用途
ジョブを実行する際、入力した選択条件にしたがって、ジョブのレポートにデータが選択されます。データベースまたは抽出ファイルからデータが選択されて、レポートが出力されます。
レポートデータは、要求した出力書式にしたがって提供されます。
レポートを画面に表示するよう要求した場合は、レポート内でさまざまな機能を実行することができます。たとえば、レポートデータの中をナビゲートして、レポートレイアウトを変更することができます。
レポート出力に最も重要な諸機能についての詳細は、これ以降の各セクションを参照してください。
機能
レポートの保存
レポートのレイアウトパラメータを変更する場合、変更内容は レポート
→ 設定保存機能を使って保存することができます。レポートのレイアウトを変更し、設定 → 保存とブロックを選択して行ったレイアウト変更が保存されると、すべてのユーザはロックされ、レポートのレイアウト変更ができなくなります。ページ / 制御レイアウトパラメータの実行時変更許可フラグが自動的に選択解除されます。ブロックを解除するには、レポート変更トランザクションを呼び出して、実行時変更許可フラグを設定します。
レポートデータは、抽出として保存することをお奨めします。このようにすると、レポートをいつでも呼び出すことができ、システムによるデータベースからのデータ再選択の必要がありません。レポート
→ データ保存機能を使用すると、レポートを抽出として保存することができます。レポートをまだ抽出として保存していない場合、レポートを終了する際に抽出を行うかどうかを尋ねるダイアログボックスが表示されます。レポートデータの転送
印刷
レポートを印刷するには、 レポート
→ 印刷を選択します。レイアウトパラメータで指定されたページサイズとレポートのサイズによって、レポートが横方向、および縦方向の数ページにわたる場合があります。
レポートを印刷する際、現在画面に表示されているページだけを印刷するか、あるいはレポートの全ページを印刷するか指定することができます。 全ページ印刷を選択すると、レポートライタでは、レポートに割り当てられた標準レイアウトから、レポートページあたりの行数が読み込まれます。
特定のレポートページを印刷したい場合は、追加オプションを選択します。
次に、印刷する横方向および縦方向のレポートページと、レポートのページ幅などの追加印刷情報を入力することができます。印刷パラメータ
ダイアログボックスで、出力先、印刷部数、およびスプール情報などの印刷データを入力します。エクスポート
アプリケーションサーバまたはプレゼンテーションサーバで レポート
→ エクスポートを選択すると、レポートを外部ファイルにエクスポートすることができます。アプリケーションサーバとは、ユーザの部門に割り当てられた
UNIX ベースのワークステーションなどの、 SAP R/3 システムを実行するコンピュータのことです。プレゼンテーションサーバとは、
R/3 アプリケーションサーバにリンクされている PC などの、 R/3 のインタフェースを実行するコンピュータのことです。ダイアログボックスで利用可能な入力オプションに関する追加情報は、
外部ファイルへのレポートのエクスポートを参照してください。レポートを
Mail ユーザに送信するレポート
→ 送信機能を使用すると、 Mail システムを介して別のユーザにレポートを送信することができます。レポートをメールユーザに送信できるようにするには、事前にそれを抽出として保存しておく必要があります。レポートの実行前に抽出データを入力しなかった場合、送信機能を呼び出すと、レポートデータが自動的に抽出として保存されます。
注記付送信画面で、受信者の名前を入力します。
添付として
Excel ファイルをメールユーザに送ると、 SAP R/3 とは関係なく、レポートを送信することができます。この画面では、注記に追加情報を入力することもできます。受信者がメールの受信ボックスからレポートを呼び出すと、ダイアログボックスにこの注記が表示されます。
レポートデータの選択および選択解除
レポートデータのブロックを選択して継続処理を行うには、選択するブロックの最初の行にカーソルを合わせて、 編集
→ ブロック選択を選択します。次に、選択するブロックの最後の行にカーソルを合わせて、編集 → ブロック選択を選択します。選択したレポートデータのブロックが強調表示されます。選択済のデータを選択解除するには、編集 → ブロック選択解除を選択します。
しきい値の入力
特定のレポート列
( 参照列 ) の数値に応じてレポートのしきい値条件を定義し、レポート行を強調表示または印刷することができます。レポートにしきい値を入力するには、編集
→ しきい値を選択して、ダイアログボックスにしきい値条件を入力します。どのレポート登録画面でも、補足
→ しきい値を選択して、レポート定義にしきい値条件を入力することができます。しきい値入力に関する詳細は、
レポートのヘッダ情報の入力を参照してください。レポート行のソート
編集
→ 昇順ソート / 編集 → 降順ソートの機能を使用すると、レポート行をソートすることができます。レポート行は、カーソルの位置により、以下の 2 つの方法でソートすることができます。
カーソルが特定のレポート列のヘッダにあり、編集 → 昇順ソートまたは編集 → 降順ソートを選択すると、行階層全体がすべての集計レベルでソートされます。
カーソルを特定のレポート列に対するレポート行に合わせ、編集 → 昇順ソートまたは編集 → 降順ソートを選択すると、選択した行の集計レベルでのみ行のソートが行われます。
ソート
機能を使う場合、レポート行をソートした列のヘッダにシンボルが表示されます。ソートしたレポート行を元のソート順序に戻すには、編集 → ソート順序解除を選択するか、リード列にカーソルを置いて、ソート機能を選択します。
レポートライタでは、現行レポートセクションの行のみがソートされます。レポートの行定義でヘッダ印刷フラグを設定している場合、レポートには複数のセクションが含まれます。
レポート行の表示
/ 非表示特定のレポート行またはレポート行のブロックを表示しない場合は、 編集
→ 行非表示で行 ( 複数も可 ) を非表示にすることができます。この機能は、たとえば特定のレポート行を印刷したくない場合などに使います。最初に印刷したくないレポート行のブロックを選択してから、 編集 → 行非表示を選択します。レポートをプリンタに送信すると、選択された行は印刷上では表示されません。非表示行は、編集 → 行表示機能を使用して復元します。
レポート内でのナビゲート
その他のレポート
ジョブに複数のレポートが含まれる場合、 ジャンプ
→ その他レポートを選択すると、ジョブに含まれる別のレポートを表示することができます。列ブロックのナビゲーション
複数の行ブロックと列ブロックを含む大量のレポートでは、 ジャンプ
→ 位置 → ページ / セクション / 行 / 列の各機能を使用すると、レポート内でナビゲートすることができます。これらの機能を使用すると、特定のレポートページ、レポートセクション、列ブロックを探して表示することができます。
ジャンプ
→ 第一ブロック / 前ブロック / 次ブロック / 最終ブロックの各機能を使用すると、レポートの列ブロック内をナビゲートすることができます。検索
/ 検索継続編集
→ 検索 / 検索継続機能を使用すると、レポートのリード列にある特定のテキスト列を検索することができます。ダイアログボックスでは、現在のカーソル位置、またはレポートの先頭からテキスト列の検索を開始するかどうかを指定することができます。
最初のヒットにカーソル移動を選択すると、入力したテキスト列が初めて出現した行にカーソルが移動します。テキスト列の検索は、ジャンプ → 検索継続を選択すると、レポート内の別の箇所で続行することができます。
すべてのヒットを表示を選択すると、入力したテキスト列が出現するリード列テキストを含むヒットの一覧が表示されます。特定のヒットを選択する場合、リード列の該当テキストに直接ジャンプします。
検索機能を使用してより良い視覚的ナビゲーションを行うには、インタフェースフラグ一覧内カーソルを選択解除します。これを行うには、
R/3 画面の右上隅にあるカラー表示されたメニューを選択し、 オプションを選択します。カーソルタブを選択してから、一覧内カーソルを選択解除します。レポートグラフィックの呼び出し
ジャンプ
→ グラフィックを選択すると、 SAP グラフィックを用いて選択されたレポートまたはレポートデータのブロックを照会することができます。 ( 設定 → レイアウト → ページ / 制御の下の ) レポートのレイアウトパラメータの 第一画面項目で指定されたグラフィックタイプが表示されます。SAP
ビジネスグラフィックを呼び出す際、 (1) レポートの全ページのグラフィックを個別のウィンドウに表示するか、 (2) レポートの特定部分を選択して、選択されたレポートデータを個別のウィンドウにグラフィックとして表示するかのいずれかを行うことができます。SAP
ビジネスグラフィックの各種機能を使用して、レポートグラフィックをさまざまな書式で表示することができます。たとえばグラフィックは、 2 次元および 3 次元の書式で表示することができます。レポート
/ レポートインタフェースによるレポートの呼び出しレポートインタフェース
機能を使用すると、レポート出力を照会しながら、ジョブ、 ABAP プログラム、ポートフォリオレポート、ドリルダウンレポート、およびトランザクションをオンラインで開始することができます。レポートのジョブまたはライブラリにレシーバレポートが定義されている場合は、これらのレポートを レポート呼出機能を使って呼び出すことができます。
レポートインタフェースによりレポートを呼び出すには、以下の手順で行います。
レシーバレポートを呼び出すには、データが画面に出力されたあとに、センダレポートでまずデータを選択してください。
システムでは次の処理が行われます。
設定 → レポートインタフェース機能を使用して、レポート出力から呼び出すレシーバレポートを照会または変更することができます。
レポートインタフェースのレポート定義についての詳細は、
レポートインタフェースへのレポートの定義を参照してください。バリエーション設定内でのナビゲート
複数データ選択特性は、
( レポート登録 : 一般データ選択画面で ) レポートデータを選択するために入力した特性であり、値は 複数選択開始 / 複数選択終了および S 項目でも入力されています。複数データ選択特性を入力する際は、レポートに表示される詳細レベルを制御することができます。レポートの出力時には、ビュー
→ バリエーション → グラフィック選択機能を使用して、データ選択特性のレポートデータの複数詳細レベルを照会することができます。データ選択に使用された現在有効な特性および特性値のグラフィックを表示したダイアログボックスが表示されます。
グラフィック選択
機能を初めて呼び出すときは、現在有効な特性のみが、大きな階層のレベル 2 に展開されます。必要に応じて、 サブツリー展開機能を用いて、レベル 2 よりも低いレベルの補助階層を展開することができます。グラフィック選択機能を使用すると、以下の作業を行うことができます。
この機能は、複数データ選択特性を使用するレポートがジョブに複数ある場合にのみ表示されます。
グローバル設定を行っているときは、複数データ選択に使用する値は、その値を有効な特性値とするジョブ内のすべてのレポートに適用されます。ローカル設定の場合は、複数データ選択に使用する値が、表示しているレポートにのみ適用されます。
ビュー
メニューオプションの下にある追加評価機能には、以下のようなものがあります。これらの機能を使うと、ある階層レベルの中をナビゲートすることができます。
これらの機能を使用すると、表示された特性の次に高いレベルまたは次に低いレベルにナビゲートすることができます。
たとえば、基本セットを含む単一次元セットを選択して、ビュー → 評価 → 次レベルを選択すると、基本セットレベルへナビゲートします。
これらの機能を使うと、表示されたデータ選択特性のさまざまな値またはレベルにナビゲートすることができます。
レポート階層の使用
展開
/ 圧縮ビュー
→ 階層の下の各機能を使用すると、レポート表示のさまざまな階層レベルを拡張または圧縮することができます。すべて展開機能を使用すると、行階層を最下位のレベルまで完全に展開することができます。
すべて圧縮機能を使用すると、行ブロックの最上位の集計レベルのみが表示されるように、行階層を非表示にすることができます。
カーソルを合計行に合わせてビュー → 階層 → 展開 (+) を選択すると、階層を 1 レベル分展開して、選択された合計行の下位のレベルを表示します。ビュー → 階層 → 圧縮 (-) は、階層を 1 レベル分圧縮して、選択された合計行の下位のレベルを非表示にします。
集計レベル
レポートの合計行は、集計レベルにより表されます。それぞれの集計レベルは、
1 つまたは複数のアスタリスクで示されます。レポートに表示されるアスタリスクの数は、階層レベルの数によって変わります。階層の最下位レベルの行合計は、アスタリスク 1 つで表示されます。個別値には、集計レベル 0 が割り当てられます。レポートで表示する集計レベルは、ビュー
→ 集計レベルを選択して指定することができます。レポートレイアウトの変更
レイアウトパラメータ
レポート出力のレイアウトパラメータは、レポートに割当てられている標準レイアウトにより決定します。これには、レポートのページ書式およびレポートデータの数値書式が含まれます。
セクションレイアウトは、セクションごとに定義することができます。ある特定のセクションにレイアウトを定義するには、セクションをダブルクリックして列属性の設定を行います。
レポートのレイアウトパラメータの変更は、 設定
→ レイアウト機能で行うことができます。レイアウトパラメータを変更してから標準レイアウトのデフォルト値を再度使用することにした場合は、設定
→ レイアウト → 再設定を選択します。標準レイアウトに関する詳細は、
標準レイアウトを参照してください。列幅
設定
→ 列幅を選択すると、リード列とデータ列の幅を変更することができます。レイアウトパラメータの個別の印刷クラスの列幅も、設定 → レイアウト → 列合計で定義することができます。
数値書式
設定
→ 数値書式機能を使うと、表示されたレポート値の書式を変更することができます。印刷クラスごとに、以下のデータを入力することができます。また、レイアウトパラメータの個別の印刷クラスの数値書式データも、 設定
→ レイアウト → 表示で入力することができます。レポートテキストの入力
設定
→ テキスト機能を使用すると、レポートのタイトルページ、最終ページ、ヘッダ、フッタにテキストを入力することができます。レポートを外部ファイルにエクスポートするためのテキストを入力することもできます。レポートがページ
/ 制御画面で実行時変更許可フラグを立てられた標準レイアウトを使用する場合、レポートを出力する場合にかぎり、テキストを変更することができます。また、 SAP R/3 システムとともに供給された標準レポートでは、テキストの変更はできません。レポートテキストの入力に関する詳細は、
レポートテキストの定義を参照してください。レポート出力のその他機能
選択ログ
補足
→ 選択ログ機能を使うと、レポートの選択ログを照会し、印刷することができます。選択ログによって、以下のようなデータ選択についての統計が提供されます。
メッセージ
レポートの実行時に警告メッセージが発せられた場合、 補足
→ メッセージ機能を使用してこれらメッセージを表示することができます。レポートデータが選択し、書式設定されたときに複数のメッセージが発せられた場合、表示されるのは複数のメッセージが出されたことを知らせるメッセージ 1 つとなります。
技術情報
補足
→ 技術情報機能を使用すると、レポートの実行に関する技術情報を表示することができます。レポートライブラリやジョブについての情報に加え、選択、出力、および複合選択のプログラム名が表示されます。補足テキスト
補足
→ 補足テキスト機能を使用すると、レポートに説明テキストを入力することができます。このテキストは、レポートの最終ページの後に表示されます。補足テキストは、 SAPscript エディタを使って入力することができます。ジョブを生成し直すと、このジョブに入力されている補足テキストが削除されます。
レポートのヘルプ
レポートのヘルプを表示して印刷するには、 補足
→ ヘルプを選択します。レポート定義の一覧
/ 照会 / 変更補足
→ 定義照会 / 定義変更を選択すると、レポート定義に切り替えることができます。選択する機能によって、レポート定義を照会または変更することができます。定義一覧機能を使用すると、レポート定義全体を一覧表示することができます。
グラフィック列テキスト
レポート列に複数のヘッダが含まれる場合、 設定
→ グラフィック列テキスト機能を使用すると、グラフィック表示の縦座標用のヘッダとして使用する列ヘッダを選択することができます。