2021 年 11 月 Invoice Standard Edition 管理サマリー
初回投稿
リリース ノート サマリー
Invoice Pay
Invoice Pay ACH の使用停止SAP Concur は、支払ソリューションのポートフォリオをパートナー対応ソリューションに移行するために、数年間にわたり取り組んできました。これは、Concur Invoice の支払に関する強固なパートナー オプションによって証明されています。
現時点で、SAP Concur では、2022 年 1 月 1 日以降の Concur Invoice の Invoice Pay ACH 機能の使用停止を加速しています。パートナー ソリューションによる支払方針の次のフェーズに移行すると、この使用停止によって、Invoice Pay ACH を使用しているお客様は、2021 年 11 月 15 日以降に、支払先への支払が行われないため、代替ソリューションを有効化することが求められます。
締切日以降のバッチの管理
従来の Invoice Pay ACH 資金管理口座は、支払先に対して支払を行わなくなる締切日以降も有効なままとなります。すなわち、支払データは処理対象として送信されませんが、未処理ステータスのバッチは引き続き処理されます。バッチの支払要請は、[失敗した支払] の順番待ちで確認し管理することができます。
業務目的/お客様にとってのメリット: この変更は、今後の製品拡張とより充実した統合をサポートするための、パートナー対応ソリューションへの移行に含まれています。
Invoice プロバイダー ACH の資金管理口座を使用した Invoice 支払処理新しい Invoice プロバイダー ACH 機能の一部として、Bambora/Worldline による ACH 支払を行うために、Bambora/Worldline を使用してステータスが [承認済] の資金管理口座を有効化し、承認済の請求書を処理できるようになりました。従来の Invoice Pay ACH では、資金管理口座を有効のままにすることができます。未処理の支払バッチは、2021 年 11 月 15 日まで引き続き支払処理されます。この日付以降は、従来の Invoice Pay ACH 資金管理口座を使用した新しい請求書の支払が終了します。
現時点では、支払プロバイダーとして Bambora/Worldline による USD ACH 支払がサポートされています。
Invoice Pay ACH 機能の廃止の詳細については、Invoice Pay Solutions FAQ (英語のみ) を参照してください。
Invoice Pay ACH から Invoice プロバイダー ACH 機能および Bambora/Worldline への Invoice ACH 支払の移行の詳細については、SAP Concur Invoice Provider ACH migration (英語のみ) ページを参照してください。
業務目的/お客様にとってのメリット: お客様へのサービスを向上させるために、Invoice Pay から請求書支払用の支払プロバイダー ソリューションへの移行の一環として、Invoice プロバイダー ACH で Invoice Pay ACH 機能が置き換えられています。
Invoice 支払マネージャーの新しい資金管理口座アクションInvoice Pay の [支払マネージャー] > [資金管理口座] ページの [アクション] リストに、以下のアクションが追加されました。
資金管理口座の有効化
資金管理口座の無効化
有効資金管理口座へのバッチ移動
業務目的/お客様にとってのメリット: 新しいオプションによって、資金管理口座の管理が簡単かつ効率的になります。
発注
メールの添付ファイルの発注送信限度SAP Concur では、SAP Concur からサプライヤーに送信される発注 (PO) ファイルの合計サイズに 7 MB の制限が実装されました。証明用添付ファイル (イメージ) が発注申請または発注にアップロードされ、サプライヤーに送信される発注ファイルとともに含まれている場合は、発注ファイルの合計サイズが 7 MB を超えていないことが確認されます。アップロード中のファイルによって発注ファイルの合計サイズが 7 MB を超える場合は、ファイルのアップロードに失敗し、メッセージが表示されます。ユーザーはファイルサイズを小さくしてから、再アップロードを試みることができます。
変更前に作成された発注に制限を超える添付ファイルが含まれている場合は、ユーザーが発注を送信すると、発注のステータスは [発注情報送信待ち] のままとなり、ユーザーには添付ファイルのサイズが原因で発注を送信できないことを示すメッセージが表示されます。ユーザーは、添付ファイルを削除し、要件を満たすイメージを再アップロードしてから、発注を送信することができます。
変更前に作成された発注にサイズ制限を超える添付ファイルが含まれており、その発注が自動送信に設定されている場合、その発注を所有しているユーザーは、発注が送信されなかったことを示すメール通知を受信します。その後、ユーザーは SAP Concur ソリューションにサインインして、よりサイズの小さいファイルをアップロードし、手動で発注を送信することができます。
この変更の一環として、[発注構成] ページでは、[証明用ドキュメント] としてアップロードできるファイル サイズの制限が更新されました。サイズが 3 MB 以下である単一のファイルをアップロードできます。
業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、Concur Invoice メール サービスでは、発注の送信がすべての環境でサポートされるようになります。
認証
CES SSO の使用停止これらの変更は、セキュアな認証の保持に対する SAP Concur の継続的な取り組みの一環です。
Concur Expense Service (CES) SSO は 2021 年 10 月 29 日に使用停止されました。
SAP Concur では、お客様の管理者が SAP Concur 管理者を介さずに SAML v2 接続を設定できるようにするシングル サインオン セルフサービス オプションが提供されています。
業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、セキュリティが強化されるとともに、SAP Concur 製品およびサービスにログインするユーザーに対するサポートが改善されます。
新しい会社リクエスト トークンのセルフサービス ツール[法人管理者] または [Web サービス管理者] ロールが割り当てられている SAP Concur 管理者は、新しい会社リクエスト トークンのセルフサービス ツールを利用できるようになりました。
会社リクエスト トークンのセルフサービス ツールにより、お客様は、SAP Concur プラットフォームで API に接続する際、JSON Web トークン (JWT) を要求するために必要とされる会社リクエスト トークンを生成することができます。
業務目的/お客様にとってのメリット: 会社リクエスト トークンのセルフサービス ツールにより、お客様は、SAP Concur Support に連絡しなくても、会社リクエスト トークンを生成することができます。ほかにも、お客様は、このツールを使用することで、会社リクエスト トークンが期限切れになるか、失われた場合に、SAP Concur Support の支援を受けることなく、代替の会社リクエスト トークンを生成することができます。
Client Web Services
アプリケーション管理のセルフサービス ツール10 月のリリースより、SAP Concur Client Web Services を利用しているお客様は、新しいアプリケーション管理セルフサービス ツールの [OAuth 2.0 アプリケーション管理] へのアクセスを申請することができます。このセルフサービス ツールは、そのツールを申請した SAP Concur Web Services のお客様に対して Client Web Services チームによって有効化されます。
有効化すると、[Web サービス管理者] ロールが割り当てられている管理ユーザーは、[認証管理] ページからこのツールにアクセスすることができます。
業務目的/お客様にとってのメリット: [OAuth 2.0 アプリケーション管理] ツールを使用することで、お客様は SAP Concur Support に連絡せずに、クライアント ID (アプリ ID) およびクライアント シークレットを生成できるようになります。
ファイル転送の更新
**進行中** SSH キー認証による必須 SFTPこのリリース ノートは、SAP Concur 製品を使用してファイル送信を行う技術スタッフを対象としています。セキュリティで保護されたさまざまなファイル転送プロトコルを使用してデータ交換に参加する SAP Concur のお客様および支払先に対し、SAP では、これらのファイル転送のセキュリティを強化するための変更を行っています。
2021 年 4 月 10 日以降、非 SFTP (Secure File Transfer Protocol) プロトコルと SFTP パスワード認証を使用してファイル転送のために SAP Concur に接続することはできません。
非 SFTP ファイル転送アカウントは、SSH キー認証による SFTP に切り替える必要があります。
パスワード認証を使用している SFTP ファイル転送アカウントは、SSH キー認証に切り替える必要があります。
SFTP パスワードのリセット要求では、お客様が認証に SSH キーを提供する必要があります。
2021 年 4 月 12 日より、SAP は非準拠ファイル転送接続の無効化を開始しました。非準拠アカウントを無効化するプロセスは、2021 年を通して継続されます。複数のファイル転送接続を設定している場合、この変更はすべてのファイル転送接続に適用されます。
この発表は、以下のファイル転送 DNS エンドポイントに関連します。
st.concursolutions.com
st-eu.concursolutions.com
vs.concursolutions.com
vs.concurcdc.cn
業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、ファイル転送のセキュリティが強化されます。
ファイル転送用の期限付き PGP キーを利用可能SAP Concur 製品に転送されるファイルは、SAP Concur の公開 PGP キー concursolutionsrotate.asc を使用して暗号化する必要があります。
concursolutionsrotate.asc
キー ファイルはお客様のルート フォルダ内にあり
キー ID 40AC5D35
RSA 4096 ビット署名および暗号化サブキー
キーの有効期間は 2 年間
期限切れ前のキーの交換はお客様の責任で行う
次の期限日: 2022 年 9 月 4 日
SAP Concur では、お客様のルート フォルダ内にある現在の期限付き公開 PGP キーを、有効期限の 90 日前に交換する予定
SAP Concur の旧 PGP キー (キー ID D4D727C0) は、既存のお客様に対しては引き続きサポートされますが、将来的には非推奨化される予定です。
SAP Concur では、より安全な期限付きの公開 PGP キーをファイル転送に使用することを強くお奨めします。より安全性の高い期限付きの公開 PGP キーをファイル転送に容易に使用できるように、SAP Concur は 2021 年 1 月 15 日 (金) に既存のお客様のホーム フォルダにこのキーを追加しました。
この発表は、以下のファイル転送 DNS エンドポイントに関連します。
st.concursolutions.com
mft-us.concursolutions.com
vs.concursolutions.com
st-eu.concursolutions.com
mft-eu.concursolutions.com
業務目的/お客様にとってのメリット: 期限付き公開 PGP キーは、ファイル転送の安全性を高めます。
**進行中** SAP Concur レガシー ファイル移動の移行このリリース ノートは、SAP Concur を使用してファイル送信を行う技術スタッフを対象としています。SAP Concur では、データ交換に参加しているお客様および支払先向けにファイル転送サブシステムの保守を進め、ファイル転送のセキュリティを強化しています。
SAP Concur では、現在、ファイルの移動で従来のプロセスを使用しているエンティティを対象に、API を使用した、より効率的で安全なファイル ルーティング プロセスへの移行を進めています。
従来のプロセスを使用するように現在エンティティが構成されているお客様は、現在から 2022 年 1 月 24 日までのいずれかの時点で、より効率的なプロセスへと移行されます。より効率的なプロセスに移行すると、次のような点が改善されます。
従来のプロセスでは、お客様は、ファイル転送スケジュールが指定された時間に実行されるまで待機する必要がありました。より効率的で安全な API ベースのプロセスでは、SAP Concur からの抽出やその他の送信ファイルは、ファイルの作成直後から、既存のオーバーナイト処理期間中に利用できます。
この発表は、以下のファイル転送 DNS エンドポイントに関連します。
st.concursolutions.com
業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、ファイル転送のセキュリティと効率が強化されます。
翻訳
配賦の用語の翻訳 (繁体字中国語)SAP Concur では、11 月のリリースで、用語 "配賦" の翻訳の一貫性を確保するために、中国語 (繁体字) バージョンの SAP Concur ユーザー インターフェイスで以下の用語を変更します。
英語の用語 | 現在の翻訳 | 更新される翻訳 |
---|---|---|
Distribution/Distributions | 發放 | 分攤 |
Distributed/Distribute | 發放 | 分攤 |
業務目的/お客様にとってのメリット: これらの改訂により、翻訳の正確性が向上し、操作性が改善されます。
その他
Concur Experience Optimizer (米国)SAP は 10 月 27 日に Concur Experience Optimizer をリリースしました。
Concur Experience Optimizer では、SAP Concur ソリューションからの従業員センチメントおよび購入行動データを収集して分析することで、お客様がユーザー エクスペリエンスの改善、効率性の向上、支出管理の改善、コンプライアンスの確保、サステナビリティ目標への適合性向上を実現できるよう評価して変更を行えるようにします。
Concur Experience Optimizer は、以下の基準を満たすお客様が使用できます。
お客様が Concur Expense または Concur Travel & Expense を使用している。
お客様が Concur Intelligence または Consultative Intelligence を使用している。
お客様が IT 向け Qualtrics EmployeeXM のライセンスを持っている。
Concur Experience Optimizer には、以下の機能が含まれています。
従業員センチメントを収集するための診断フィードバック テンプレート
データを分析および理解するためのダッシュボード
データの解釈と調査結果への効果的な応答の開発を支援するエキスパート サービス
可用性、拡張性、機密性、データ プライバシー、およびセキュリティを確保する Qualtrics プラットフォーム
業務目的/お客様にとってのメリット: Concur Experience Optimizer は、お客様が SAP Concur ソリューションを最適化して従業員センチメントと効率を改善し、コンプライアンスを確保し、お客様のサステナビリティ目標をサポートするのに役立ちます。
**進行中** SAP Concur ホームページの変更2021 年第 4 四半期に、新しいホームページへのお客様のリダイレクトが開始されました。新しいホームページの外観は以前の SAP Concur ホームページと同じです。新しいホームページでは、サービスが一時的に利用できなくなった場合の機能が拡張されています。
新しいホームページのロール アウトは段階的に行われます。
フェーズ 1: 第 4 四半期の初めに、SAP Concur は、米国データセンター内の Concur Expense、Concur Invoice、および Concur Request のお客様を対象に、新しいホームページへのリダイレクトを開始しました。
フェーズ 2: 2021 年 11 月に、EU データセンター内の Concur Expense、Concur Invoice、および Concur Request のお客様の新しいホームページへのリダイレクトが開始される予定です。
フェーズ 3: 2022 年第 2 四半期に、米国と EU のデータセンター内のその他のお客様の新しいホームページへのリダイレクトが開始される予定です。その他のお客様には、Concur Travel を単独で使用しているお客様、または Concur Travel と Expense、Invoice、または Request (あるいはそのすべて) を使用しているお客様が含まれます。
業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、一部のサービスが利用できない場合でも SAP Concur ホームページが利用可能になり、サインイン手順の一貫性が向上します。
製品設定
製品設定ページの拡張この機能は、現在のリリースでは対象外となりました。このリリース ノートは Shared Planned Changes Release Notes (英語のみ) 2021 年 11 月: 共通の計画変更 Standard Edition 管理サマリーに移動されました。
SAP Concur ユーザー アシスタンス
SAP Help Portal に誘導されるヘルプ メニューSAP では、SAP Concur ソリューションの [ヘルプ] メニューを更新し、SAP Help Portal (http://help.sap.com) のオンライン ヘルプ コンテンツが示されるようにしました。SAP Help Portal には、ヘルプ コンテンツは同じままですが、ヘルプの新しいルック アンド フィールと追加機能が含まれます。
業務目的/お客様にとってのメリット: この更新により、セントラル SAP Help Portal で SAP Concur ソリューションのドキュメントと他の SAP 製品が統合されます。
ユーザー アシスタンス
エンド ユーザー向けの新しいユーザー アシスタンス ツール (米国、EMEA)2021 年 11 月 4 日より、SAP Concur 管理者は、エンド ユーザー向けの新しいユーザー アシスタンス ツールを有効化することができます。この新しいツールでは、ガイド付ヘルプの提供により、エンド ユーザーはより迅速にタスクを学習して完了させることができます。
管理ユーザー アシスタンスが有効化されたエンティティでは、エンド ユーザー向けのユーザー アシスタンスがすべてのエンド ユーザーに対してデフォルトで有効化されます。エンド ユーザー向けのユーザー アシスタンスは、[ユーザー アシスタンス設定] ページで国/地域別またはグローバルに有効化および無効化することができます。
管理ユーザー アシスタンスを有効化していない SAP Concur のお客様であっても、エンド ユーザー アシスタンスを有効化する場合は、サービス チケットを開いてこの機能を有効化することができます。
業務目的/お客様にとってのメリット: エンド ユーザー向けのユーザー アシスタンスにより、ユーザーは、新しいタスクをより迅速かつ効率的に学習し、ユーザーによる導入を促進し、効率を高め、SAP Concur ソリューションに対するエンド ユーザーのエクスペリエンスおよびエンド ユーザーの満足度を向上させることができます。
計画変更サマリー
このセクションの項目は、今後のリリースを予定している変更のサマリーです。SAP Concur は、ここで言及された機能拡張/変更の導入を延期、または削除する権利を有します。
重要: ここに記載されている計画変更は、この SAP Concur 製品またはサービスに影響を与える拡張および修正として予定されている内容を網羅していない場合があります。複数の SAP Concur 製品またはサービスに適用される計画変更は、統合されたドキュメントに記載されています。2021 年 11 月: 共通の計画変更 Standard Edition 管理サマリー で入手可能な追加の計画変更管理サマリーを確認してください。
現在、計画されている変更はありません。
お客様通知
アクセシビリティの更新
SAP では、最新の Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) をより適切に満たすように変更を実装します。SAP Concur ソリューションに加えられたアクセシビリティ関連の変更に関する情報は、四半期ごとに公開されます。Accessibility Updates (英語のみ) ページで、四半期ごとの更新を確認することができます。
SAP Concur Non-Affiliated Subprocessors
「Concur Non-Affiliated Subprocessors」のリストは、こちらに提供されています: SAP Concur Non-Affiliated Subprocessors (英語のみ)
サポート対象ブラウザ
サポート対象ブラウザは、その他の SAP Concur 月次リリース ノートで提供されており、新機能 - Standard Edition からアクセスできます。