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機能の文書化  SAP システムにおける企業の組織 文書を SAP ライブラリストラクチャに組み込む

このセクションでは、 SAP システムにおける企業の組織について説明します。 また、購買管理をこの構造に統合する方法を具体的に説明します。

定義

組織レベル

SAP R/3 システムでは、企業の構成を以下の組織レベルに分けています。

クライアント : 共通の目的を持った合法的な事業体または管理単位のグループ

: 企業グループ

会社コード : クライアント内の独立した会計単位 ( 各会社コードには、それぞれの貸借対照表と損益計算書があります。 )

: 子会社、企業グループのメンバー

プラント : 会社コード内の業務単位

: 生産施設、支社

購買組織 : 1 つまたは複数のプラントに対して品目やサービスを調達し、購買の一般条件に関して仕入先と交渉する組織単位です。 購買組織は、すべての外部購買トランザクションに法的責任を持ちます。

購買グループ : 購買組織はさらに日常的な購買業務を担当する購買グループに分けられます。
1
つの購買グループが、複数の購買組織の業務を行うこともできます。

構成

組織レベル " プラント " " 購買組織 " 、および " 会社コード " の割当

SAP システムでは、 1 つまたは複数の購買組織を 1 つのプラントに割り当てなければなりません。

さらに、 1 つのプラントには常に 1 つの会社コードを割り当てなければなりません。

1 つの購買組織を 1 つの会社コードに割り当てることができますが、必須ではありません。

購買組織に会社コードを割り当てなくても、各購買組織が各会社コードに対する調達業務を行うことができます。
この前提条件として、調達を実行するプラントに購買組織が割り当てられていなければなりません。

購買組織

集中購買 / 分散購買

購買管理機能を以下の方法で組織することができます。

以下の図は、 SAP システムで購買管理機能を組織する複数の方法を示しています。

 

このグラフィックは添付のテキストに説明されています

 

企業の購買管理機能の組織構造に関する詳細は、組織構造の導入ガイド (IMG) を参照してください ( セクション 購買組織の更新)

参照購買組織

システムの設定方法によって異なりますが、集中購買部門が分散購買部門と一緒に ( 独立して ) 存在することができます。または集中購買部門によって登録された基本契約と条件を分散購買分門が使用することができます。 後者の場合、 参照購買組織を使用して、 SAP システムでコピーすることができます。

注記

参照購買組織を会社コードに割り当てるか、またはどの会社コードにも割り当てないでおくことができます。 一般的には、プラントは購買組織に割り当てられません。 ただし、必要であれば 1 つまたは複数のプラントを購買組織に割り当てることができます。

参照購買組織の例については、 : 参照購買組織の処理を参照してください。

参照購買組織の利点

個別のプラントでの調達を担当する購買組織は、この 集中契約に対してリリース発注を発行できます。このため、より有利な条件を利用することができます。

企業全体の集中契約に関する詳細は、 集中契約のセクションを参照してください。

このトピックに関する詳細は、 分散基本契約のセクションを参照してください。

注記

参照購買組織を使用すると、参照購買組織が仕入先マスタの購買組織データと購買情報を登録するだけですむため、データの更新に要する時間と労力を省くことができます。 カスタマイジングによって参照購買組織にリンクしている他の購買組織は、データを更新せずに、このデータを利用できます。

会社間在庫転送

1 つの購買組織が同じクライアント ( 会社グループ ) 内の別の会社コードに属する仕入先 ( プラント ) から自分のプラントに品目を調達するという形を、設定することができます。 これは、 SD 出荷伝票と請求伝票を用いた会社間在庫転送の例です。

会社間在庫転送に関する情報は、文書 MM 在庫 / 購買管理における特殊在庫と特殊調達を参照してください ( セクション ストラクチャのリンク 会社間在庫転送)

 

 

 

 

 

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