ロールアップのタイプ 

3 つのタイプのロールアップを登録することができます。

標準ロールアップ

標準ロールアップでは、 1 つ以上のロールアップ順序を使用して、データを 1 つ以上のロールアップ元帳にロールアップします。

次の手順で、標準ロールアップを定義します。

  1. ロールアップヘッダ情報の定義
  2. ロールアップ順序の定義
  3. ロールアップ順序ごとにロールアップ順序セットを1つ定義しても、ロールアップヘッダセットだけがロールアップ順序に適用されるようにロールアップを定義してもかまいません。

  4. 項目移動情報の定義
  5. 項目移動情報は、元帳でロールアップしたい次元に対して、次元数に制限なくに定義することができます。

  6. 代入活動の定義

代入活動は、元帳で代入する次元に対して、次元数に制限なく定義できます。

階層ロールアップ

階層ロールアップでは、ロールアップヘッダセットで定義した単一次元セットの構造に基づいてデータをロールアップします。

階層ロールアップを使って、原価センタ階層のデータをロールアップすることができます。

次の手順で、階層ロールアップを定義します。

  1. ロールアップヘッダ情報の定義
  2. ロールアップヘッダセットは、ロールアップしたい次元に対する階層を含む単一次元セットを含むように定義します。次に、ロールアップ処理で使う次元 ( 例、原価センタ ) を、 階層次元項目に入力します。

    階層ロールアップを使って、原価センタ階層内のノード原価センタにデータをロールアップすることができます。

    その他の例は、オンラインヘルプの階層次元項目を参照してください。

    各セットに対するシンボル値は、次元階層の単一次元セット内で入力します。このシンボル値は、たとえばデータをロールアップしたい先のノード原価センタを表します。ロールアップでセットが処理されると、シンボル値を使用してデータレコードが登録されます。

  3. 項目移動情報の定義
  4. データを、階層次元に定義されない階層次元または代入項目以外の項目について集計することもできます。階層ロールアップを実行する際、ロールアップで使用する項目の全部が自動的に転送されるわけではありません。ロールアップに定義された項目移動に割り当てられている項目のみが転送されます。

  5. 代入活動の定義

エクスポートロールアップ

エクスポートロールアップを使用して、ローカルシステムから中央システムへデータを転送することができます。

エクスポートロールアップについての詳細は、 分散システムでの FI-SL の使用を参照してください。

特別期間およびロールアップ

ロールアップを実行と取り消し、またはその一方を行う場合、特別期間 ( たとえば、 13 16) についてデータをロールアップすることもできます。 ロールアップ実行 : パラメータ画面およびロールアップ取消 : パラメータ画面には、ロールアップの実行 / 取り消し時に使用する期間を入力できる項目 ( 開始期間項目、終了期間項目 ) が表示されます。

会計年度バリアントがソース元帳とロールアップ元帳とで異なる場合、特定の特別期間をロールアップ / 取り消しすることはできません。その代わりに、特別期間 ( 特別期間フラグ ) のすべてをロールアップ / 取り消しするか、または何もロールアップ / 取り消しないかのどちらかを選択することができます。たとえば、ソース元帳 01 には会計期間が 12 あり、ロールアップ元帳 R1 には会計期間が 4 つある、という場合です。

元帳 / ローカル会社または元帳 / グローバル会社の組み合わせに対する会計年度バリアントの設定に関する詳細は、 特別目的元帳についての導入ガイド (IMG) を参照してください。