データベース構造チェックでは、データベース構造に整合性があるか (B* ツリーの整合性など。論理アクセス構造を参照) がチェックされますが、データモデルの意味についてはチェックされません。このため、データベース構造チェックでは論理エラーを見つけることはできません。
データベース構造を週に1 回チェックすることをお奨めします。操作の中断を回避するために、データベース構造チェックをデータベースコピーに対して実行することができます。
次のいずれかのエラーメッセージを受け取った場合は、予定外のデータベース構造チェックを実行する必要があります。-9053: データページが破損しています、-9023: 不正な入力プロセス、-9003: 不正な入力長、-9006: 不正なキー長、-9041: 索引にアクセスできません
データベース構造チェックを開始するには、データベースマネージャのデータベースツールを使用するか、または SAP システムの CCMS を使用します。
データベースマネージャ GUI、データベース構造のチェック
● CCMS におけるデータベース管理、
○ テーブル/ビュー/同義語(単一テーブルのチェック)
以下の機能のいずれかを選択してください。
データベース構造チェック用の機能
機能 |
内容 |
ONLINE 操作状態のすべてのデータのチェック |
ONLINE 操作状態では、データベースシステムによって、キャッシュおよびデータ領域内のすべてのテーブル、索引 LONG 列などの構造的整合性がチェックされます。
データベースシステムによってデータページがデータ領域から読み込まれると、常に、データページ上に保存されているチェックサムと一致する必要があるチェックサムが算出されます。 データベースシステムによって、すべての B* ツリーおよびページチェーンにわたって完全にチェックが実行されます。B* ツリーおよびページチェーンのすべてのページがアクセス可能で、ページ上の管理構造 (B* ツリー索引レベルの区切記号など) が変更されていないかどうかがチェックされます。 また、キーの長さおよび昇順についてもチェックされます。 |
すべてのデータのチェック、および ADMIN 操作状態のコンバータのクリーンアップ |
ADMIN 操作状態では、データベースシステムによって、最初に ONLINE 操作状態と同じチェックが実行されます。 次に、チェックの結果にもとづいて、コンバータがクリーンアップされます。チェック中に読み込まれなかったすべてのページ、つまりデータセットに存在していないページが削除されます。 |
ONLINE 操作状態にある選択したテーブルのチェック |
ONLINE 操作状態では、個々のテーブルについても調べることができます。 データベースシステムによって、ONLINE 操作状態のデータセット全体のチェックと同じチェックが実行されます。また、個々のテーブルのすべての LONG 値およびデータベースカタログをチェックすることもできます。 |
データベースシステムによって、データベース構造チェックで使用されたすべてのコマンドが、ログファイル DBM.UTL および DBM.PRT に一覧で記録されます。エラーおよびリターンコードもこのファイルに記録されます。
リターンコード 0 は、データベース構造チェック時にエラーが見つからなかったことを意味します。データベース構造チェックでこれ以外のエラーコードが返された場合は、セクションデータ構造でのエラーの修正で説明されている手順に従ってください。
参照: