2020 年 6 月 Expense Professional Edition 管理サマリー
更新 #2
リリース ノート サマリー
認証
**進行中** HMAC の非推奨化による SSO セルフサービスへの移行開始これらの変更は、セキュアな認証の保持に対する SAP Concur の継続的な取り組みの一環です。
SAP Concur はまもなく、SSO オプションとしてのハッシュベース メッセージ認証コード (HMAC) を削除する非推奨化プロセスを開始します。HMAC の代替サービスは SAML SSO です。このサービスの設定はセルフサービス方式となります。お客様の管理者は SAP Concur 内でこの設定にアクセスして SAML 接続を完了します。
現在 HMAC を使用しているお客様の場合、リリースされ次第 SSO セルフサービス ツールに移行することをお奨めします (2020 年第 2 四半期を予定)。この新しい SSO セルフサービス ツールにより、複数のポータル (アイデンティティ プロバイダ) を追加できるようになります。
HMAC の非推奨化は、以下の 2 つのフェーズで行われます。
フェーズ I:
お客様は、アイデンティティ プロバイダ (IdP) またはカスタム SAML 2.0 ソリューションを保有している必要があります。
お客様が、新しい SSO セルフサービス ツールのテストを開始します。
Travel Management Companies (TMC) が、新しい SSO セルフサービス ツール (2020 年第 2 四半期リリース予定) を使用する SAP Concur の新しいお客様に対するオンボーディングを準備します。
- SSO ツールを使用できるようになると、リリース ノートでお客様に HMAC の正式な非推奨化日が通知されます。正式な非推奨化日以降は、HMAC を使用して新規のお客様をオンボーディングすることはできません。新規のお客様は、新しい SSO セルフサービス ツールを使用してオンボーディングする必要があります。
HMAC を使用している既存のお客様を新しい SSO セルフサービス ツールを使用して移行する必要があります。
フェーズ II:
Travel Management Company (TMC) は、引き続き既存の SAP Concur のお客様を HMAC サービスから新しい SSO セルフサービス ツールに移行します。
HMAC から新しい SSO セルフサービス ツールへの移行がすべて完了したら、HMAC サービスをシャットダウンします。フェーズ II の終了は 2020 年中頃を予定しています。
業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、セキュリティが強化されるとともに、SAP Concur 製品およびサービスにログインするユーザーに対するサポートが改善されます。
カード
個人用カードの手動インポートの更新個人用カードの手動インポート機能が廃止され、Concur Expense の Professional Edition でのアクティベーションで利用できなくなります。既存のお客様は、現在の UI のまま、個人用請求カードの手動インポート機能を引き続き使用することができます。このオプションは NextGen UI ではサポートされません。
個人用カードの手動インポート機能は、払戻可能な経費を含む個人用カードを持つユーザーの経費データを事前入力するために使用されていました。個人用カードの手動インポート機能の代替方法として、お客様はユーザーを個人用カードの自動インポート機能に移行するか、Expenselt および SAP Concur モバイル アプリを使用することができます。
個人用カードの自動インポート機能を有効化するお客様は、SAP Concur サポートでサポート チケットを登録する必要があります。個人用カードの自動インポート機能が有効化および設定されたら、ユーザーは [プロファイル] の [経費用クレジット カード] ページでカードを登録し、Concur Expense でカード取引を自動的に読み込んで表示することができます。
詳細については、Manual Personal Card Import Feature Retirement FAQ (英語のみ) を参照してください。
データ保持
ユーザー データの削除時に難読化される国コード2020 年 6 月 2 日より、ユーザー データがデータ保持ポリシーに従って削除される場合、国コードを XX (無効) に設定することで、削除されたユーザーに関連する国コードが難読化されます。
これまでは、削除されたユーザーの国コードはデフォルトで US に設定されました。
業務目的/お客様にとってのメリット: これにより、削除されたユーザーの国コード データがその目的で指定されたコードに一貫して設定されることで、レポートが改善されます。
Expense Pay - グローバル
UI からリンクされたプライバシー保護方針支払処理パートナーのプライバシー保護方針は、Concur Expense UI から参照することができます。リンクは、[銀行情報] ページと口座振替オプトイン ポップアップから利用することができます。
ハイパーリンクでは、支払処理パートナーの Web サイトが示されます。プライバシー保護方針の内容は、Concur Expense には含まれません。
業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、より簡単に重要な情報にアクセスできるようになります。
ファイル転送の更新
**進行中** SAP Concur レガシー ファイル移動の移行このリリース ノートは、SAP Concur を使用してファイル送信を行う技術スタッフを対象としています。SAP Concur では、データ交換に参加しているお客様および支払先向けにファイル転送サブシステムの保守を進め、ファイル転送のセキュリティを強化しています。
SAP Concur では、現在、ファイルの移動で従来のプロセスを使用しているエンティティを対象に、API を使用した、より効率的で安全なファイル ルーティング プロセスへの移行を開始します。
従来のプロセスを使用するように現在エンティティが構成されているお客様は、現在から 2020 年終了までのいずれかの時点で、より効率的なプロセスへと移行されます。より効率的なプロセスに移行すると、次のような点が改善されます。
従来のプロセスでは、お客様は、ファイル転送スケジュールが指定された時間に実行されるまで待機する必要がありました。より効率的で安全な API ベースのプロセスでは、SAP Concur からの抽出やその他の送信ファイルは、ファイルの作成直後から、既存のオーバーナイト処理期間中に利用できます。
この発表は、以下のファイル転送 DNS エンドポイントに関連します。
st.concursolutions.com
業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、ファイル転送のセキュリティと効率が強化されます。
言語のサポート
更新済: 新しい言語のサポート (タイ語)5 月のリリース (5 月 16 日) では、以下の言語サポートが追加されました。
タイ語
業務目的/お客様にとってのメリット: この変更により、ユーザーは SAP Concur ソリューションの UI テキストの既定の言語としてタイ語を設定できるようになります。タイ語を既定の言語として選択すると、一部の地域設定も変更される場合があります。
その他
**進行中** 米国データ センターの新しい URL us1.concursolutions.com5 月より、ユーザーは www.concursolutions.com または新しい URL である us1.concursolutions.com を使用して米国データ センターに接続することができます。また、第 3 四半期を目処に、www.concursolutions.com を使用して米国データ センターに接続するユーザーは、us1.concursolutions.com にリダイレクトされます。
業務目的/お客様にとってのメリット: us1.concursolutions.com URL は、他のデータ センターの URL との整合性があります。たとえば、EMEA データ センターに接続するユーザーは、eu1.concursolutions.com にリダイレクトされます。
SAMLv2 SSO 証明書の期限切れ (6 月 25 日)IdP とのシングル サインオン (SSO) 接続を確立するために使用され、SAP Concur SAMLv2 サービスで提供される証明書は、2020 年 6 月 25 日に期限が切れます。2020 年 6 月 25 日よりも前に証明書を更新しない場合、証明書の期限切れにより SAP Concur 製品にサインインできなくなることがあります。
SAP Concur ソリューションでは、ユーザーのサインイン プロセスを容易かつ安全に支援するための SSO を採用しています。SSO では、アイデンティティ プロバイダ (IdP) とサービス プロバイダ (SP) との間で信頼が確立される必要があります。この信頼は、サービス プロバイダ (この場合は SAP Concur ソリューション) が提供する証明書を一部暗号化することで確立されます。
業務目的/お客様にとってのメリット: SSO 証明書が最新のセキュリティ標準およびプロセスに準拠するようにするために、証明書が期限切れとなり、定期的に更新されるように設定されます。
更新済: 一部の TLSv1.2 暗号のサポート終了 (6 月 22 日)2020 年 6 月 22 日に、SAP Concur ソリューションで、以下の TLSv1.2 暗号を使用する *.concursolutions.com および *api.concursolutions.com への接続に対するサポートが削除されました。
AES256-GCM-SHA384
AES128-GCM-SHA256
お客様のニーズを受けて、6 月 25 日に、これらの暗号に対するサポートが再開されました。
NextGen UI
**進行中** Concur Expense エンド ユーザーのユーザー インターフェイス (UI) の更新Concur Expense ソリューションのユーザー インターフェイス エクスペリエンスの継続的な進化は、経費精算レポートを作成および提出するための最新の直観的かつ合理的なエクスペリエンスを提供する思慮深い設計および調査の結果です。
Concur Expense のお客様は、強制的な移行よりも前に、NextGen UI をプレビューしてオプトインできるようになります。
業務目的/お客様にとってのメリット: 次世代の Concur Expense ユーザー インターフェイスは、最新かつ一貫性があり、合理的なユーザー エクスペリエンスを提供するように設計されています。この技術により、ユーザー インターフェイスが拡張されるだけでなく、お客様の変化するニーズを満たすために、弊社がお客様のご要望により迅速に対応できるようにもなります。
計画変更サマリー
このセクションの項目は、今後のリリースを予定している変更のサマリーです。SAP Concur は、ここで言及された機能拡張/変更の導入を延期、または削除する権利を有します。
重要: ここに記載されている計画変更は、この SAP Concur 製品またはサービスに影響を与える拡張および修正として予定されている内容を網羅していない場合があります。複数の SAP Concur 製品またはサービスに適用される計画変更は、統合されたドキュメントに記載されています。2020 年 6 月: 共通の計画変更 Professional Edition 管理サマリー で入手可能な追加の計画変更管理サマリーを確認してください。
財務統合
**計画変更** SAP の Concur ソリューションとの統合 (ICS) への差分計上の追加SAP Concur は、以前に計上された経費清算レポートの差分計上を可能にするため、SAP の Concur ソリューションとの統合を更新しています。初期の機能セットでは、エンド ユーザーが計上された経費精算レポートを撤回できるようになります。初期リリースの場合、エンド ユーザーは経費精算レポートのカスタム フィールド (レポート ヘッダー、エントリ、明細、および配賦レベル) のみを変更して、再提出することができます。再提出された経費清算レポートは、再度、承認ワークフローを経由し、承認されると SAP ERP に再計上されます。
この機能は、以下の SAP ERP の ICS を含む Concur Expense NextGen UI を使用するお客様が使用することができます。
SAP ECC
SAP S/4HANA
SAP S/4HANA Cloud
業務目的/お客様にとってのメリット: この機能により、エンド ユーザーは一時的な原価対象情報を含む経費精算レポートを提出し、払戻が遅れることなく、それらを後で更新することができます。
お客様通知
SAP Concur Non-Affiliated Subprocessors
「Concur Non-Affiliated Subprocessors」のリストは、こちらに提供されています: SAP Concur Non-Affiliated Subprocessors (英語のみ)
月次ブラウザ証明書
月次ブラウザ証明書は、現在および予定の両方とも、その他の SAP Concur 月次リリース ノートで提供されており、新機能 - Professional Edition からアクセスできます。