購買発注コラボレーション:
標準プロセス
このプロセスでは、得意先とサプライヤが SAP Supply Network Collaboration (SAP SNC) の購買発注コラボレーションを使用して、購買発注をどのように処理するかが示されます。このプロセスでは、承認プロセスが使用されません。このプロセステキストでは、得意先またはサプライヤがそれぞれのバックエンドシステムで使用するメッセージ書式の詳細については説明しません。

SAP SNC を特定の SAP SNC バックエンドシステムと統合するために、標準マッピングを提供しています。このマッピングでは、SAP バックエンドシステムの購買発注 IDoc が XML メッセージにマッピングされるほか、その逆も行われます。標準の購買発注との購買発注コラボレーションは、SAP R/3 4.6C (DIMP あり/なし) 以降でサポートされています。外注発注との購買発注コラボレーションは、SAP ERP 6.0 (DIMP あり/なし) 以降で利用可能になります。SAP ノート 888599 も参照してください。
他の得意先バックエンドシステムとの統合、およびサプライヤバックエンドシステムとの統合に関するメッセージ書式には、利用可能なマッピングがありません。それらのマッピングは独自に定義する必要があります。
● 需給連鎖コラボレーションのカスタマイジングで出荷→ 確認管理 → 確認管理設定を選択し、確認および ASN が必須または任意 (初期設定) であるかどうかを定義しておきます。
● 購買発注明細の変更可能性に初期設定を使用します。需給連鎖コラボレーションのカスタマイジングで基本設定 → 購買発注明細および補充指図明細の変更可能性 → 登録: 購買発注明細および補充指図明細の変更プロファイルを選択し、設定を確認します。
● 需給連鎖コラボレーションのカスタマイジングで基本設定 → 受信/送信メッセージの処理 → 受信メッセージのプロセスタイプを選択し、ReplenishmentOrderNotifications にサプライヤコラボレーション (SNC) のプロセスタイプを設定しておきます。
● 得意先とサプライヤは、購買発注と確認を常に完了した購買発注として転送します。購買発注コラボレーションでは、変更データ転送がサポートされません。
...
1. 得意先はバックエンドシステムで購買発注を登録し、その購買発注をメッセージとして SAP SNC システムに送信します。このメッセージは、先に SAP NetWeaver へ送信されます。SAP NetWeaver で、そのメッセージがタイプ ReplenishmentOrderNotification の XML メッセージにマッピングされ、ReplenishmentOrderNotification が SAP SNC に送信されます。
得意先は、購買発注をサプライヤのバックエンドシステムに送信することもできます。サプライヤのバックエンドシステムで、関連するマッピングを使用して購買発注が受注として定義されます。サプライヤは、この受注を確定需要として計画に組み込み、その受注に基づいて得意先への納入を処理することができます。

外注発注を伴う購買発注コラボレーションの場合、SAP システムで構成品目所要量を受注にマッピングすることはできません。
2.
得意先が SAP SNC に送信した購買発注を照会するために、サプライヤは SAP SNC Web UI
で購買発注コラボレーションを呼び出します。サプライヤには、新規に受領した購買発注または変更された購買発注に関する情報が、電子メールや FAX
などで自動的に通知されます。このために、購買発注固有のアラートおよび
アラート通知が使用されます。したがって、サプライヤは応答が必要な場合に限り、SAP SNC
を呼び出します。
この購買発注には、得意先による更新の分配ステータスと未処理のヘッダステータスが設定されます。明細ステータスも未処理になります。
3. 発注された最終製品をサプライヤが納入できる時期と数量を得意先に通知するために、サプライヤは SAP SNC で購買発注の明細に対する確認納入日程行を登録します。外注発注の場合、サプライヤは最終製品の生産で発生する必要な構成品目所要量を、確認納入日程行に加えて登録します。サプライヤには、SAP SNC で確認データを登録するための以下のオプションがあります。
○ サプライヤは、確認データを Web UI 上でマニュアルにて登録します。
○ サプライヤは、XML メッセージ ReplenishmentOrderConfirmation を使用してバックエンドシステムから SAP SNC に確認データを送信します。ReplenishmentOrderConfirmation を生成するには、たとえば、サプライヤがバックエンドシステムで受注納入日程行を受注に登録し、その情報を ReplenishmentOrderConfirmation にマッピングすることができます。

サプライヤが SAP SNC で購買発注を確認する際は、それをマニュアルのみで行うか、または ReplenishmentOrderConfirmations のみを使用して行うことを推奨しています。
サプライヤは、購買発注の指定納入日程行を変更することができません。また、外注発注の場合は、その構成品目所要量も変更することができません。
サプライヤが購買発注全体を充足できない場合、または個々の購買発注明細を充足することができない場合は、購買発注コラボレーションでその購買発注または購買発注明細をマニュアル拒否することができます。SAP SNC でアラートが生成され、拒否に関する情報が得意先に通知されます。
4. サプライヤがWeb UI で確認データのマニュアル処理を完了し、購買発注を確認データとともに得意先に送信する場合は、その購買発注を発行します。購買発注には、供給元による発行の分配ステータスが設定されます。サプライヤがそのバックエンドシステムで確認データを生成し、ReplenishmentOrderConfirmation を使用してその確認データを SAP SNC に送信すると、SAP SNC で購買発注が自動的に発行されます。
発行すると、SAP SNC において購買発注は最初は変更不可の状態となります。その結果、確認納入日程行の変更や新規確認納入日程行の追加など、サプライヤが購買発注に対する処理をマニュアルで行うことはできなくなります。購買発注を再び変更可能 (得意先による更新の分配ステータス) とし、関連する確認データをサプライヤが登録できるようにするには、得意先がそのバックエンドシステムで購買発注を変更し、変更した購買発注を ReplenishmentOrderNotification を使用して SAP SNC に送信する必要があります。

外注発注の場合、サプライヤは SAP SNC で確認納入日程行と構成品目所要量を1 つのステップで発行することができます (サプライヤが最終製品を生産して、構成品目所要量を識別した後)。あるいは、確認納入日程行のみを先に発行し、最終製品が生産された後で構成品目所要量を発行することもできます。
5. 発行された購買発注は、確認データとともにReplenishmentOrderConfirmation として SAP SNC から得意先のバックエンドシステムに送信されます。ReplenishmentOrderConfirmation は、先に SAP NetWeaver へと送信されます。SAP NetWeaver で、ReplenishmentOrderConfirmation が得意先のメッセージ書式にマッピングされ、そのメッセージが得意先のバックエンドシステムに送信されます。
標準システムでは、XML メッセージが SAP SNC からバックグラウンドで直接送信されます。ただし、SAP SNC
で後処理フレームワーク (PPF)
を使用して XML
メッセージが送信されるように、設定を変更することもできます。詳細については、
XML
メッセージの発行を参照してください。
6. サプライヤが出荷伝票を得意先に送信する場合は、SAP SNC で購買発注明細を参照する ASN を発行します。サプライヤは ASN を SAP SNC にマニュアル登録するか、または ASN をバックエンドシステムから SAP SNC に送信することができます。SAP SNC で、購買発注の ASN 確認済納入日程行が登録され、発行された ASN が得意先のバックエンドシステムに送信されます。
7. 出荷伝票を受領すると、得意先はASN を参照する入庫メッセージをバックエンドシステムから SAP SNC (ReceivedDeliveryInformation) に送信します。SAP SNC で ASN の入庫数量と購買発注明細の ASN 確認済納入日程行の入庫数量が更新されます。得意先が、更新された購買発注を入庫データとともにそのバックエンドシステムから SAP SNC に送信すると、SAP SNC で購買発注明細の指定納入日程行に含まれる入庫数量が更新されます。

更新された購買発注が、入庫時に得意先の SAP バックエンドシステムからSAP SNC に送信されることはありません。
SAP SNC では、指定納入日程行と明細の発注残数量も計算されます。バックエンドシステムから明細の納入完了区分が転送されておらず、明細の発注残数量が不足納入許容範囲を下回っている場合は、SAP SNC で購買発注明細に納入完了のステータスが設定されます。それ以外の場合は、一部出荷済のステータスが設定されます。

ORDERS05 IDoc では、納入完了区分を転送できないことに注意してください。
すべての明細のステータスが納入完了である場合、SAP SNC で購買発注のヘッダステータスが納入完了に設定されます。