レポートインタフェース用レポートの定義 

レポートインタフェースによって、レポートレコードを出力する際に、他の R/3 アプリケーションコンポーネントからレポートを呼び出すことができます。レポートライタおよびレポートペインタレポートと ABAP プログラムに加え、レポートポートフォリオレポート、ドリルダウンレポート、およびレシーバレポートとしてのトランザクションを呼び出すことができます。

レポートインタフェースをレポートグループヘッダとレポートグループのライブラリの両方に定義すると、レポートグループに限定して定義したレポートが使用されます。

RGUGLS12 という ABAP プログラムが供給されますが、これはサマリテーブル GLT1 の実績明細を照会するものです。このプログラムは明細テーブル GLS1 からデータを読み取って、最も重要な項目を持つ明細の一覧を照会します。プログラム RGUGLS12 RGUGLS11 および RGUGLS10 の各プログラムに追加して出荷されますが、明細照会に対話機能が追加されています。たとえば、明細レポートに一覧バージョンを登録することができます。一覧バージョンにより、レポート列にどのデータ ( キー数値および特性 ) が表示されるかが決定されます。

プログラム RGUGLS12 は直接呼び出すことができます。あるいは、レポートインタフェースが別のレポートライタレポートにレシーバレポートして定義されている場合は、レポートインタフェースから ( メニューパス : システム→サービス→レポート ) 呼び出すことができます。集計データを表示するレポートでは、特定の集計レコードに対する明細を表示することができます。

RGUGLS12 についての詳細は、下記の“実績明細レポート : RGUGLS12 ”の項、または RGUGLS12 に関する R/3 プログラムの文書を参照してください。

RGUGLS12 をレシーバレポートとして呼び出し、レポートの集計データに明細を表示するには、次の手順で行います。

  1. ライブラリ変更 : ヘッダ画面で、設定を選択します。
  2. レポート割当ダイアログボックスが表示されます。

  3. レポートインタフェースにレシーバレポートを入力するには、行挿入を選択します。
  4. レポートライタレポート追加ダイアログボックスが表示されます。

  5. プログラム RGUGLS12 をレシーバレポートとして入力するには、 他レポートタイプボタンを選択します。
  6. ダイアログボックスが表示され、可能なレポートタイプが一覧表示されます。

    レポートライタ、レポートペインタレポートおよび ABAP プログラムに加え、レポートポートフォリオレポート、ドリルダウンレポート、およびレシーバレポートとしてのトランザクションを入力することができます。これにより、レポートレコードを一度出力すれば、他の R/3 アプリケーションコンポーネントからレシーバレポートを呼び出すことができるようになります。

    この例では、 ABAP プログラム RGUGLS12 をレシーバレポートとして使用します。

  7. カーソルを ABAP レポートに合わせ、 選択→選択を選びます。
  8. ABAP レポート追加ダイアログボックスが表示されます。

  9. レシーバレポートとして RGUGLS12 を入力し、 確認を選択します。
  10. レポート割当ダイアログボックスにプログラム RGUGLS12 というデフォルトテキストが表示されます。

  11. このダイアログボックスでは、以下の追加処理機能を使用することができます。

追加処理機能 - レポートインタフェース用ダイアログボックス

選択

目的

保存

レポートインタフェースにレシーバレポートを保存。

行挿入

レポートインタフェース定義に新しい行を挿入。

行削除

レポートインタフェース定義のエントリを削除

行選択

たとえば選択したレポートを一覧の別の位置へ移動するなど、継続処理に 1 つ以上のレシーバレポートを選択。

移動

選択したレシーバレポートを一覧の別の位置へ移動。

カーソルがレシーバレポート上にある場合、選択したレポートがこのレシーバレポートの前に挿入されます。カーソルがレシーバレポート上にない場合、選択したレポートは一覧の終わりに挿入されます。

デフォルトテキスト

レシーバレポートのデフォルトテキストが事前に上書きされている場合に、このレポートのデフォルトテキストを表示。

: レシーバレポートを初めて入力したときは、このレポートのデフォルトテキストが自動的に表示されます。

センダ <-> レシーバ

レシーバレポートとして一覧ヘッダ内のレポートの割当先となっているすべてのレポートを照会。この機能を再び有効化すると、最初の一覧が表示されます。

技術名称オン / オフ

レシーバレポートの技術情報 ( レポートツールや技術レポート名など ) の照会。

 

  1. 保存を選択します。

レポートライタは、次の図で示すように ABAP プログラム RGUGLS12 を使用します。

 

 

上の図のレポートは、期間別の勘定を示しています。このレポートは、ライブラリ TD0 に保存されています。ライブラリ TD0 は、 ABAP プログラム RGUGLS12 がライブラリ TD0 のレシーバレポートになるように定義されています ( ライブラリ登録 : ヘッダ画面 )

プログラム RGUGLS12 は、レポートライタにより以下の方法で呼び出されます。

a) レポート用のレポートレコードを選択すると、レポートが照会されます。

レポートデータのブロックを選択して、選択されたデータの明細を照会することができます。

b) 勘定コード 4000020 の期間 1 の金額 600 をレポートから選択します。

c) 編集→レポート呼出を選択すると、ライブラリ TD0 のレシーバとして定義されているレポートが一覧表示されます ( ライブラリ登録 : ヘッダ画面 )

d) プログラム RGUGLS12 を選択します。

e) レポートライタは、レポートから選択条件を受け取り ( 会社コード、元帳、勘定コード、期間など ) ABAP プログラム RGUGLS12 を起動します。このプログラムにより、会社コード TD11 、元帳 D2 、勘定コード 4000020 、期間 1 の明細が照会されます。

レシーバレポートの呼び出しに関する詳細は、 レポート出力の機能を参照してください。

実績明細レポート : RGUGLS12

RGUGLS12 という ABAP プログラムが供給されますが、これはサマリテーブル GLT1 の実績明細を照会するものです。このプログラムは明細テーブル GLS1 からデータを読み取って、最も重要な項目を持つ明細の一覧を照会します。プログラム RGUGLS12 RGUGLS11 および RGUGLS10 の各プログラムに追加して出荷されますが、明細照会の対話機能が追加されます。

すでに集計テーブル GLT1 を使用している場合は、新しい明細レポート (RGUGLS12) を以前のレポート (RGUGLS11) と置き換えることができます。

GLT1 以外のデータベーステーブルでレポートを作成している場合、 ABAP プログラム RGUGLS12 はご使用になれません。リリース 3.0C から、プログラム RGRGENSI を生成して、独自の集計データベーステーブルに保存されている集計データに対する実績明細を表示することができるようになります。

リリース 3.0C 以前では、集計データベースのデータを読み取れるようにするには、プログラム RGUGLS11 または RGUGLS10 をコピーして修正してください。

すでに RGUGLS10 が修正されている場合は、新規の明細レポートには追加機能が含まれるため、プログラム RGRGENSI を使って新規の明細レポートを作成されることをお奨めします。

また、集計テーブル GLT0 ( 勘定コード取引金額 ) 用の RGBSIS01 という ABAP プログラムとともに供給されるようになります。このプログラムは、テーブル BSIS ( テーブル BSIS はテーブル BSEG のビュー ) の明細を照会します。