アーカイブクラス 

アーカイブクラスは、アーカイブされるデータに対するオブジェクト指向の処理を可能にします。アーカイブクラスは、商用エンティティのデータへの、アーカイブのアクセスを簡単にします。

アーカイブクラスは、商用オブジェクト向けの汎用モジュールおよび FORM ルーチンのセットで、通常はサービス機能として繰り返し使用されます。アーカイブクラスは、独立してアーカイブされるのではなく、たとえば SAP スクリプト、変更文書あるいは購買依頼といった使用領域が同じデータと一緒にアーカイブされます。アーカイブクラスは、データを収集し、それをデータパケットとしてデータコンテナに渡します。このデータパケットは、アーカイブクラス固有の汎用モジュールによってのみ処理することができます。

データがローカル化されるため、呼び出しプログラムが特定のデータ構造および階層について知る必要はありません。アーカイブクラスの使用によって、データの詳細を知らなくてもデータを簡単にアーカイブすることができます。

アーカイブクラスは、該当するアーカイブオブジェクトについて責任を持つ開発担当者が登録する必要があります。
アーカイブクラスの開発では、最初に作業負荷が加わりますが、プログラム開発が簡単であることやデータが安定していることにより回復します。
この点を考慮すれば、アーカイブする必要があるデータについてアーカイブクラスの登録を確実に実行するだけの価値があります。

利点

必要に応じて、アーカイブクラスによってアーカイブオブジェクトを登録することが可能です。アーカイブクラスは、任意の数のアーカイブオブジェクトで使用できます。この作業は、 ADK での選択によって静的に行うことも、アーカイブプログラムで( ADK 汎用モジュールの呼び出しによって)動的に行うことも可能です。

アーカイブオブジェクト“ FI 伝票”データは、標準クラスによってデータコンテナにコピーされます。アーカイブクラスは、データベースとデータコンテナ間で行う、テキストおよび変更文書のデータ転送のために存在します。

アーカイブクラスの使用によって、次の利点が得られます。

・ 特別な作業を必要とせずに再使用できる

・ 新しいクラスを使用してアーカイブオブジェクトを簡単に拡張できる

アーカイブオブジェクトを動的に取り込むことができる

・ 物理的なデータ構造ではなく、オブジェクトそのものを扱う

データの統合性

・ データおよびメソッドのモジュール性

・ アーカイブ機能の中央導入

アーカイブクラスタスク

・ アーカイブオブジェクト汎用モジュールを使用する通信

・ 複合データの取り込み

・ データコンテナに渡すデータパケットの準備

・ データコンテナからのアーカイブデータパケットの読み込み

・ アーカイブデータのデータベースからの削除

・ アーカイブデータのデータベースへの書き戻し

前提条件

アーカイブクラスの開発には、データ構造に関する詳細な知識が必要です。

既存のアーカイブクラスを使用するには、そのアーカイブクラスをアーカイブオブジェクトに割り当てる必要があります。割り当てには2つの方法があります。

静的接続
ADK
のテーブルエントリによって、永続的な割り当てが行われます。汎用モジュールは、アーカイブファイルを開いたときに、アーカイブオブジェクトに接続されます。(これが通常の接続タイプです)

動的接続
アーカイブクラスの接続は、アーカイブプログラムで汎用モジュールを呼び出すことによって行います。この手順は、実行時にしかオブジェクトを決定できないような場合に適しています。たとえば、アーカイブオブジェクトのサブオブジェクトだけがユーザの入力によって決められる場合です。

アーカイブクラス使用はいつか

複合論理オブジェクトには、アーカイブクラスを提供する必要があります。アプリケーションデータをアーカイブするときには、複合論理オブジェクトもサービス機能としてアーカイブする必要があります。これによって、データの矛盾が避けられます。

アーカイブにこうした論理オブジェクトが含まれれば、常にそれらを使用することができます。

処理ロジックを標準クラスメソッドによってカバーできないこともあります。この場合には、アーカイブクラスを使用する必要があります。

アーカイブクラスの使用には追加情報が含まれます。