モデルの登録または変更

連結タスクを実行するためのモデルを登録します。

機能

連結エンジンでは、以下のモデルを活用して、計算の実行に必要な情報を取得します。

  • 法定またはメイン

    法定モデルまたはメインモデルは、すべての財務データを含む主要モデルです。このモデルでは、取引消去、通貨換算、および少数株主持分計算などのすべての連結転記が転記されます。

  • 持分比率

    連結プロセスでは、持分比率モデルを使用して、各連結パラメータの定義を格納します。具体的には、このような定義には以下が含まれる場合があります。

    • 各グループで連結される会社の一覧

    • 各ケースで使用される連結方法

    • 各ケースの連結比率

    • 持分比率 (グループによる各会社の所有割合)

    • 支配率 (グループによる各会社の支配の度合い)

  • レート

    レートモデルには、平均レートや直物レートなど、さまざまなレートタイプのすべての通貨換算レートが含まれます。通貨換算プロセスでは、レートモデルを使用して、各関連通貨の適切な換算レートが検索されます。

    通貨換算は、すべてのタイプのレポートモデルに対して実行することができます。通貨換算は、レポートモデルに通貨 (タイプ R) ディメンションが含まれている場合に、対応するレートモデルが参照している財務連結モデルと制度連結モデルの両方に適用されます。レートモデルの通貨ディメンションには、REPORTING プロパティは不要です。

メインモデル、レートモデル、および持分比率モデルには、任意の名称を付けることができます。同じ環境内で、複数のメインモデルが存在する場合があります。それぞれのメインモデルが、それぞれのレートモデルおよび持分比率モデルに関連付けられます。また場合によっては、複数のメインモデルで同じレートモデルまたは持分比率モデルを共有することもできます。

特定のレポートモデルと関連付けられたレートモデルまたは持分比率モデルは、新規連結タイプモデルの登録時に定義されます。

注記
非レポートモデルデータはレポートできますが、このデータに作業ステータスコードを割り当てることはできません。また、これらのモデルタイプに対してビジネスルールを定義することはできません。

上記の各モデルには、必須ディメンションが含まれている必要があります。その他のディメンションはオプションです。必須ディメンションとオプションディメンションは、ビジネスルールで使用される基準に基づきます。その他のディメンションもレポートモデルに含めることができますが、ビジネスルール機能には影響しません。詳細については、ディメンションライブラリにおけるディメンション設定 を参照してください。

4 つの必須ディメンションは、エンティティ、カテゴリ、時間、および勘定です。これらは、必要に応じて名称を変更することができます。これらのディメンションの一般的な要件の一部を以下に示します。

  • カテゴリディメンションおよび時間ディメンションは、メインモデル、レートモデル、持分比率モデルで同じにすることができます。または、適切な一致するメンバーがこれらのディメンションに含まれている必要があります。

  • メインモデルのエンティティディメンションは、持分比率モデルで使用されているものと同じにすることができます。異なる場合は、適切な一致するメンバーがこのディメンションに含まれている必要があります。

  • 使用されるグループディメンションは、持分比率モデルとメインモデルで同じにする必要があります。

通常は、多くの場合、更新が容易になるため、モデル間で同じディメンションを使用することをお奨めします。

アクティビティ

任意のレートモデルおよび持分比率モデルを連結モデルと関連付け、実装する必要があるすべての連結ビジネスルールを選択します。以下の一覧に含まれるビジネスルールを選択することができます。

  • 通貨換算

    現地通貨データを希望するレポート通貨に換算します。

  • 計算

    勘定ベースの計算のために必要とされる金額を計算および保存します。

  • 会社間転記

    内部取引をマッチングします。

  • US 取引消去

    完全制度連結モデルが必要とされない、単純なシナリオにおける内部取引消去の転記への対応に焦点を絞っています。

  • 残高繰越

    新規会計周期の開始時に、期首残高を初期化します。

  • チェック

    入力データをチェックします。

  • 取引消去および調整

    希望するエンティティグループに対するすべての連結仕訳を生成します (取引消去、調整、組替、少数計算など)。

連結ビジネスルールを使用して、データの自動処理により、連結財務諸表セットを作成することができます。これは一般的に、必要な連結の方法論の性質に応じて、子会社への投資の取引消去、少数株主持分の調整、組替、およびその他すべての転記と考えられます。

制度連結に必要な希望するディメンションのみを選択し、その他すべてのディメンションの選択を解除します。

連結モデルに含めるディメンションを設定し、SAP Business Planning and Consolidation のメンバーアクセスプロファイルによってセキュリティを管理するためのセキュアディメンションも設定します。

通常は、エンティティディメンションおよびカテゴリディメンションが、メンバーアクセス制御のセキュアディメンションとして設定されます。

グループディメンションは、連結通貨、レポート通貨、および連結グループを格納します。メインインフォプロバイダには、換算された金額を格納するための通貨ディメンションが含まれている必要があります。連結プロセスによって生成された連結仕訳も、グループディメンションによって格納されます。

外貨換算に関しては、メインインフォプロバイダのすべての追加ディメンションがオプションです。ただし、連結目的では、その他の要件がいくつか存在します。以下では、それらの要件について説明します。

  • モデルには、内部取引ディメンションが含まれている場合があります。

  • モデルには、フローディメンションが含まれている場合があります。このディメンションはオプションですが、存在する場合、以下の処理で使用することができます。

    • 外貨換算処理では、換算レートの変動によって発生した貸借対照表の変更が詳細に示されます。

    • 連結処理では、貸借対照表勘定の移動に適用された取引消去が詳細に示されます。

  • メインインフォプロバイダには監査ディメンションが存在する場合がありますが、このディメンションは外貨換算では必要ありません。ただし、このディメンションが存在する場合、外貨換算において、換算する必要があるディメンションのメンバー、およびそのまま宛先通貨にコピーする必要があるディメンションのメンバーを認識することができます。一方、このディメンションは、連結処理を機能させるためには必要です。

追加 (ユーザ定義) ディメンションを、必要に応じてメインインフォプロバイダに追加することができます (製品、市場、部門など)。連結エンジンは、これらのディメンションの存在を認識し、プロセスでこれらのディメンションを考慮して、そのメンバーにカスタム動作を適用することができます。