Concur Invoice Standard Edition 管理のヘルプ

2021 年 7 月 Concur Expense Standard Edition 管理サマリー

更新 #1

リリース ノート サマリー

このセクションの項目は、今月のリリース ノートのサマリーです。 Standard Edition のリリース ノートには、新機能 - Standard Edition からアクセスすることができます。

監査ルール

イメージ認証日付 (e-文書)

管理者は、[イメージ認証日付] フィールドの日付値に基づいてカスタム監査ルールを設定することができます。カスタム監査ルールが設定されると、管理者は領収書タイムスタンプの日付と経費エントリの取引日を比較し、規定を満たしていない場合にユーザー/グループにアラートを送信し、経費精算レポートのフローを停止することができます。

現在、[イメージ認証日付] フィールドは、日本で使用される e-文書タイムスタンプの日付です。

[イメージ認証日付] フィールドの考慮事項:

  • フィールドの計算は暦日に基づきます (営業日のロジックは含まれません)。

  • 日数計算で使用される日付は、GMT タイムゾーンに基づきます。GMT と JST のタイムゾーン間の時差を考慮して、目的の時間よりも 1 日少ない日付に対して監査ルールを作成することをお奨めします。

  • 監査ルールとコンプライアンス検証は、取引日に対してユーザーが提供した情報に基づきます。ユーザーは取引日を編集できるため、領収書の情報に基づいて取引日が正確であることを確認する責任はユーザーにあります。

  • 管理者は、取引日と領収書タイムスタンプの日付を比較するための複数の監査ルールを作成することができます。

このフィールド変更は、新しいお客様と既存のお客様が利用できます。

この機能は 2021 年 7 月にリリースされました。

業務目的/お客様にとってのメリット: このフィールドにカスタム監査ルールを設定すると、経費エントリの取引日と領収書タイムスタンプの日付との間の暦日数を比較するために必要な、手動による確認作業を減らすことができます。

認証

HMAC に対するサポートの非推奨化

これらの変更は、セキュアな認証の保持に対する SAP Concur の継続的な取り組みの一環です。

SAP Concur のハッシュベース メッセージ認証コード (HMAC) に対するサポートは、非推奨化されました。

SAP Concur では、お客様の管理者が SAP Concur のサポート担当者を介さずに SAML v2 接続を設定できるようにするシングル サインオン セルフサービス オプションを提供します。

シングル サインオン セルフサービス オプションの詳細については、Shared: Single Sign-On Overview (英語のみ) および Shared: Single Sign-On Setup Guide (英語のみ) を参照してください。

業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、セキュリティが強化されるとともに、SAP Concur 製品およびサービスにログインするユーザーに対するサポートが改善されます。

クッキー設定とユーザー同意

明示的なクッキー同意およびゼロ クッキー ロードの追加管轄への拡張 (7 月 1 日)

SAP Concur ソリューションが、欧州連合 (EU)、欧州経済地域 (EEA)、欧州自由貿易連合 (EFTA)、英国 (UK)、およびブラジルのユーザー クッキーの同意要件を満たすように、SAP では 2021 年 7 月 1 日に、これらの管轄内の SAP Concur ソリューションに対して明示的なクッキー同意およびゼロ クッキー ロードを実装しました。

  • 明示的なクッキー同意: ユーザーは、同意要求に肯定的に回答することで、自身のデバイスへのクッキーの保存を許可することに同意する必要があります。

  • ゼロ クッキー ロード: ユーザーは、クッキーがデバイスに保存される前に、明示的なクッキーの同意を提供する必要があります。

業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、SAP Concur サイトは記載された管轄のクッキー同意要件に準拠することになり、ユーザーは SAP Concur ソリューションによってデバイスにダウンロードされるクッキーを選択することができます。

経費精算レポート

複数の経費および明細の編集 (6 月 22 日)

これらの変更は、NextGen UI エクスペリエンスに含まれています。

この機能により、ユーザーは経費精算レポートで複数の経費を選択し、すべての行にわたり共通の要素を一度に編集することができます。

業務目的/お客様にとってのメリット: この機能により、経費精算レポートの繰返データ入力が簡素化され、ユーザーの経費精算レポート作成が合理化されます。

ファイル転送の更新

**進行中** SSH キー認証による必須 SFTP

このリリース ノートは、SAP Concur 製品を使用してファイル送信を行う技術スタッフを対象としています。セキュリティで保護されたさまざまなファイル転送プロトコルを使用してデータ交換に参加する SAP Concur のお客様および支払先に対し、SAP では、これらのファイル転送のセキュリティを強化するための変更を行っています。

2021 年 4 月 10 日以降、非 SFTP (Secure File Transfer Protocol) プロトコルと SFTP パスワード認証を使用してファイル転送のために SAP Concur に接続することはできません。

  • 非 SFTP ファイル転送アカウントは、SSH キー認証による SFTP に切り替える必要があります。

  • パスワード認証を使用している SFTP ファイル転送アカウントは、SSH キー認証に切り替える必要があります。

  • SFTP パスワードのリセット要求では、お客様が認証に SSH キーを提供する必要があります。

2021 年 4 月 12 日より、SAP は非準拠ファイル転送接続の無効化を開始しました。非準拠アカウントを無効化するプロセスは、2021 年を通して継続されます。複数のファイル転送接続を設定している場合、この変更はすべてのファイル転送接続に適用されます。

この発表は、以下のファイル転送 DNS エンドポイントに関連します。

  • st.concursolutions.com

  • st-eu.concursolutions.com

  • vs.concursolutions.com

  • vs.concurcdc.cn

業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、ファイル転送のセキュリティが強化されます。

**進行中** SAP Concur レガシー ファイル移動の移行

このリリース ノートは、SAP Concur を使用してファイル送信を行う技術スタッフを対象としています。SAP Concur では、データ交換に参加しているお客様および支払先向けにファイル転送サブシステムの保守を進め、ファイル転送のセキュリティを強化しています。

SAP Concur では、現在、ファイルの移動で従来のプロセスを使用しているエンティティを対象に、API を使用した、より効率的で安全なファイル ルーティング プロセスへの移行を進めています。

従来のプロセスを使用するように現在エンティティが構成されているお客様は、現在から 2022 年 1 月 24 日までのいずれかの時点で、より効率的なプロセスへと移行されます。より効率的なプロセスに移行すると、次のような点が改善されます。

  • 従来のプロセスでは、お客様は、ファイル転送スケジュールが指定された時間に実行されるまで待機する必要がありました。より効率的で安全な API ベースのプロセスでは、SAP Concur からの抽出やその他の送信ファイルは、ファイルの作成直後から、既存のオーバーナイト処理期間中に利用できます。

この発表は、以下のファイル転送 DNS エンドポイントに関連します。

  • st.concursolutions.com

業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、ファイル転送のセキュリティと効率が強化されます。

ファイル転送用の期限付き PGP キーを利用可能

SAP Concur 製品に転送されるファイルは、SAP Concur の公開 PGP キー concursolutionsrotate.asc を使用して暗号化する必要があります。

concursolutionsrotate.asc

  • キー ファイルはお客様のルート フォルダ内にあり

  • キー ID 40AC5D35

  • RSA 4096 ビット署名および暗号化サブキー

  • キーの有効期間は 2 年間

  • 期限切れ前のキーの交換はお客様の責任で行う

    • 次の期限日: 2022 年 9 月 4 日

    • SAP Concur では、お客様のルート フォルダ内にある現在の期限付き公開 PGP キーを、有効期限の 90 日前に交換する予定

SAP Concur の旧 PGP キー (キー ID D4D727C0) は、既存のお客様に対しては引き続きサポートされますが、将来的には非推奨化される予定です。

SAP Concur では、より安全な期限付きの公開 PGP キーをファイル転送に使用することを強くお奨めします。より安全性の高い期限付きの公開 PGP キーをファイル転送に容易に使用できるように、SAP Concur は 2021 年 1 月 15 日 (金) に既存のお客様のホーム フォルダにこのキーを追加しました。

この発表は、以下のファイル転送 DNS エンドポイントに関連します。

  • st.concursolutions.com

  • mft-us.concursolutions.com

  • vs.concursolutions.com

  • st-eu.concursolutions.com

  • mft-eu.concursolutions.com

業務目的/お客様にとってのメリット: 期限付き公開 PGP キーは、ファイル転送の安全性を高めます。

翻訳

仮払申請の用語の翻訳

SAP Concur では、6 月のリリースで、用語 "仮払申請" の翻訳の一貫性を確保するために、ブラジル ポルトガル語バージョンの SAP Concur ユーザー インターフェイスで以下の用語を変更します。

英語の用語

現在のポルトガル (ブラジル) 語の用語

更新後のポルトガル (ブラジル) 語の用語

Cash Advances

Adiantamentos de viagem

Adiantamentos

Cash Advance

Adiantamento em espécie

Adiantamento

業務目的/お客様にとってのメリット: これらの改訂により、ブラジル ポルトガル語での翻訳の正確性が向上し、操作性が改善されます。

走行距離サービス

走行距離あたりの燃料費 (7 月 21 日)

SAP Concur は、会社が燃料および走行距離の税を追跡および還付できる新しい走行距離サービス更新をリリースします。燃料の付加価値税 (VAT) 還付の機能により、ユーザーは走行経費と燃料経費を同じ経費精算レポート (請求) に記録し、走行距離出張で使用される燃料に支払った、還付可能な付加価値税を追跡することができます。

この変更により、燃費および走行距離の税を還付する管理者はユーザーに対し、[走行距離あたりの燃料費] 経費タイプを作成することができます。

次世代の Concur Expense ユーザー インターフェイスは、最新かつ一貫性があり、合理的なユーザー エクスペリエンスを提供するように設計されています。この技術により、ユーザー インターフェイスが拡張されるだけでなく、お客様の変化するニーズを満たすために、弊社がお客様のご要望により迅速に対応できるようにもなります。

管理者は、新しい走行距離サービスのユーザーが使用するために、以下を作成することもできます。

  • [走行距離あたりの燃料費] エントリ フォーム

  • [走行距離 - 領収書なし] エントリ フォーム

  • [燃料タイプ] シンプル リスト

  • [走行距離 (プレースホルダ)] UK 税グループ

  • [FUELFORM] 監査ルール

業務目的/お客様にとってのメリット: この更新によりユーザーは以下を実行できるようになり、走行距離サービス機能が拡張されます。

  • クイック経費グリッドによる走行距離あたりの燃料費の経費追加

  • 走行距離グリッドによる走行経費の追加

  • 燃料および走行距離の税の還付

NextGen UI

**進行中** Concur Expense エンド ユーザーのユーザー インターフェイス (UI) の更新

Concur Expense ソリューションのユーザー インターフェイス エクスペリエンスの継続的な進化は、経費精算レポートを作成および提出するための最新の直観的かつ合理的なエクスペリエンスを提供する思慮深い設計および調査の結果です。

Concur Expense のお客様は、強制的な移行よりも前に、NextGen UI をプレビューしてオプトインできるようになります。

業務目的/お客様にとってのメリット: 次世代の Concur Expense ユーザー インターフェイスは、最新かつ一貫性があり、合理的なユーザー エクスペリエンスを提供するように設計されています。この技術により、ユーザー インターフェイスが拡張されるだけでなく、お客様の変化するニーズを満たすために、弊社がお客様のご要望により迅速に対応できるようにもなります。

支払タイプ

[ようこそ] バナーの削除

7 月 6 日に、[製品設定] の支払タイプ モジュールの [ようこそ] バナーが削除されました。

2021 年 3 月に [製品設定] に支払タイプ モジュールが追加された際には、すべてのお客様が新しい支払タイプ モジュールの使用に移行するまで、[ようこそ] バナーには、一時的な期間に現在のクレジット カード モジュール ([製品設定] の [接続] セクション) の使用に戻すオプションが提供されていました。

業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、お客様は、カード プログラムのセルフサービス設定および管理や会社支払経費の設定で、新しい支払タイプモジュールの使用がサポートされます。

プロファイル

(カナダ) 銀行情報の新しい個人住所の要件

[プロファイル] で [銀行情報] ページを入力または更新するカナダのユーザーに、新しいフィールドが表示されます。一部の新しいフィールドは、現地の銀行の規制に準拠する必要があります。

この変更の影響を受けるフィールドは次のとおりです。

  • 個人住所 1 行目 (必須)

  • 個人住所 2 行目 (任意)

  • 市区町村 (必須)

  • 州 (必須)

  • 郵便番号 (必須)

業務目的/お客様にとってのメリット: Concur Expense は、支払処理で必要になる可能性があるすべての情報を含める必要があります。

(メキシコ) 銀行情報の新しい個人住所の要件

[プロファイル] で [銀行情報] ページを入力または更新するメキシコのユーザーに、新しいフィールドが表示されます。一部の新しいフィールドは、現地の銀行の規制に準拠する必要があります。

この変更の影響を受けるフィールドは次のとおりです。

  • SWIFT コード (必須)

  • RFC (必須)

  • 電話番号 (任意)

業務目的/お客様にとってのメリット: Concur Expense は、支払処理で必要になる可能性があるすべての情報を含める必要があります。

セキュリティ

**進行中** 一部のメール サブドメインの変更

SAP は、SAP から送信されるすべてのメールについて、ドメイン ベースのメッセージ認証 (DMARC) メール セキュリティ プロトコルを採用します。その結果、SAP Concur 組織から送信される一部のメールのメール アドレスは、@sap.com ルート ドメインから送信されなくなり、代わりに sap.com のサブドメイン ("example" がサブドメインである @example.sap.com など) から送信されます。

組織でメール アドレスの許可リストを管理している場合は、許可リストを更新して以下のドメインからのメールを含めることで、sap.com ルート ドメインおよび sap.com ルート ドメインのサブドメインから送信されたメールを確実に受信することができます。

  • @info.sap.com

  • @mail.sap.com

  • @*sap.com

    • 内部設定で許可されている場合、@*sap.com を追加し、sap.com ドメインおよび sap.com ドメインのサブドメインからのすべてのメールを許可することで、今後の更新の必要性を最小限にすることができます。たとえば、許可リストに @*sap.com が含まれている場合、@info.sap.com または @mail.sap.com を追加する必要はありません。@*sap.com にはこれらのサブドメインが含まれているためです。

SAP Concur ソリューションからの以下のタイプのメール通信は、この変更による影響を受けません。

  • SAP Concur アカウント チームまたは他の SAP 担当者との 1 対 1 のメール通信。これらのメールは、引き続き @sap.com から送信されます。

  • concursolutions.com、tripit.com、またはその他の SAP Concur 製品およびソリューションからのメール (経費精算レポートの承認や出張予約など)

  • SAP Concur サポートの更新 (ケース通知など)

業務目的/お客様にとってのメリット: DMARC コンプライアンスにより、SAP からお客様に送信されるメールのセキュリティが強化されます。

Web サービス管理

**進行中** アプリケーション コネクタのユーザー名とパスワードの長さに関する要件の更新

2021 年 10 月 4 日より、アプリケーション コネクタに関連付けられたユーザー名とパスワードの長さは 10 文字以上、50 文字以下にする必要があります。アプリケーション接続によるコールアウトの中断を回避するには、これらの要件を満たさないユーザー名およびパスワードを 2021 年 10 月 4 日より前に更新する必要があります。

アプリケーション接続のユーザー名とパスワードは、[法人管理者] ロールまたは [Web サービス管理者] ロールを持つ管理者が更新できます。

業務目的/お客様にとってのメリット: パスワードおよびユーザー名の長さの制限を適用することで、アプリケーション コネクタを介したコールアウトのセキュリティ標準が強化されます。

計画変更サマリー

このセクションの項目は、今後のリリースを予定している変更のサマリーです。SAP Concur は、ここで言及された機能拡張/変更の導入を延期、または削除する権利を有します。

重要: ここに記載されている計画変更は、この SAP Concur 製品またはサービスに影響を与える拡張および修正として予定されている内容を網羅していない場合があります。複数の SAP Concur 製品またはサービスに適用される計画変更は、統合されたドキュメントに記載されています。2021 年 7 月: 共通の計画変更 Standard Edition 管理サマリー で入手可能な追加の計画変更管理サマリーを確認してください。

App Center

**計画変更** Amazon ビジネス統合

2021 年 8 月 2 日を目処に、Amazon Business が SAP Concur と統合されます。この統合により、会社は、Amazon Business からアイテムを購入する従業員に、経費を経費精算レポートに追加したり、E-Receipt を表示してから提出したりする機能を提供できるようになり、各経費の領収書をインポートしたり、フォームに入力したりする必要がなくなりました。

業務目的/お客様にとってのメリット: この統合により、従業員は Amazon Business から簡単にアイテムを購入し、Concur Expense で経費を提出することができます。

走行距離

**計画変更** 新しい走行距離機能

SAP Concur では、引き続きこの変更に取り組んでいます。次のリリースでこの情報は削除されます。この変更がリリース日に近づくと、この情報が再度リリース ノート ドキュメントに表示されます。

その他

**計画変更** 新しい調査に置き換えられた 5 つ星評価

2021 年 8 月 1 日より、経費精算レポートの提出時に Concur Expense エンド ユーザーに新しい調査が表示されます。

現在、経費精算レポートを提出すると、その操作性について 1 ~ 5 つ星で評価するように求めるメッセージが断続的に表示されます。8 月 1 日より、経費精算レポートを提出すると簡単な調査が断続的に表示され、ユーザーは、操作性に関するフィードバックを提供できるようになります。

業務目的/お客様にとってのメリット: 新しい調査ではより実用的なフィードバックが収集されます。SAP Concur 製品チームは、このフィードバックを使用してチームが提供した機能に優先順位を付けて改善することができます。

お客様通知

このセクションの項目では、すべてのお客様向けに参照資料が提供されます。

アクセシビリティの更新

SAP では、最新の Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) をより適切に満たすように変更を実装します。SAP Concur ソリューションに加えられたアクセシビリティ関連の変更に関する情報は、四半期ごとに公開されます。Accessibility Updates (英語のみ) ページで、四半期ごとの更新を確認することができます。

SAP Concur Non-Affiliated Subprocessors

「Concur Non-Affiliated Subprocessors」のリストは、こちらに提供されています: SAP Concur Non-Affiliated Subprocessors (英語のみ)

月次ブラウザ証明書

月次ブラウザ証明書は、現在および予定の両方とも、その他の SAP Concur 月次リリース ノートに提供されており、新機能 - Standard Edition からアクセスできます。