制度連結の消去および調整ルール

制度連結プロセスの実行時にこのタイプのビジネスルールを使用して、子会社レポートエンティティからの結果を、一般に公正妥当と認められた会計原則に従って連結財務諸表に統合する、調整および転記を生成します。

消去および調整は、データマネージャパッケージを使用して個別のタスクとして実行されます。これらのルールは連結セントラル領域の連結モニタから実行することもできます。

前提条件

消去および調整を実行する前に、以下を実行してください。

  • 新規会社の買収、株式の譲渡、子会社の売却など、持分比率の変更を持分比率インフォプロバイダに入力します。

  • 必要に応じて、連結方法と会計処理方法を更新します。

  • グループ内の持分比率と制御率を更新します。

注記
持分比率計算を実行して、各グループ内の全体持分比率を計算することができます。各グループ内の各エンティティに割り当てられている連結パラメータは、持分比率インフォプロバイダ内でチェックする必要があります。

消去および調整を実行する前に、環境に以下のアイテムを含める必要があります。

  • 持分比率モデル

    カテゴリと時間依存基準で、グループ別の各エンティティの全体の持分比率と制御率、および適用する連結方法を格納します。

  • グループディメンション

    連結結果を関連グループ別に格納できるようにします。

  • 通貨ディメンション

    連結結果を、各グループに対して指定された通貨で格納できるようにします。

    注記
    バージョン 7.5 から移行されたモデルでのみ、通貨とグループの両方に対して共通のディメンションを使用することができます。SAP Business Planning and Consolidation のこのバージョンでは、1 つはグループ、もう 1 つは通貨に対する 2 つの異なるディメンションを使用する必要があります。
  • メソッドベースの乗数

    式を定義して、転記金額の計算に使用します。

  • 消去および調整ルール

    消去および調整が行われる残高と、計算済金額が転記される勘定およびフローなどのアイテムを定義します。

機能

制度連結に必要な最も重要な調整は、さまざまなレポーティング単位間における会社間アクティビティの取引消去と、再分類および長期投資の会計処理に対する適用ルールのモデルのサポートに関連します。消去および調整ルールは、これらの転記の計算と生成をサポートします。

消去および調整ルールは、対応する持分比率モデルに紐付けられた制度連結モデルにのみ適用可能です。

消去および調整ルールが指定されたグループに対して実行される際に、以下が実行されます。

  • 持分比率モデルから、グループ、適用可能な連結方法、持分比率と連結比率を形成するエンティティが読み込まれます。

  • ビジネスルールで定義される各消去および調整に対して、消去および調整がソースデータに基づいて計算される際の基準額が決定されます。

  • 各消去および調整に対して、ビジネスルールから該当するメソッドベースの乗数が特定されます。

  • 特定されたメソッドベースの乗数と、指定されたエンティティに割り当てられた連結方法に基づいて、転記金額の計算で適用する式が決定されます。計算では、持分比率と連結比率を適用することができます。

  • 消去および調整ビジネスルールテーブルで定義される転記ルールに基づいて計算済金額が転記されます。

以下の情報は、消去および調整のビジネスルールインタフェースにおける一般タブの項目に関する説明です。
  • ソース監査 ID: ルールが適用されるトランザクションデータのタイプを制限します。これは、監査ディメンションのメンバーか、監査ディメンションにおける DIMLIST にできます。また、監査タイプ I または M のすべてのメンバーを示すため、この項目を空白にすることもできます (調整レベルを使用して追加の制限を適用できます)。
  • 宛先監査 ID: ルールによって生成されるデータの種類を示します。これは、監査タイプ A の 1 つのベースメンバーにする必要があります。
  • グループタイプフィルタ: ルールを特定のグループまたは連結範囲メンバーに制限します。
  • エンティティプロパティフィルタ: グループタイプフィルタと同様に、ルールを特定のエンティティメンバーに制限します。
  • 調整タイプ: ルールタイプを定義します。可能な値は、以下のエントリです。
    • 空白: 一般ルールタイプ
    • N: グループ/連結範囲タイプの新規エンティティ (一般ルールと類似)
    • P: 比例連結法エンティティ
    • E: 持分法エンティティ
    • D: 年度中にグループ/連結範囲から除外されるエンティティ
    • L: 年度のはじめにグループ/連結範囲から除外されるエンティティ
    • I: 統合連結。いくつかの連結ルールが定期モードを使用して定義されており、会計年度中に持分比率階層が変更されると発生する不整合を処理します。詳細については、連結の統合ルール を参照してください。
  • 調整レベル: すべての取引消去ルールの実行順序を示します。取引消去ルールはまず調整レベル 0 から実行され、レベル 1、レベル 2 と続きます。調整レベルの低い取引消去ルールの結果は、上位調整レベルの取引消去ルールの入力にできます。調整レベルが 0 よりも高い取引消去ルールのソース監査 ID には、追加の制限があります。
  • 他のディメンションフィルタ: この項目の文字列は、他のディメンションに対するフィルタまたは特別制限を示します。たとえば、Product というユーザ定義ディメンションがあり、Pro1 というそのメンバーの 1 つのみに対して取引消去を実行する場合、Product = Pro1 を入力します。
  • 宛先メンバー強制: 入力された場合、取引消去結果で強制的に指定される値を示します。たとえば、Product = ALL を入力した場合、生成された取引消去結果で、ディメンション Product が元の値に関係なく ALL になります。
  • 持分比率フィルタ: 持分比率値をフィルタします。たとえば、グループまたは連結範囲の持分比率が 70% を超えるエンティティのみにルールを適用するには、POWN > 0.7 を入力します。