ログオンデータタブページ
ユーザを登録する際の必須事項は、ログオンデータタブページで初期パスワード項目に値を入力することだけです。この画面のその他の入力はすべて任意です。以下に、これらの項目について詳しく説明します。
ユーザに 40 文字までのエイリアスを割り当てて、覚えやすい名称を指定することができます。アプリケーションのプログラミングに応じて、ユーザは (12 文字の) ユーザ名またはエイリアスを使用してログオンすることができます。
外部ユーザがインターネットで自分のユーザアカウントを設定すると、このユーザはこれを行うために自動的にユーザ名ではなくてエイリアスを使用します。SAP システムでは、エイリアスを使用して新規ユーザマスタレコードが登録され、12 文字のユーザ名が自動的に生成されます。これによってユーザは、ユーザ自身が知らない技術ユーザ名ではなく、エイリアスを使用して、たとえばパスワードの問題をレポートします。システム管理によって、エイリアスを使用して、SAP システムの適切なユーザマスタレコードが決定されます。
初期パスワードの割当時には、以下のオプションがあります。
● パスワードをマニュアルで入力し、入力エラーを回避するために、これをパスワード反復項目で繰り返して入力します。
●
パスワードを生成するには、ウィザード (
) を選択します。
●
パスワードを無効化するには、無効化 (
) を選択します。
これにより、ユーザはパスワードを使用してログオンできなくなり、シングルサインオン (X.509 証明書、ログオンチケット) のみ使用してログオンできるようになります。ログオン別の方法で排他的に行われるため (ログオンチケットの使用など、SAP ノート 177895 を参照してください)、パスワードベースのログオンが必要ない場合に有効です。この場合は、使用されないパスワードは初期値のままなので、パスワードの無効化によってセキュリティが改善されます。
パスワードを遡及的に無効化することはできませんが、管理者は、新規の初期パスワードを随時定義できます。
ログオンデータタブページで行うパスワード無効化は、ローカルシステムに対するものです。集中ユーザ管理を使用中の場合は、ユーザ管理で各システム別にパスワードを変更または無効化することができます。
追加情報:
● パスワードルール
● パスワードルールのログインパラメータ
● ユーザ管理機能、パスワード変更セクション
ユーザの登録時には必ずパスワードステータスが表示されますが、登録済ユーザのステータスのみが表示されます(パスワードステータスも参照)。
ユーザをユーザグループに割り当てるには、グループを入力します。これは、複数の管理者の間でユーザ管理を分散して行う場合に必要です。グループに対する権限を持つ管理者だけが、グループのユーザを編集することができます。この項目を空にすると、ユーザはどのグループにも割り当てられません (ユーザグループの割当を参照してください)。したがって、どのユーザ管理者もユーザを更新することができます。
以下のユーザタイプを指定することができます。
● ダイアログ (A)
○ 個別システムアクセス (パーソナライズ済)
○ SAP GUI を使用してログオンすることができます。このため、ユーザは SAP GUI を使用したインタラクションが可能になります。
○ パスワードが期限切れでないか、または初期状態のままでないかがチェックされます。
○ ユーザは各自でパスワードを変更することができます。
○ 多重ダイアログログオンはチェックされ、必要に応じてログが記録されます。
○ 用途: 個別ユーザ用 (インターネットユーザを含む)
● システム (B)
○ システム関連プロセスと内部システムプロセス
○ SAP GUI を使用してログオンすることはできません。このため、ユーザは SAP GUI を使用したインタラクションが不可能になります。
○ パスワード変更要件はパスワードには適用されません。すなわち、パスワードは初期値になったり期限が切れたりすることはありません。
○ ユーザ管理者だけがパスワードを変更することができます。
○ 多重ログオンは許可されます。
○ 用途: システム内 (内部 RFC コール) および複数システム間 (画面 RFC コール) のバックグラウンド処理と通信。用途: たとえば、ALE、ワークフロー、TMS、CUA の RFC ユーザ。
● 通信 (C)
○ 個別システムアクセス (パーソナライズ済)
○ SAP GUI を使用してログオンすることはできません。このため、ユーザは SAP GUI を使用したインタラクションが不可能になります。
○ パスワードが期限切れでないか、または初期状態のままでないかがチェックされますが、原則的には存在するパスワード変更要件の実装は、ログオン方法によって異なります (インタラクティブ/非インタラクティブ)。
○ ユーザは各自でパスワードを変更することができます。
○ 用途: 個別ユーザの外部 RFC コール。
● サービス (S)
○ 大規模な匿名のユーザグループに対する共有システムアクセス。このユーザタイプには、非常に制限された権限だけを割り当てます。
○ SAP GUI を使用してログオンすることができます。このため、ユーザは SAP GUI を使用したインタラクションが可能になります。
○ ログオン時、パスワードが期限切れでないか、または初期状態のままでないかはチェックされません。
○ ユーザ管理者だけがパスワードを変更することができます。
○ 多重ログオンは許可されます。
○ 用途: 匿名のシステムアクセス (パブリック Web サービス用など)。個別認証の後、サービスユーザで開始された匿名セッションは、ダイアログユーザを使用した個人関連のセッションとして続行されます。
● 参照 (L)
○ システムにログオンすることはできません。
○ 一般の非個人関連ユーザのユーザタイプ。トランザクション SU01 を使用して登録されたインターネットユーザなど、同一権限の追加割当が可能です。
参照ユーザをダイアログユーザに割り当てるには、ロールタブページでダイアログユーザを更新する際に、これを指定します。一般に、参照ユーザの割当はアプリケーションで制御します。この割当は、集中ユーザ管理 (CUA) ランドスケープのすべてのシステムに対して有効です。割り当てた参照ユーザが CUA の子システムに存在しない場合は、割当は無視されます。
参照ユーザを登録する際には、十分に注意する必要があります。
■ 参照ユーザコンセプトを導入しない場合は、SAP ノート330067 に従って、この項目を無効化することができます。
■ また、テーブル PRGN_CUSTのカスタマイジングスイッチREF_USER_CHECK の値を"E" に設定することをお奨めします。これにより、タイプ REFERENCE のユーザだけに参照ユーザを割り当てることができます。カスタマイジングスイッチの変更は、参照ユーザの新規割当にのみ反映されます。既存の割当は保持されます。
■ また、すべての参照ユーザを1 つの特にセキュアなユーザグループに割り当て、割り当てられた権限が変更および削除されることを回避することをお奨めします。

リリース 4.6C より前のリリースでは、SAP システムではユーザはダイアログユーザと非ダイアログユーザ (別名 CPIC ユーザまたはバックグラウンドユーザ) という 2 つの基本タイプにカテゴリ化されていました。ユーザID とパスワードがシステムで定義される場合 (システム間の RFC 宛先など)、システム間の通信には非ダイアログユーザを使用することをお奨めします。これにより、このユーザによるダイアログセッションには、だれもログオンできなくなります。
ユーザの登録時には、適切なユーザタイプを割り当てることをお奨めします。たとえば、ユーザが SAP システムにダイアログアクセスする必要がない場合は、このユーザをシステムユーザとして定義します。ユーザが、多数の個人が使用可能な匿名のパブリックユーザである場合は、これをサービスユーザとして定義し、最小限の権限のみを付与します。
これらの項目を使用して、ユーザマスタレコードの有効期間を定義します。有効期間を制限しない場合は、項目を空白にします。
各ユーザまたはユーザグループに、任意のアカウント名または番号を割り当てます。コンピュータセンタ会計管理システム (ACCOUNTING EXIT) では、ユーザはこの番号で表示されます。
適切なアカウント番号は、ユーザの原価センタコードや会社コードなどです。
コンピュータセンタ会計管理システムには、必ずアカウント名やアカウント番号を入力することをお奨めします。入力しない場合は、ユーザはアカウント番号を持たない一般カテゴリに割り当てられます。