選択条件の定義 

レポート登録 : 一般データ選択画面で、レポートにデータレコードを選択するための選択条件を定義します。選択条件用のセットは、行や列で使用されるセットとともに、レポートに含まれるデータを定義します。

レポート登録 : 一般データ選択画面で、セット名 TD-LEDGER を入力するとします。このセットの中には元帳特性を表す値 AB が入っています。レポート実行の際、元帳 AB のデータレコードのみが選択されます。

セットは、以下の条件のいずれかに該当する場合には、選択条件として使用します。

レポートでは、以下の特性を選択条件、行ブロック、または列ブロックのどれかに定義しておく 必要があります

システムのパーフォマンスを向上させるために、レポート行や列で使用する必要のないすべての特性を一般データ選択として指定してください。

手順

  1. 任意のレポート登録画面で、ジャンプ→一般データ選択と選択します。
  2. レポート登録 : 一般データ選択画面が表示されます。

    画面には、選択セットのデフォルト値として定義したセットが一覧表示されます。選択セットのデフォルト値は、レポートのライブラリに定義します。これらのセットは、そのライブラリ中の各レポートの選択条件として表示されます。

    会社コード (TD-COCDE-TDG) 、元帳 (TD-RLDNR-D4) 、バージョン (TD-RVERS-02) 、および年度 (TD-RYEAR-95) の各特性に対し選択セットのデフォルト値を定義するとします。この選択セットは、ライブラリに新しいレポートが登録されるたびに自動的に表示されます。

    選択セットのデフォルト値についての詳細は、 ライブラリを参照してください。

  3. レポートデータの選択条件として使用するセット名(複数も可)を入力します。
  4. 行ブロックまたは列ブロックですでに使用している特性の入ったセットを入力することはできません。また、複合次元セットを選択条件として使用することもできません。データセットを選択条件として使用することはできますが、セットの中に入っている値は 1 つでなければなりません。

    システムにまだ登録されていないセットは、入力することができます。セットを登録するかどうかの確認が求められ、登録するのがレポートセットであるのか、一般セットであるのかを選択する一連のダイアログボックスが表示されるので、該当するセットタイプを選択します。

    リリース 4.0 からは、レポートが使用するテーブル以外のテーブルの特性について登録されている基本セットを入力できるようになりました。この場合、データ選択セットの特性が、レポートのテーブルにある対応の特性と互換性を持っている必要があります。

    レポートライタでは、あらゆるセットクラスのセットを使用することができます。ただし、セット名は、1つのセットクラスの中だけで一意です。

    2つの異なるセットクラスに存在するセット名を入力すると、ダイアログボックスが表示されて、データ選択条件として使いたいセットを指定できます。

    レポート選択条件として、セット変数を入力することもできます。詳細は、下記の“選択条件としての変数の入力”を参照してください。

  5. セット階層の中で、選択条件として入力した内部取引を相殺したい場合、内部取引相殺フラグを立てます。
  6. レポート登録 : 一般データ選択画面では、内部取引相殺フラグを立てた上で、特性に対して選択の評価を使用することができます。これにより、セット階層内の内部取引を相殺するだけでなく、セット階層の異なるレベルのレポートを作成することもできます。

  7. 必要に応じて、複数選択開始、複数選択終了、 S の各項目に、選択セットへの評価データを入力します。

選択セットの中に複数の値が入っている場合、レポートライタは通常、それぞれの値についてデータを累計します。複数選択開始、複数選択終了、 S の各項目に適切な値を入力することにより、レポートライタで異なる特性値およびセットレベル ( 選択セットが 単一次元セットの場合 ) ごとに異なるレポートを登録することができます。

評価データを入力する際、レポートのジョブを実行すると選択の評価が自動的に有効化されます。

セット階層内のレベルは、以下のように採番されます。最上位セットのノードにレベルが割り当てられます。

この直下の各ノードにはレベルが割り当てられ、以下同様に続きます。基本セットの特性値には必ずレベル 1- が、基本セットには必ずレベル 2- が割り当てられます。

以下のデータを入力してください。

− レポートデータ選択用の上位階層レベル。 0 より大きい値または小さい値を入力することができます。

− レポートデータ選択用の下位階層レベル。 0 より大きい値または小さい値を入力することができます。

− 選択セット中の詳細 / 個別値ごとに個別のレポートが必要な場合、 S ( 個別値 ) フラグを立てます。全レコードをシステムに集計させる場合は、 S ( 個別値 ) フラグを立てません。

3つの基本セットを含む、 TD-COCDE-TD という単一次元セットを登録したとします。このセットには、 TD-COCDE-TD1 ( ローカル会社 TD11 TD12 TD13) TD-COCDE-TD 2 ( ローカル会社 TD21 TD22 TD23) 、および TD-COCDE-TD 3 ( ローカル会社 TD31 TD32 TD33) 3 つの基本セットが入っています。レポートには、この単一次元セットを選択条件として使用します。システムは、 9 つのすべての会社のデータレコードを選択し、集計します。

複数選択開始項目に 1 、複数選択終了項目に 2 を入力し、 S 項目を空白にすると、 3 つの会社に関する 4 つの個別のレポートが生成されます。

複数選択開始、複数選択終了、および S 項目を使用したデータの選択方法についての詳細は、次の表を参照してください。

複数選択開始、複数選択終了、および S 項目の使用 ( 例、 TD-COCDE-TD)

複数選択開始

複数選択終了

S

目的

1

1

空白

単一次元セット TD-COCDE-TD の集計データのレポートを表示する。

2

2

空白

基本セット TD-COCDE-TD1 TD- COCDE-TD2 、および TD-COCDE-TD3 の各集計データを 3 つの個別レポートとして表示する。

1

2

空白

4 つのレポートを表示する。 1 つは、 TD-COCDE-TD の集計データのレポートで、残りの 3 つはセット TD-COCDE-TD1 TD-COCDE-TD2 、および TD-COCDE-TD3 の各集計データのレポート。

3

1-

3

空白

X

X

9 つのレポートを表示する。 TD-COCDE-TD1 TD-COCDE-TD2 、および TD-COCDE-TD3 のセット中の各会社 ( セット値 ) ごとのレポート。

 

ジョブを実行する際、さらに選択条件を限定することができます。詳細は、 レポートグループの実行を参照してください。

選択データのレベルを変更するレポートを照会する際、ビュー機能を使用して評価レベルの結果生成されたレポート間を切り替えることができます。ビュー機能についての詳細は、 レポート出力の機能を参照してください。

レポートをバックグラウンドで実行する場合、評価レベルの結果生成されたレポートは連続して印刷されます。

  1. この画面では、レポート登録 : 第一画面 ( レポート定義の登録) テーブルにある次の追加処理機能を使用することができます。さらに、次のテーブルの機能も使用することができます。

追加処理機能 - レポート登録 : 一般データ選択画面

選択

目的

編集→セット照会

選択条件として使用するセットを表示する。

編集→セット変更

選択条件として使用するセットを変更する。セット更新トランザクションを更新できるようにするには、その前にレポートを保存しておく必要があります。

編集→セット挿入 ...

セットを選択条件として挿入する。 セット選択ダイアログボックスが表示され、既存のセットを検索するための選択条件を入力することができます。

編集→変数挿入 ...

既存のセット変数を選択条件として挿入する。

編集行削除

行を削除する。

編集→選択ルール

データを選択するための選択ルールを入力する。

編集→選択ルール削除

レポートに定義済みの選択ルールを削除する。

ジャンプ→レイアウト→レイアウトリセット

全パラメータを標準レイアウトの初期値にリセット

補足→特性一覧

レポートで使われる特性の一覧を表示する。

補足→言語更新 ...

新規レポート言語に分岐 ( 例、レポートテキストに言語固有のテキストを入力するため ).

補足→その他の標準レイアウト ...

レポートに新規標準レイアウトを割り当てる。

補足→しきい値 ...

しきい値条件を入力し、特定のレポート列の値によって、レポート行を色で強調表示または印刷する。

 

データ選択セット一覧の下にある行挿入および行削除アイコンを使用して、新しい空白行を挿入し行を削除することもできます。

レポートデータ選択のための論理式の入力

セットまたはセット変数を使用しても選択条件を完全に定義できない場合は、選択論理式を使用することができます。選択論理式を使用するには、まず、選択論理式をルールとして入力しなければなりません。そして、レポートを定義するときに、そのルール名を使用します。ルールと選択論理式の定義には、カスタマイジング機能を使用します。

ルールでの選択論理式の定義に関する詳細は、特別目的元帳についての導入ガイド( IMG )の 論理ルールの更新の処理を参照してください。

処理時間を短縮するためには、選択論理式ではなく、セットを使用するようにしてください。条件をセットで定義できない場合に限り、論理式を使用します。たとえば、いくつかの特性に対して特定の値の組み合わせだけを選択する場合などに、選択論理式を使用します。

レポート登録 : 一般データ選択画面でルール名をデータ選択条件として入力するには、次の手順で行います。

  1. 編集→選択ルールと選択します。
  2. ルール選択ダイアログボックスが表示されます。

  3. 選択ルール名を入力します。
  4. 使用する選択ルール名は、カスタマイジングで定義しておかなければなりません。また、レポート定義で使用する選択論理式は、レポートのライブラリに定義されたテーブルしか参照できません。

    たとえば、レポートがテーブル GLT1 を使用するライブラリの中にある場合、論理式はテーブル GLT1 しか参照できません。

  5. 続行を選択します。

レポート登録 : 一般データ選択画面が表示され、入力したルール名が表示されます。

選択条件としての変数の入力

セット変数は、選択条件として使用することができます。セット変数を使用するレポートを実行すると、セット名を入力するようメツセージが出力されます。

デフォルトセットがテーブル項目がレポートのテーブルの対応する特性と互換性を持つ場合に、レポートのテーブルとは異なるテーブルを使用するデフォルトセットを持ったセット変数を入力することができます。

その例として、以下のような場合があります。

a) BUSAREA というセット変数を登録するとします。変数のデフォルトセットは、テーブル CCSS に登録された基本セットおよび (GSBER) 事業領域特性です。このセットには、事業領域の範囲が含まれます。

b) テーブル GLT1 を使用するライブラリに対してレポートライタレポートを登録し、データ選択条件としてセット変数 BUSAREA を入力します。

この変数はテーブル CCSS にデフォルトセットを使用するため、テーブル GLT1 から対応する特性が選択されます。テーブル GLT1 に互換性のある特性が複数ある場合、これらの特性を一覧表示したダイアログボックスが表示されます。そして、レポート定義に使用する特性を選択します。この例では、事業領域 (RBUSA) または取引先の事業領域 (SBUSA) を選択します。

セット変数を選択条件として入力するには、次のようにします。

  1. 編集→変数挿入と選択します。
  2. 既存のセット変数を検索するための選択条件を入力する変数の選択条件ダイアログボックスが表示されます。

  3. 選択条件を入力し、使用したい変数を選択します。

セット変数の登録についての詳細は、 セット変数の登録を参照してください。