PP/DS アラートのモニタリング
SAP APO システムでは、アラートモニタを使用して、生産計画/詳細計画 (PP/DS) のアラートをモニタすることができます。これを行うには、関係する計画範囲に関連するアラートのユーザ固有選択を記述する PP/DS アラートプロファイルを定義します。
PP/DS アラートタイプは以下のグループに分けられます。
● オーダーや作業の間の関係に関するアラート (以下は一例):
○ 動的紐付
○ 時間関係
● オーダーに関するアラート (以下は一例):
○ 不足 (不足状況)
○ 不足または過剰確認
○ 在庫日数
○ モードリンク
● 調達計画ヒューリスティックを使用した計画中に発生するアラート (調達計画の例外)
● リソースに関するアラート (以下は一例):
○ リソース能力使用
○ 容器リソース
● リソースの活動のアラート
○ 活動の中断
○ 同期化の違反
● キャンペーンのアラート
● 容器リソースのアラート
● 目標在庫レベルと安全在庫レベルのアラート
● 調達分納契約のアラート
● 販売分納契約のアラート
オーダーネットワークを使用する場合、上流のオーダーと関連して発行されるアラートが最上位のオーダーに対してネットワークアラートとして決定および出力されるように指定することができます。
ただし、ネットワークアラートの決定で考慮されるのは特定のタイプのアラートのみです。たとえば、上流のオーダーに過去のアラートがあっても、最上位オーダーでネットワークアラートは発生しません。
以下のアラートタイプからはネットワークアラートが生成されません。
● 調達計画の例外
● 調達分納契約アラート
● 在庫日数アラート (データベース)
● 販売分納契約アラート - 分納契約
● 販売分納契約アラート - 製品
● 過去のオーダー
○ 過去の受注
○ 過去の入庫期日/期限
○ 過去の開始日時
○ 過去の開放日時
○ 過去の販売分納契約
● 作業アラート
○ 過去の確認日時 (作業)
● 平均リソース使用率 (PP/DS)
○ 平均能力過負荷
○ 平均能力過小負荷
● 計画ヒューリスティックアラート
○ 調達計画の例外
● 入札案内アラート
○ 見積依頼プロセスの結果として見積を受領
○ 見積依頼の決定日時を超過
○ 見積依頼に対して受領した見積なし
○ 見積依頼に対する見積なし、終了日時を超過
○ 見積依頼プロセスへの応答が未準備
○ 見積依頼を取消
○ 見積依頼を変更
● 在庫アラート
○ 在庫が安全在庫レベル未満
○ 在庫が目標在庫レベル未満
○ 目標在庫レベルを超過
以下の表に PP/DS アラートの説明を記述します。
異なるオーダーまたは作業間の関係に関する PP/DS アラート
アラートタイプ |
説明 |
動的紐付の日時アラート |
入庫と所要量が動的紐付関係によってリンクされており、利用可能日時と所要日時の差異が製品マスタで定義されたアラートしきい値を超過すると、入庫および所要量のアラートを登録することができます。つまり、以下の場合です。 キ 入庫の利用可能日時が所要日時より前にあり、その差が許容差異を超過する場合 キ 入庫の利用可能日時が所要日時より後にあり、その差が許容差異を超過する場合 詳細については、
|
固定紐付のアラート |
動的紐付の場合と同様、固定紐付関係によってリンクされた入庫と所要量の利用可能日時と所要日時の日付差異に対するアラートを登録することができます。 さらに、所要量の特性所要と割当入庫の特性値割当に互換性がない場合 (たとえば青い物体の入庫が赤い物体の所要量に割り当てられている場合)、アラートが登録されます。 |
紐付の数量アラート |
入庫と所要量の間の紐付関係に基づき、どの入庫数量がどの所要量に割り当てられているかを分析することができます。以下の場合にアラートが登録されます。 キ 入庫数量が所要量に完全に割り当てられていない場合、つまり入庫から余剰が登録される場合 キ 所要量 (必要な数量) が入庫によって完全には充足されず、在庫不足状況 (不足) が存在する場合 |
有効期間による計画 |
製品マスタで有効期間による計画区分を設定している場合、計画中に所要量で要求される有効期間と入庫の実績有効期間を比較することができます。有効期間の要件が満たされる場合のみ、紐付関係が登録されます。 固定紐付関係の場合に定義された有効期間条件に違反すると (マニュアル再日程計画などにより)、以下の状況のアラートが生成されます。 キ
成熟時間が未経過の場合 キ
有効期間が短すぎる場合 キ
有効期間が長すぎる場合 入庫と所要量の間に紐付関係がない場合、定義された期間について、所要量で要求される有効期間と入庫の実績有効期間が比較されます。この時間に入庫が有効期限切れになると、紐付関係のない入庫 (有効期限あり) アラートが生成されます。 |
作業間の時間関係 |
許容される最小および最大間隔がある時間関係が作業間に存在することがあります。たとえば、構成品目を塗装する作業と構成品目を組立部品を設置する後続作業の間に、乾燥のために特定の期間が必要です。最小間隔と最大間隔を計画 (たとえばプロダクションプロセスモデルの計画) で定義します。計画でプロセス関連の最小間隔より短いか、最大間隔より長い間隔がある場合、アラートが生成されます。計画関連の最小間隔に満たない場合のアラートはありません。 |
オーダー関連 PP/DS アラート
アラートタイプ |
説明 |
過去の日時 |
以下の日時が過去の場合、アラートが生成されます。 キ 受注日時 キ 入庫の利用可能日時 キ オーダーの開始日時 キ オーダーの開放日時 キ 作業の確認日時 キ 販売分納契約 (オーダーの開始日時) |
オーダー日程計画が未実行 |
オーダーの計画作成ステータスが割当解除です。つまり、オーダーの作業がリソースにロードされていません。 |
オーダーから在庫過剰が生成/オーダーが不足 |
|
確認済数量が希望数量より不足/超過 |
製品の得意先所要量には、希望 (所要) 数量と確認済数量があります。確認済数量が希望数量に不足するか超過すると、得意先所要量のアラートが生成されます。 詳細については、
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有効期間外のオーダー |
オーダーの有効性に違反すると、このアラートが生成されます
(
|
見積受領 |
このアラートが発生するのは、協同計画のオープン入札プロセスのみです。 |
在庫日数の不足または超過 |
製品利用可能在庫に関するクリティカルな状況や、在庫レベルが高すぎる場合、在庫日数アラートによって通知されます (アラート: 最小在庫日数未満および必要在庫日数を超過)。 このため、超過または不足するとアラートがトリガされる最小在庫日数および最大在庫日数を指定することができます。 最小在庫日数で定義されるのは、計画時点で認識される所要量を充足するために入庫と在庫が最低限でも満たさなければならないカレンダ日数です。 さまざまなカテゴリの入庫、在庫、所要量、および需要予測を考慮する異なる在庫日数タイプを最大 3 つまで使用することができます。 在庫日数タイプのそれぞれに対して 3
つの異なる最小および最大在庫日数を定義することができます。在庫日数がこれらの値より大きいか小さいと、情報アラート
たとえば、最小在庫日数 5、10、および 15 を指定すると、以下が登録されます。 ○ 在庫日数が 15 日未満の場合は情報アラート ○ 在庫日数が 10 日未満の場合は警告アラート ○ 在庫日数が 5 日未満の場合はエラーアラート 在庫日数タイプと最小在庫日数は生産計画/詳細計画のカスタマイジングの更新: 在庫日数タイプで定義します。 3 つの在庫日数タイプのうちどれに対して、オーダービューまたは製品計画テーブルでアラートが表示されるのかは、オーダービューまたは製品計画テーブルのカスタマイジングの設定: レイアウトで定義します。 詳細については、以下を参照してください。 |
オーダー内のモードリンク違反 |
時間関係がある複数のモードリンクした活動は、通常は異なるモードの相互から独立して日程計画することはできません。ある活動に対してモードを指定すると、時間関係があるリンクされた活動に対してもそのモードが指定されます。 例外的なケースでは、計画時に異なる作業にある活動のモードリンクに違反することがあります。
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オーダー間のモードリンク違反 |
オーダー内のモードリンク違反を参照してください。 |
調達計画ヒューリスティックが実行されるとき発生するアラート
アラートタイプ |
説明 |
調達計画の例外 |
調達計画ヒューリスティックを使用する計画で、計画ログ用のメッセージが PP/DS によって生成されます。 生産計画/詳細計画 (PP/DS) のカスタマイジングの PP/DS のアプリケーションログ → 更新: 例外グループで、メッセージに対してタイプ調達計画の例外のデータベースアラートも登録するかどうかを指定します。紐付範囲 (製品、ロケーションなど) への参照があるメッセージに対してのみ、データベースアラートが可能です。アラートのコンテキストメニューを使用して、アラートの原因となったメッセージを記述する計画ログを呼び出すことができます。 各メッセージは以下の問題クラスのいずれかに属します。 キ 強制終了メッセージを含む問題クラス 1 キ エラーメッセージを含む問題クラス 2 キ 警告メッセージを含む問題クラス 3 キ 情報メッセージと正常終了メッセージを含む問題クラス 4 問題クラスを使用して、情報アラート、警告アラート、およびエラーアラートというアラート優先度のしきい値を定義します。メッセージの問題クラスが特定のアラート優先度のしきい値を下回ると、このアラート優先度を持つアラートが生成されます。
問題クラス 1 および 2 に対してエラーアラートが、問題クラス 3 に対して警告アラートが、問題クラス 4 に対して情報アラートが生成される場合、エラーアラートに対してはしきい値として 3 を、警告アラートに対しては 4 を、情報アラートに対しては 5 を入力します。 |
キャンペーンの PP/DS アラート
アラートタイプ |
説明 |
キャンペーン生産による計画時に、以下のアラートが発行されます。 キ キャンペーン中断 キ 段取または片付指図がキャンペーン内部に存在 詳細については、
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リソースの一般 PP/DS アラート
アラートタイプ |
説明 |
平均リソース過負荷 |
期間内の平均リソース使用率が特定のしきい値を下回るか上回ると、アラートが生成されます。期間を指定するには、PP/DS アラートプロファイルで期間プロファイルを定義します。期間プロファイルは生産計画/詳細計画 (PP/DS) のカスタマイジングで定義します。 |
平均リソース過小負荷 |
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バケットリソースのリソース過負荷 |
バケットリソースに能力過負荷が発生すると、アラートが登録されます。バケットリソースの過負荷として解釈される負荷を指定します。 |
単一活動リソースのリソース過負荷 |
単一または複数活動リソースの 2 つ活動の時間が重複すると、アラートが生成されます。リソースの過負荷と見なされる重複時間を指定します。 |
複数活動リソースのリソース過負荷 |
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リソースの非互換特性 |
ブロック計画では、特定の特性がある活動を処理するための時間セグメントがリソースで予約されます。たとえば、構成品目を青く塗装するための時間セグメントを予約し、構成品目を赤く塗装するために次の時間セグメントを予約することができます。ブロック内リソースの特性所要が、このブロックで計画された活動の特性値割当と一致しないと、アラートを登録することができます。ブロックパラメータを変更すると、この状況が発生することがあります。 |
機械故障 (SCEM) |
このアラートはサプライチェーンイベントマネジメントによってトリガすることができます。 |
容器リソースの PP/DS アラート
アラートタイプ |
説明 |
容器リソースによる計画 |
容器リソースによる計画時に、以下を行う多数のアラートが生成されます。 ● 容器リソースのリソースマスタレコードで更新されたパラメータに違反したことを通知 ● 製品純度や容器に適合する紐付など、特殊なバッファ処理機能をサポート 以下の場合にアラートが生成されます。 キ 容器リソースの製品数量が以下のようになる場合: ○ この容器リソースに対して許容される最大数量を超過 ○ この容器リソースに対して許容される最小数量より不足 ○ ゼロ未満 キ 容器リソースが 2 つ以上の製品を同時に格納する場合 キ
まだ別の製品を格納している容器リソースに製品が補充される場合 キ 補充レベルに関連する 2 つのオーダーが異なる生産ステージレベルで紐付によってリンクしているために、異なる容器リソース上で計画される場合 例: 容器 A を補充するオーダーが、同じ製品を容器 B から引き落とすオーダーと紐付によってリンクされています。この場合、生産計画者は製品を容器 A から容器 B にマニュアル転送する必要があります。 |
リソースの活動のアラート
アラートタイプ |
説明 |
休憩により中断不可能な活動が中断 |
特定の活動は中断できないということがプロダクションプロセスモデル (PPM) で指定されます。例外的なケースでは、中断不可能な活動が日程計画および再日程計画時に中断されます。 アラート休憩により中断不可能な活動が中断によってこの状況が通知されます。 |
活動によるリソース同期化違反 |
複数複合リソースおよび複数活動リソースの活動の同期化では、日程計画および再日程計画に?癆スしてはなりません。つまり、計画された活動は開始日時、期間、およびもう 1 つの特性に関して合致する必要があります。 変更が並行モードで行われるなど特定の環境では、計画中に同期化の違反が生じます。アラート活動によるリソース同期化違反によって、この状況が通知され、活動が同期化されていない期間の開始日時と終了日時が通知されます。
|
目標在庫レベルと安全在庫レベルの在庫アラート
在庫アラートが決定されるとき、特性、有効期間、または紐付区間は考慮されません。
アラートタイプ |
説明 |
在庫が安全在庫レベル未満 |
ロケーション指定製品マスタで、安全在庫レベル、および静的または時間依存の安全在庫方針を指定することができます。 安全在庫アラートが生成されるのは、以下の安全在庫方針のいずれかを定義している製品のみです。 ● SB ロケーションプロダクトマスタの安全在庫 ● SM ロケーションプロダクトマスタの SB/SZ 最大値 ● MB 安全在庫 (時間依存更新) ● MM SB/SZ の最大値 (時間依存更新) 決定された安全在庫レベルに到達しないと、エラーアラート在庫が安全在庫レベル未満を受信します。 アラートで以下が通知されます。 ● 安全在庫レベルを下回る期間の開始および終了日時 ● 現在在庫 ● 安全在庫 ● 不足率 |
在庫が目標在庫レベル未満 |
ロケーション指定製品マスタで、安全在庫レベル、安全在庫方針、最大在庫レベル、および目標在庫レベル方針を指定することができます。 目標在庫アラートが生成されるのは、以下の (静的) 目標在庫方針のいずれかを定義している製品のみです。 ● 4. 目標在庫レベル = 最大在庫レベル + SFT つまり、目標在庫レベルは安全在庫と最大在庫の合計です。
目標在庫レベルアラートを決定するとき、SNP の時間依存データは考慮されません。 決定された目標在庫レベルを下回るか上回ると、エラーアラート在庫が目標在庫レベル超過または在庫が目標在庫レベル未満を受信します。 アラートで以下が通知されます。 ● 目標在庫レベルが不足または超過する期間の開始および終了日時 ● 現在在庫 ● 目標在庫レベル ● 不足または超過率 ● アラートのステータス (超過の場合はエラーアラート、不足の場合は情報アラート) |
目標在庫レベルを超過 |
.
1. 該当するアラートタイプを選択し、必要に応じてしきい値を定義します。
2. アラート決定の対象となるオブジェクト (製品およびリソース) を選択します。
製品のアラートを照会できるのは、製品選択を入力した場合のみです。リソースまたは ATP カテゴリの選択も入力すると、選択した製品に対して存在する製品アラートが、これらのリソースまたは ATP カテゴリのアラートに限定されます。
リソース選択のみを入力すると、リソースアラートのみが発行されます。
3.
必要に応じて、PP/DS アラートプロファイルを全体アラートプロファイルまたは
SCC ユーザプロファイルに割り当てます。アラートモニタを PP/DS
アプリケーション
(製品ビュー、オーダービュー)
で使用したい場合、設定で PP/DS
アラートプロファイルを入力します。詳細計画プランニングボードの場合は、アラートプロファイルを
プランニングボードプロファイルに、または詳細計画プランニングボードの
全体アラートプロファイルに割り当てます。
詳細については、以下を参照してください。
● 生産計画/詳細計画の文書にあるアラートの照会