精算レポートの従来のユーザー インターフェイスを使い続けることができていました。
10 月 (9.85) のモバイル リリースを目処に、SAP では、[経費精算レポート (新規)] および [経費精算レポート (新規) - 承認者] トグルを [追加機能] 画面から削除する予定です。モバイル ユーザーは、経費精算レポートの従来のユーザー インターフェイスにアクセスできなくなります。
業務目的/お客様にとってのメリット: この更新により、ユーザーはモバイル アプリで経費精算レポートを操作しながら、より合理化されたエクスペリエンスを実感できます。
これらの変更は、セキュアな認証の保持に対する SAP Concur ソリューションの継続的な取り組みの一環です。
11 月 (9.86) のモバイル リリースを目処に、SAP では、SAP Concur モバイル アプリでのモバイル PIN のサインイン オプションを廃止する予定です。
この変更は、同じく 11 月のリリースで実装されるモバイル サインイン ページの再設計と同時に行われます。
11 月のリリースより、ユーザーは以前のサインイン ページ デザインに戻すことができ、そのページでモバイル PIN のサインイン オプションを使用できます。3 月 (9.89) のリリースより、新旧のページ デザインを切り替えるオプションは利用できなくなります。
モバイル PIN のサインイン オプションが廃止されても、ユーザーは以下の方法を使用して引き続きモバイル アプリにサインインすることができます。
シングル サインオン (SSO)
モバイル SSO
SAP Concur SAML v2 SSO (SAML v2)
ユーザー名とパスワード
照合済のメール アドレスおよびパスワード
SAP の Web バージョンでシングル サインオン (SSO) を有効化している会社の場合は、SAP Concur モバイル アプリで SSO を有効化し、できれば SAML v2 に移行することをお奨めします。
SAML v2 への移行については、SSO Service: Overview Guide (英語のみ) および Shared: SSO Management Setup Guide (英語のみ) を参照してください。
業務目的/お客様にとってのメリット: この機能の廃止により、安全性の低い PIN オプションが削除されることで、さらにセキュアな認証がサポートされます。これにより、ユーザーが SAP Concur モバイル アプリにサインインする方法が簡易化され、モバイルでのサインイン手順と Web でのサインイン手順との整合性が高くなります。
10 月のリリース (9.85) より、ユーザーがモバイル アプリにサインインすると、次のようなメッセージが表示され、今後の変更について通知されます。
11 月のリリースより、ユーザーには新しいサインイン画面が表示されます。これには、古いサインイン手順に戻るオプションも含まれます。
11 月 (9.86) のモバイル リリースを目処に、モバイルの [サインイン] ページが再設計され、改善される予定です。この拡張によって、ユーザー エクスペリエンスが改善され、セキュリティが向上し、設定が簡略化されます。また、シングル サインオン (SSO) に複数のアイデンティティ プロバイダ (OKTA や Azure など) を使用しているお客様も支援されます。
10 月のリリース (9.85) より、ユーザーがモバイル アプリにサインインすると、次のようなメッセージが表示され、今後の変更について通知されます。
11 月のリリースより、ユーザーには新しいサインイン ページが表示され、古いサインイン ページのデザインに戻すオプションが提供されます。3 月 (9.89) のリリースより、新旧のページ デザインを切り替えるオプションは利用できなくなります。
詳細については、Mobile Authentication Update FAQ (英語のみ) を参照してください。