2018 年 6 月 Expense Professional Edition 管理サマリー
更新 #2
管理
TLS 1.0 メールのサポート終了 - 2018 年 6 月 27 日 (水) 予定2017 年に、SAP Concur は TLS 暗号化プロトコルのバージョン 1.0 に対するサポートの終了を発表しました。
2018 年 6 月 27 日を目処に、SAP Concur は plans@concurtravel.com および plans@tripit.com の TLS 1.0 接続による受信メールの受け入れ機能を無効化する予定です。
大部分のお客様はすでに TLS 1.0 プロトコルによるメール送信機能をすでに無効化しているため、お客様への影響はほとんどないと思われます。
**通知** 新規クッキー承認プロセスヨーロッパでは、クッキーに対して特定のユーザー承認要件があります。ユーザーのコンピュータにクッキーの保存を許可する承認には、2 つの種類があります。以下のページに記載のとおり、使用されるオプションは国によって異なります。次のオプションがあります。
- アクティブ承認: ユーザーはクッキーの許可をアクティブに承認します。この場合、ユーザーのコンピュータにクッキーを保存するには、SAP Concur はユーザーの承認を得る必要があります。
- パッシブ承認: ユーザーはクッキーを非許可にしません。
各国で、どのオプションを使用するかを決定します。
業務目的/お客様にとってのメリット: これらの変更は、SAP Concur のプライバシーに関するグローバル要件に準拠しています。
**通知** ホワイトリストへの TrustArc.com の追加5 月のリリース ノートには SAP Concur フッターの新規クッキー設定リンクという名前の項目が含まれています。これは、ヨーロッパにおける特定の承認に関する規制のため、5 月 12 日のリリースで導入されたクッキー関連のプロセス変更を説明しています。
SAP Concur は、この規制に適切かつ確実に対応するため、グローバルなプライバシーおよびデータ ガバナンス プロバイダである TrustArc の支援を得ています。TrustArc が適切にこれらのプロセスを監視および管理できるように、お客様の会社の IT 部門 (または類似の部門) が TrustArc をホワイトリストに追加していることを確認してください。
IP は可変であるため、TrustArc は IP ではなくドメインでホワイトリストに含める必要があります。以下のドメインをホワイトリストに含めてください。
- trustarc.com
- prefmgr-cookie.truste-svc.net
業務目的/お客様にとってのメリット: ホワイトリストによって、SAP Concur に代わって承認制約を管理するための適切なアクセス権が TrustArc に付与されます。
法人カード
AirPlus CDF3 預金 - 取引 ID 対応付けこのリリースでは、AirPlus 預金取引の一意の ID (_TransId) が、 FinancialTransaction_5000/MasterCardFinancialTransactionId ではなく、FinancialTransaction_5000/AcquirerReferenceData に対応付けされます。
この更新は AirPlus の依頼で行われ、提供される AirPlus ドキュメント番号 (AcquirerReferenceData) に基づいて、お客様がクレジット カード口座を自動的にクリアすることができます。MasterCardFinancialTransactionId 値は、MasterCard からの預金取引および AirPlus からのものを含むコーポレート カードで引き続き使用されることに注意してください。
業務目的/お客様にとってのメリット: この拡張により、AirPlus カード口座の使用時の柔軟性が向上します。
ダイナース オーストラリア: カスタム フィールドへの GST 供給インジケーターのコピーのサポートこのリリースでは、ダイナース クラブのデータ フィード インポーターの GST 供給インジケーター フィード (ポジション 779) で検出された値が、Expense の取引レベルのカスタム フィールドに格納されるようになりました。この変更により、追加処理についてユーザーに表示される経費エントリ フィールドへのカード取引のコピーがサポートされます。
この変更の前は、ダイナース クラブのデータ フィード インポーターのこの値は、統合側で Concur によって無視されていました。
業務目的/お客様にとってのメリット: この拡張により、ダイナース クラブのデータ フィード インポーターが、同じ機能を実行する他のインポーターと同等になります。さらに、この機能により、税要件の照合時にお客様が必要なのは領収書のみとなります。
通貨管理 - 延期
(ベネズエラ) 新規通貨のサポート: ボリバル ソベラノ VES新規通貨、ボリバル ソベラノ (VES)、は現在 Concur で使用できますが、新規通貨について発表している ISO 4217 AMENDMENT NUMBER 166 が、無期限に通貨のデノミネーションを延期する ISO 4217 AMENDMENT NUMBER 167 に取って代わられています。
SAP Concur では近い将来に、新規通貨を削除する更新を予定しています。
Expense Pay - グローバル
(米国) USD への追加のカードプログラムのサポートExpense の Expense Pay - グローバルでは、米国ドル (USD $) において以下のクレジット カード プログラムがサポートされるようになりました。
- Silicon Valley Bank MasterCard USD
業務目的/お客様にとってのメリット: この追加オプションによって、クレジット カード経費の処理を促進することができます。
日本公共交通機関 (JPT)
ジョルダンのメンテナンス駅および路線の日本公共交通機関 (JPT) データベースに対し、追加、名称変更、および削除などの定期メンテナンスでの変更が行われました。
業務目的/お客様にとってのメリット: Expense の一覧には、今後も JPT の最新の駅および路線が反映されます。
次世代 (NextGen) の Expense
**進行中** Concur Expense エンド ユーザーのための新しいユーザー インターフェイスSAP Concur は、製品の一貫性のある改善に力を注いでいます。それは提供する機能だけでなく、それらの機能を使用するエクスペリエンスについても言えます。ユーザーが技術にどのようにかかわるかは、ニーズおよび期待とともに経時的に変わります。SAP Concur は、常にお客様の声を聞き、ユーザー エクスペリエンスをどのように改善できるかについてのフィードバックを求めています。
次世代 Expense は SAP Concur ユーザー エクスペリエンスの継続的な進化です。それは大規模なユーザー調査およびデータ分析から構築されました。680 回の 1 対 1 の対話、58 のユーザビリティ研究、調査への 3,000 以上の回答、および月間 13 億 のユーザー アクションがこれに含まれます。
今後 1 年間で、お客様は必須のカットオーバー日付よりも前に、NextGen Expense をプレビューし、オプトインできるようになります。
業務目的/お客様にとってのメリット: この結果は次世代の Expense ユーザー インターフェイスで、現代的で一貫性があり、合理的なユーザー エクスペリエンスを提供するように設計されています。この技術により、拡張された UI を提供するだけでなく、お客様の変化するニーズに応じたご要望に対して、SAP Concur がより迅速に対応できるようにもなります。
SAP Concur のプラットフォーム
Callout サーバー要件の更新SAP Concur は、SAP Concur Platform Callout をサポートするサーバーをアップグレードします。このメンテナンスには、運用プロキシの移行 (北米データ センターのみ) および VM への PWS サーバーの移行 (EMEA および北米データ センターのみ) が含まれます。VM への PWS サーバーの移行は、2018 年 5 月 2 日に完了しました。運用プロキシの移行は 2018 年 5 月 9 日に開始され、今後のリリースで完了します。
これらのサーバーでは、以下の機能がサポートされています。
- 同席者データ取得の呼び出し
- リスト項目取得の呼び出し
- イベント通知の呼び出し
- 外部 URL 起動の呼び出し
- Concur Salesforce Connector
このメンテナンスによって、SAP Concur では、お客様の呼び出し URL に対して以下の要件があることに注意してください。
- エンドポイントは SSL/TLS を使用して保護されます。
- エンドポイントでは最低でも TLS 1.0 が使用されますが、TLS 1.2 が優先されます。
- エンドポイントでは、キーのサイズが 1024 ビットを超える Diffie-Hellman 暗号スイートが使用される必要があります。
- SSL および標準は進化し続けているため、許可される暗号スイートの特定のリストは公開されていませんが、一般に、現代の産業でサポートされているリストが使用されることが推奨されます。
- エンドポイントには、検証可能な有効なルートへのチェーンを含む SSL 証明書が存在する必要があります。追加の証明書をインストールせずにチェーンを検証できない場合は、SAP Concur からの呼び出しに失敗します。
- 北米データ センターからの Concur の呼び出しトラフィック (一般的ではない) によるアクセスのホワイトリストを作成するお客様は、アクセス制御リストを IP 12.129.29.86 に更新する必要がある場合があります。
業務目的/お客様にとってのメリット: このメンテナンスによって、現在のハードウェアでの保証期間切れの問題が軽減されます。
管理
**計画変更** 経費アシスタントによる出張ベースの経費精算レポートの作成が可能管理者は経費アシスタント オプションをあらかじめ構成できるようになりました。
経費アシスタントでは出張ベースの経費精算レポートを自動的に作成でき、出張ベースの経費をそれらの経費精算レポートに追加することができます。現在、経費アシスタントでは、お客様の経費が Concur に入力されると毎月の経費精算レポートが自動的に作成されます。これは、カレンダー ベースの経費精算レポートの作成として知られています。
この拡張では、経費アシスタントで、カレンダー ベースまたは出張ベースという 2 種類の経費精算レポートのうちいずれかを作成することができます。経費アシスタントで出張ベースの経費精算レポートが作成されると、経費アシスタントでは、 Concur Travel で予約された特定の出張に基づいて経費精算レポートが自動的に作成され、出張の開始日と終了日の間に発生したお客様の経費が経費精算レポートに入力されます。
経費アシスタントを使用するユーザーは、経費アシスタントでカレンダー ベースまたは出張ベースのいずれかの経費精算レポートを自動的に作成できますが、両方のタイプの経費精算レポートを作成することはできません。
経費アシスタントによって作成される経費精算レポートのタイプは、グループ レベルで定義されます。
業務目的/お客様にとってのメリット: この機能によってさらに多くの経費精算レポートの処理が自動化され、エンド ユーザーの使いやすさが向上します。
**計画変更** パーソナライズされた Concur Open
Concur Open は SAP Concur のリアルタイム サービス ステータス ダッシュボードであり、限定された SAP Concur サービスおよびすべてのデータ センターの機能停止とインシデントを表示します。現在のサービス ステータスおよび過去 20 日間の履歴が表示されます。
Concur Open ユーザーに対して複数の拡張を 6 月 23 日に予定しています。ユーザーは引き続き一般サービス情報を取得することができますが、サインイン時に以下にアクセスできます。
購読オプション
会社固有の製品およびデータ センターのサービス ステータス
過去 2 年間のサービス ステータス履歴
サービス インシデントの根本的原因分析情報
業務目的/お客様にとってのメリット: お客様は Concur Open を使用して、機能停止およびインシデントについて理解および監視しやすくなります。これらの拡張により、より集中的なビュー、追加履歴、およびインシデント情報が提供されます。
**計画変更** オンライン ヘルプの [処理者プライバシー保護方針] リンク – 7 月予定
[処理者プライバシー保護方針] リンクは、SAP Concur フッターで利用可能です。
ただし、SAP Concur の一部のページにはフッターが表示されません。この場合、ユーザーはホーム ページに戻って [処理者プライバシー保護方針] リンクをクリックできます。
また、7 月を目処に、SAP Concur では [処理者プライバシー保護方針] リンクをオンライン ヘルプに追加する予定です。
**計画変更** 2018 年 9 月 1 日に終了予定のプレーン テキスト FTP のサポートSAP Concur は、SAP Concur との間でデータを転送するためのプレーン テキスト FTP のサポート終了について発表しました。
プレーン テキスト FTP は、セキュリティ保護されたプロトコルではなく、固有のセキュリティ脆弱性があります。2018 年 9 月 1 日に、SAP Concur Operations は、ファイル転送インフラストラクチャに対してセキュリティ アップデートを適用します。これにより、お客様のデータを保護し、SAP Concur Trust Platform の監査されたセキュリティ要件を満たすための継続的なコミットメントの一環として、プレーン テキスト FTP の使用が制限されます。
詳細については、Plain Text FTP Retirement FAQ (英語のみ) を参照してください。
お客様通知
SAP Concur Non-Affiliated Subprocessors「Concur Non-Affiliated Subprocessors」のリストは、こちらに提供されています: SAP Concur Non-Affiliated Subprocessors (英語のみ)
月次ブラウザ証明書月次ブラウザ証明書は、現在および予定の両方とも、その他の SAP Concur 月次リリース ノートに提供されており、新機能 - Professional Edition からアクセスできます。