Concur Invoice Professional Edition 管理のヘルプ

2019 年 12 月 Expense Professional Edition 管理サマリー

更新 #2

リリース ノート サマリー

このセクションの項目は、今月のリリース ノートのサマリーです。Professional Edition のリリース ノートには、新機能 - Professional Edition からアクセスすることができます。

API

**進行中** コールアウト用のセキュリティ通信プロトコル

SAP Concur のコールアウト (通知送信、外部 URL 起動、リスト取得、同席者取得など) を使用または使用を予定しているお客様は、SAP Concur のセキュリティ標準を満たす必要があります。お客様および SAP Concur のセキュリティ上のリスクを軽減するために、会社がコールアウトに必要な更新を行う期間を 2019 年の終了まで提供しています。2019 年 12 月 31 日後にお客様のセキュリティ プロトコルがこの標準を満たさない場合、そのコールアウトは 2020 年 1 月で使用できなくなります。

コールアウトを使用するには、お客様のエンドポイントの暗号化プロトコルに TLS バージョン 1.1 以降が使用されていることをお客様が確認する必要があります。ほかにも、コールアウトを使用するお客様は、コールアウト ホスト エンドポイントで、等価キー長が 2,048 ビット以上の 1 つまたは複数の ECDHE 暗号スイート (下記に例を示します) が使用され、スイート間の優先順位が決定されていることを確認する必要があります。

使用する暗号の例

TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384 (0xc030)

TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256 (0xc02f)

TLS_ECDHE_RSA_WITH_CHACHA20_POLY1305_SHA256 (0xcca8)

TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA384 (0xc028)

TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256 (0xc027)

TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA (0xc014)

TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA (0xc013)

業務目的/お客様にとってのメリット: コールアウトおよび SAP Concur を使用するお客様に対するセキュリティ上のリスクを軽減します。

認証

**進行中** HMAC の SSO セルフサービスへの移行開始サポートの終了

これらの変更は、セキュアな認証の保持に対する SAP Concur の継続的な取り組みの一環です。

SAP Concur はまもなく、SSO オプションとしてのハッシュベース メッセージ認証コード (HMAC) を削除する廃止プロセスを開始します。HMAC の代替サービスは SAML SSO です。このサービスの設定はセルフサービス方式となります。お客様の管理者は SAP Concur 内でこの設定にアクセスして SAML 接続を完了します。

現在 HMAC を使用しているお客様の場合、リリースされ次第 SSO セルフサービス ツールに移行することをお奨めします (2020 年第 1 四半期を予定)。この新しい SSO セルフサービス ツールにより、複数のポータル (アイデンティティ プロバイダ) を追加できるようになります。

HMAC の廃止は、以下の 2 つのフェーズで行われます。

フェーズ I:

  • お客様は、アイデンティティ プロバイダ (IdP) またはカスタム SAML 2.0 ソリューションを保有している必要があります。

  • お客様が、新しい SSO セルフサービス ツールのテストを開始します。

  • お客様が、新しい SSO セルフサービス ツール (2020 年 第 1 四半期リリース予定) を使用する新規クライアントに対するオンボーディングを準備します。

  • SSO ツールを使用できるようになると、リリース ノートでお客様に HMAC の正式な廃止日が通知されます。正式な廃止日以降は、HMAC を使用して新規クライアントをオンボーディングすることはできません。新規クライアントは、新しい SSO セルフサービス ツールを使用してオンボーディングする必要があります。

  • HMAC を使用している既存のクライアントを新しい SSO セルフサービス ツールを使用して移行する必要があります。

フェーズ II:

  • お客様は、引き続き新しい SSO セルフサービス ツールへの既存の HMAC クライアントの移行を進めます。

  • HMAC から新しい SSO セルフサービス ツールへの移行がすべて完了したら、HMAC サービスをシャットダウンします。フェーズ II の終了は 2020 年中頃を予定しています。

業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、セキュリティが強化されるとともに、SAP Concur 製品およびサービスにログインするユーザーに対するサポートが改善されます。

Budget Insight

Budget Insight (レガシー) の廃止 (12 月 31 日)

Budget Insight は、2019 年 12 月 31 日に廃止される予算管理ツールです。予算機能を使用するお客様には、昨年リリースされた SAP Concur の新しい Budget 製品を導入することをお奨めします。新しい Budget 機能では、豊富な機能、改善された UI、および SAP Concur 製品との追加統合が提供されます。特に、Concur Expense および Concur Request に加え、Concur Invoice および購入申請からの追加の支払データが含まれています (これまでは Concur Expense および Concur Request のデータしか利用できませんでした)。

業務目的/お客様にとってのメリット: Budget Insight の廃止は、お客様が新しい Budget 製品を導入する機会となります。この製品では、予算が可視化され、すばやい対処が可能になり、ほぼリアルタイムとなることで、高い価値が生み出されます。

突合

[突合請求書を経費精算に表示] のサポート終了

12 月のリリースの一環として、SAP Concur では以下のポリシー設定を廃止しました。

  • 突合請求書を経費精算に表示

このチェック ボックスは Concur Expense のポリシー構成オプションから削除され、対応する機能はサポートされなくなりました。

この機能は NextGen Expense UI には実装されません。

業務目的/お客様にとってのメリット: この機能の廃止により、SAP Concur は、多くのお客様によって使用される機能に焦点を当てることができます。

Concur Open

Concur Open および Personalized Concur Open に対する変更 (12 月 19 日)

12 月 19 日のリリースでは、Concur Open および Personalized Concur Open に複数の変更が加えられる予定です。

  • 購読サービス: サービス ステータスの通知に関するメールおよび RSS の購読は、Personalized Concur Open を介してのみ使用することができ、お客様の組織に固有のサービス問題が表示されます。SAP Concur のお客様を対象とした、現在の Concur Open の購読は、Personalized Concur Open に移行されます。

  • 通知メールの "差出人" のアドレス: 通知メールのアドレスが、openupdates@concur.com から ConcurOpenUpdates@sap.com に更新されます。お客様は、@sap.com ドメインを信頼できる差出人のリストに追加していること、およびユーザーが個人のメール受信ボックス ルールを更新していることを確認する必要があります。

  • [Root Cause Analysis (根本的原因分析)] レポート: 各インシデントの後、先行 RCA レポートが公開され、その後、より詳細な分析と是正措置を含む最終 RCA レポートが公開されます。どちらのレポートも Personalized Concur Open のみでの公開となります。

  • サービスの利用可能性ステータス: お客様への影響がより的確に反映されるように、[Performance Issue (パフォーマンス上の問題)] アイコンおよび [Partial Performance Issue (部分的なパフォーマンス上の問題)] アイコンが Concur Open および Personalized Concur Open から削除されます。

業務目的/お客様にとってのメリット: これらの変更によって、より適切な情報がお客様に提供される一方で、現在お客様以外でも入手できる情報の一部が削除されます。

Expense Pay - クラシック

(メキシコ) 非アクティブな銀行口座の閉鎖 (2019 年 12 月 31 日)

SAP Concur から、このリリース ノートが適用される各お客様にご連絡します。

現在、Expense Pay MXN 取引の払戻処理のためだけに、お客様の依頼に応じて SAP Concur が開設したメキシコの銀行口座があるお客様は、過去 12 カ月間にその口座で取引が行われていない場合、そのような非アクティブな口座が 2019 年 12 月 31 日に閉鎖される旨がパートナー銀行から SAP Concur に通知されることに注意してください。

今後、パートナー銀行は非アクティブな口座を定期的に監視および閉鎖します。

業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、SAP Concur は、現地のルールと規制に準拠しながら銀行の内部ガイドラインにも準拠することができます。

(メキシコ) 新規口座の要件

現在使用していないメキシコ ペソ口座を持っているか、または新しい口座の開設を希望する (もしくはその両方)、すべてのお客様は、口座ごとに初回預入額として MXN 10,000 が必要です。この預金を口座に残しておく必要はありませんが、口座の有効化には必要です。

業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、SAP Concur は引き続き銀行の要件に準拠することができます。

Expense Pay - グローバル

支払処理パートナーからのフィードバックの迅速化

SAP Concur は、支払処理パートナーからのフィードバックの確認に要する時間を短縮しました。Concur Expense のお客様は、支払の成功および拒否を確認するために、バッチ ジョブのスケジュールを使用する必要がなくなりました。

業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、支払処理パートナーから Concur Expense のお客様に対して、より迅速なフィードバックが提供されます。

ファイル転送の更新

新しい SAP Concur IP アドレス (EMEA) (11 月 23 日)

このリリース ノートは、SAP Concur を使用してファイル送信を行う技術スタッフを対象としています。セキュリティで保護されたさまざまなファイル転送プロトコルを使用してデータ交換に参加するお客様および支払先に対し、SAP Concur では、これらのファイル転送のセキュリティを強化するための変更を行っています。

SAP Concur では、2019 年 11 月 23 日に、st-eu.concursolutions.com の IP アドレスを 84.14.175.233 から 46.243.56.11 に変更しました。

ファイル転送プロトコルで SAP Concur DNS エンドポイント (st-eu.concursolutions.com) を使用して接続しているお客様は、この変更による影響を受けません。

IP アドレスを介して接続しているお客様は、SAP Concur DNS エンドポイント (st-eu.concursolutions.com) または新しい IP アドレスに接続する必要があります。

SAP Concur では、SAP Concur IP アドレスが今後再度変更された場合の接続の問題を回避するため、DNS エンドポイント st-eu.concursolutions.com に接続することを推奨しています。

この発表は、以下のファイル転送 DNS エンドポイントに関連します。

  • st-eu.concursolutions.com

業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、ファイル転送のセキュリティが強化されます。

その他

非アクティブ ユーザーのワークフロー メールの終了

このリリース以降、Concur Expense では、非アクティブ ユーザーにワークフロー メールが送信されなくなります。

これまで、Concur Expense では、非アクティブ ユーザーを含むすべてのユーザーにワークフロー メール (ステータス変更に関するメールなど) が送信されていました。

業務目的/お客様にとってのメリット: 非アクティブ ユーザーは Concur Expense にアクセスできないため、Expense ワークフロー メールを受信する必要はありません。

言語選択ページの廃止

ユーザーが [言語の変更] リストから別の言語を選択して自分の認証情報で SAP Concur にサインインすると、現在のセッションに適用されている言語 (たとえば、最後に選択したものや、プロファイルで既定として指定されているもの) のうちどれを使用するかの確認を促すページ、または現在のセッションで最後に選択した言語を使用し、プロファイルで既定の言語をその選択に更新するかどうかの確認を促すページが表示されます。

この 12 月のリリースでは、このページが表示されなくなる予定です。代わりに、ユーザーが [言語の変更] リストから選択した言語が現在のセッションで使用されます。既定の言語を更新する場合、ユーザーは [プロファイル設定] で変更を行うことができます。

業務目的/お客様にとってのメリット: このページの削除により、優先言語が再表示される問題が解消され、ユーザー エクスペリエンスが簡素化されます。

代理一時停止機能の廃止

現在、他のユーザーの代わりに作業し、かつ複数の管理ロール/権限を持つ代理/プロキシ/アシスタント/手配者は、セッションとしての作業を一時停止すると同時に、管理タスクを完了することができます。この機能は、構成変更をテストしたり、複数タスクを実行する必要がある管理者に役立ちます。

内部セキュリティの変更により、この機能は廃止されます。

業務目的/お客様にとってのメリット: この機能が廃止されることで、潜在的なセキュリティ上の欠陥が埋められます。

NextGen (次世代) Expense

**進行中** Concur Expense エンド ユーザーのための新しいユーザー インターフェイス

更新: お客様からのフィードバックに対応して活用し、円滑で正常な移行のための SAP Concur のコミットメントに合わせるために、次世代 Expense のための改訂された導入方針に取り組んでいます。

SAP Concur では、製品の一貫性のある改善に力を注いでいます。それらは提供する機能だけでなく、それらの機能を使用するエクスペリエンスについても言えます。ユーザーが技術にどのようにかかわるかは、ニーズおよび期待とともに経時的に変わります。SAP Concur は、常にお客様の声を聞き、ユーザー エクスペリエンスをどのように改善できるかについてのフィードバックを求めています。

NextGen Expense は SAP Concur ユーザー エクスペリエンスの継続的な進化です。これは、広範囲に及ぶユーザー調査およびデータ分析を行うことで構築されています。680 回もの 1 対 1 の対話、58 のユーザビリティ研究、3,000 を超える調査回答、毎月 13 億回ものユーザー アクションが行われました。

お客様は決められたカットオーバーよりも前に、NextGen Expense をプレビューしてオプトインできるようになります。

業務目的/お客様にとってのメリット: この結果は次世代の Expense ユーザー インターフェイスで、現代的で一貫性があり、合理的なユーザー エクスペリエンスを提供するように設計されています。この技術により、UI が拡張されるだけでなく、お客様の変化するニーズを満たすために、SAP Concur がお客様のご要望により迅速に対応できるようにもなります。

クイック経費

**進行中** クイック経費 v1 およびクイック経費 v3 の廃止

2020 年 3 月 31 日で、クイック経費 v1 および クイック経費 v3 の API は廃止されます。現在ご使用のすべてのお客様は、できるだけ早くクイック経費 v4 に移行することをお奨めします。

定義および追加情報については、非推奨ポリシーを参照してください。

業務目的/お客様にとってのメリット: この更新により、2 つの旧式 API が削除されます。

計画変更サマリー

このセクションの項目は、今後のリリースを予定している変更のサマリーです。SAP Concur は、ここで言及された機能拡張/変更の導入を延期、または削除する権利を有します。

重要: ここに記載されている計画変更は、この SAP Concur 製品またはサービスに影響を与える拡張および修正として予定されている内容を網羅していない場合があります。複数の SAP Concur 製品またはサービスに適用される計画変更は、統合されたドキュメントに記載されています。2019 年 12 月: 共通の計画変更 Professional Edition 管理サマリー で入手可能な追加の計画変更管理サマリーを確認してください。

カード

**計画変更** Amex ビジネス カードの接続 (US)

SAP Concur では、まもなく American Express (Amex) ビジネス カードの接続が提供されます。Amex ビジネス カードの直接接続機能により、お客様は Concur Expense で Amex ビジネス クレジット カードに接続できるようになります。

Amex ビジネス カード機能には、以下の機能が備わっています。

  • Amex から SAP Concur への取引の自動日次更新の提供 (Concur Expense ユーザーは、取引を更新するために Amex にサイン インする必要はありません)

  • SAP Concur 経費アシスタントとの互換性の提供

  • すべての補足カード取引を表示しなくても、第 1 カード所有者による取引の管理が可能

  • 取引に対する代理およびプロキシ機能のサポート

  • 外国取引を処理するための取引通貨の提供

  • 利用可能な取引の表示の使用

  • 標準レポートでの Concur Analytics の使用 (未提出取引を含む)

この機能は、2020 年第 1 四半期を予定しています。今後のリリースで、その他の国が追加される予定です。

業務目的/お客様にとってのメリット: この機能により、SAP Concur のお客様にビジネス カードの接続が提供されます。

その他

**計画変更** 組み合わされた経費のカスタム フィールド

ユーザーは、手動で作成した経費エントリでのカード取引など、2 つの経費関連項目を組み合せることがあります。統合プロセス時には、最も重要な情報を存続させるために、ほとんどのフィールドが優先ルールに基づいてコピーされるか、無視されます。

現在、カスタム フィールドでは、2 つの項目 (この場合は、カード取引と経費) で異なる経費エントリ フォームが使用されている場合に、このプロセスによって予期しない結果が生じる場合があります。これにより、手動で作成した経費エントリのカスタム フィールド データを維持する必要がある場合でも、これらのデータが削除されてしまう可能性があります。

1 月のリリースを目処に、このプロセスが変更される予定です。カスタム フィールドのデータは、以下の場合に維持されます。

  • 組み合わされる項目で同じ経費エントリ フォームが使用されているかどうかに関係なく維持されます。

  • データ タイプ (リスト、テキストなど) が同じ場合に維持されます。

最初、この変更は、データ タイプがリストまたはテキストであるカスタム フィールドのみに適用されます。その他のデータ タイプも経時的に含められます。

業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、ユーザーがカスタム フィールドでデータを再レンダリングする必要がある場合に、時間が短縮されます。

**計画変更** 非アクティブ ユーザーのワークフロー メールの終了

現在、Concur Expense では、非アクティブ ユーザーを含むすべてのユーザーにワークフロー メール (ステータス変更に関するメールなど) が送信されます。

12 月のリリースを目処に、Concur Expense では、非アクティブ ユーザーにワークフロー メールは送信されなくなります。

業務目的/お客様にとってのメリット: 非アクティブ ユーザーは Concur Expense にアクセスできないため、Expense ワークフロー メールを受信する必要はありません。

お客様通知

このセクションの項目では、すべてのお客様向けに参照資料が提供されます。

SAP Concur Non-Affiliated Subprocessors

「Concur Non-Affiliated Subprocessors」のリストは、こちらに提供されています: SAP Concur Non-Affiliated Subprocessors (英語のみ)

月次ブラウザ証明書

月次ブラウザ証明書は、現在および予定の両方とも、その他の SAP Concur 月次リリース ノートで提供されており、新機能 - Professional Edition からアクセスできます。