グラフィック : 表示方式 (SAP-SERM) 

データモデラが提供するグラフィック機能を使用すると、拡張された構造化エンティティ関係モデル (SAP-SERM) としてモデル化された実世界の領域を照会することができます。

構造化エンティティ関係モデル (SERM) の方法が SAP により拡張され、追加の意味的関係カテゴリやデータモデル階層が取り入れられました。 この拡張モデルは SAP-SERM と呼ばれます。 SAP-SERM を使用すると、きわめて複雑なモデルでも、明快で理解しやすい形で照会することができます。

属性 ' 構造化 ' の意味は、グラフィックにおけるエンティティタイプの配置が、エンティティタイプの依存度によって決定されるということです。 2 つのエンティティタイプが関係や専化によってリンクしている場合、ソースエンティティタイプ ( 参照エンティティタイプ ) は常に対象エンティティタイプ ( 依存エンティティタイプ ) の左に配置されます。 エンティティタイプが左から右へ向かう、この構造化配置のため、複雑なデータモデルのナビゲーションが容易になります。 グラフィックが呼び出されると、エンティティタイプがその依存度に従って適切な位置に配置されることが、グラフィック機能に組み込まれたレイアウトメカニズムにより自動的に保証されます。

データモデル階層も、グラフィック表示の明快さを増すのに役立ちます。 各データモデルは、エンティティタイプや他のデータモデルを含むことができます。 データモデルには様々な色を割り当てることができます。 こうして、グラフィックにおいてデータモデル階層は、様々な色の領域がネストされて一続きになったものとして表示されます。 最後に、各データモデルに上位データモデルとの相対位置を割り当てることができます。 このため、データモデル内部のレイアウト ( サブモデルやエンティティタイプの配置 ) は、データモデルがグラフィックに表示される環境にかかわらず、常に同じになることが保証されます。 ただし、以下に注意するのが重要です。 エンティティタイプと違い、データモデルの位置はグラフィックで自動設定されません。 今のところ、データモデルの位置はマニュアルで入力する必要があります ( 階層 : グラフィック位置も参照してください )

レイアウトに関する追加情報については、セクションレイアウトを参照してください。

様々なモデリングオブジェクトのグラフィック表示

エンティティタイプ

グラフィック機能では、エンティティタイプは項目に分割された長方形として表示されます。 左上の項目にはエンティティタイプ ID が含まれます。下にある 4 行の項目にはエンティティタイプの内容説明が含まれます。

右上の隅には、それより小さな項目が 2 つあります。 左の項目にはカスタマイジングコードが含まれ、右の項目には、エンティティタイプに対して定義されたディクショナリ割当のタイプが指定されています。

カスタマイジングコード項目の入力可能値は、以下のとおりです。

カスタマイジングコード

項目内容

意味

空白

エンティティタイプはカスタマイジングで不使用

C

エンティティタイプはカスタマイジングでのみ使用

A

エンティティタイプは一般に使用

 

ディクショナリ割当のタイプに対する入力可能値は、以下のとおりです。

ディクショナリ割当のタイプ

項目内容

意味

空白

テーブル / ビューが未割当

T

テーブルが割当済

V

ビューが割当済

 

エンティティタイプが時間依存の場合、エンティティタイプの左下隅にある楕円形により、グラフィックの形でそのことが表示されます。

関係

関係はグラフィックにおいて、黒色の細線として表示されます。 線の上のラベルは、該当する関係カテゴリを示します。

文字

カテゴリ

H

階層

A

集合

R

参照

X

外部

 

関係テキスト ( たとえば、教授が学生を 監督 ) が線の下に配置されます。 このテキストを照会するかしないかをユーザ設定で定義することができます ( これに関する追加情報については、 ユーザ設定を参照してください )

カーディナリティの右側は、対象エンティティタイプと交差する場所の矢印シンボルによって表示されます。 以下のシンボルが使用されます。

矢印シンボル

シンボル

依存エンティティタイプのカーディナリティ

1 ポイント

1

垂直線 + 1 ポイント

c

2 ポイント

n

垂直線 + 2 ポイント

cn

 

該当する関係カテゴリは、関係がエンティティタイプに入る方向によっても表示されます。 階層および集合関係は左から入り、参照関係は上か下から入ります。

 

特殊化カテゴリ、専化

エンティティタイプの特殊化カテゴリは、エンティティタイプに青色の太線でリンクした青色の三角形で表されます。 この三角形は、専化に対する " 交差 " として機能します。 これらは、特殊化カテゴリから対応のエンティティタイプに向かう青色の太線としても表示されます。

データモデル

データモデルは、長方形の色付領域として表示されます。 データモデルのテキスト ( ) が、左上隅に表示されます。 データモデルのエンティティタイプとサブモデルが、すべてこの色付領域に含まれます。 このように色付領域をネストして使用する表示方式のため、データモデルの明快さが増します。

 

レイアウト

データモデル ( フレーム )

マニュアル位置更新機能 ( 階層 : グラフィック位置を参照 ) を使用して、各データモデルに仮想ラスタ内の行と列の位置を割り当てることができます。 行と列の位置の値は、上位データモデルに対して相対指定します ( 行および列位置の差異 ) これらの値をもとに、グラフィック機能はラスタ内の絶対位置を自動計算します。

データモデルの位置をマニュアルで設定しないと、この設定はエンティティタイプと関係の自動レイアウト機能によって行われます ( 下記参照 ) その結果、データモデルの隠れた部分が重なることがあります。

エンティティタイプ、特殊化カテゴリ ( ノード )

マニュアル位置更新機能 ( 階層 : グラフィック位置を参照 ) を使用して、データモデルの各エンティティタイプに仮想ラスタ内の行と列の位置を割り当てることができます。 ( ここでのラスタは、上記のデータモデルラスタを加工したものです。 ) 行および列の位置の値は、上位のデータモデルに対して相対指定します。 これらの値をもとに、グラフィック機能がラスタ内の絶対位置を自動計算します。

マニュアル位置更新機能の他に、データモデルのエンティティタイプに対するグラフィック位置更新機能もあります ( グラフィック : 位置設定モードを参照 )

データモデルのエンティティタイプに対して位置を入力する必要はありません。 エンティティタイプは、自動レイアウトメカニズムによってグラフィックに配置されます。 ここで以下の基準が使用されます。

特殊化カテゴリの位置をマニュアルで更新することはできません。 この位置はレイアウトメカニズムによって計算されます。

関係、専化 ( リンク )

関係と専化がたどる進路は、グラフィックプログラムによって自動的に最適化されます。 様々な関係カテゴリに異なる優先順位があります。 専化の優先順位が最高です。つまり、対応するエンティティタイプは汎化のエンティティタイプの近くに置かれます。 階層および集合関係の優先順位は中位で、参照関係の優先順位は低位です。

 

他の題目 :

グラフィック : アクセス

グラフィック : 照会モード / 更新モード

グラフィック : 照会された部分の変更

グラフィック : 選択

グラフィック : オブジェクトの照会 / 変更

グラフィック : オブジェクトの登録

グラフィック : オブジェクトの削除

グラフィック : 位置設定モード

グラフィック : 関連処理取込、非表示、再ロード ( ユーティリティ )

グラフィック : その他の機能 ( 編集 )

グラフィック : 設定の変更

グラフィック : 印刷