ヒューリスティック
対話式計画および生産計画実行で、ヒューリスティックを使用して、生産計画/詳細計画 (PP/DS) の計画タスクを自動的に実行します。PP/DS のヒューリスティックは、選択したオブジェクト (計画対象に応じて製品、リソース、作業、またはラインネットワーク) に対して計画を実行する計画機能です。このため、ヒューリスティックでは特定のヒューリスティック固有手順が使用されます。SAP は、さまざまな計画タスクに使用可能な標準ヒューリスティックを提供しています。たとえば、選択した製品に対するローレベルコードに応じて多段階計画を実行できるヒューリスティックや、選択したリソースに対して特定の順序で作業の日程計画を行うヒューリスティックがあります。
SAP 標準ヒューリスティックは、以下の領域で利用可能です。
● 生産計画
これらのヒューリスティックは、製品の調達計画や他の計画タスクに使用されます。
● 詳細計画
これらのヒューリスティックは、リソースに対する作業の順序付けに使用されます。計画の対象はリソースおよび作業です。これらのヒューリスティックの例には、実行時間最小化やバックログ削除などがあります。
● 繰返生産
これらのヒューリスティックでは、所要量に対する計画手配が生成され、すべての期間に対するリソース能力が考慮されます。計画の対象はリソース、ラインネットワーク、および製品です。
このヒューリスティックでは、任意の制約を考慮しながら選定可能製品の順序が最適化されます。計画の対象はリソースおよびラインネットワークです。
ヒューリスティックは、計画手順が実装されるアルゴリズムに基づいています。(技術的には、このアルゴリズムは汎用モジュールです。) SAP は、さまざまな標準アルゴリズムを提供しています。一般的に、1 つのアルゴリズムにはさまざまな設定が含まれており、これらを使用すれば、計画手順の選択した特性に関与することができます。これらの各種設定により、1 つのアルゴリズムに対してさまざまなヒューリスティックを定義することができます。
独自のヒューリスティックを定義するには、以下の手順を実行します。
● 独自の設定で SAP 標準アルゴリズムを使用することができます。
ヒューリスティックは、生産計画/詳細計画のカスタマイジングでヒューリスティック → 更新: ヒューリスティックを選択して定義します。また、ここでヒューリスティックに関する詳細情報を参照することもできます。ヒューリスティックのシステム文書を呼び出すには、生産計画/詳細計画 (PP/DS) のカスタマイジングで、更新: ヒューリスティックからヒューリスティックに対応する情報アイコンを選択します。
● 独自のアルゴリズムを定義することができます。
詳細については、独自のアルゴリズムを使用したヒューリスティックの登録を参照してください。
製品ヒューリスティックは、製品のロケーションプロダクトマスタに入力される調達計画ヒューリスティックです。製品ヒューリスティックが使用されるのは以下の場合です。
● 計画関連のイベントが発生したときに、製品が自動的かつ即時に計画される場合
ロケーションプロダクトマスタの PP 計画手順を使用して、製品が自動的かつ即時に計画される計画関連イベントを指定します。
● MRP 計画実行で製品を計画する場合
製品ヒューリスティックがロケーションプロダクトマスタに入力されていない場合、PP 計画手順に入力した製品ヒューリスティックが使用されます。
ヒューリスティックプロファイルを使用して、対話式計画で一般的に利用可能なヒューリスティックを定義することができます。オーダービュー、詳細計画プランニングボード、または
製品計画テーブルでヒューリスティックを呼び出すには、以下の前提条件が満たされている必要があります。
● 生産計画/詳細計画のカスタマイジングで、このヒューリスティックをヒューリスティックプロファイルに入力しておく必要があります。
● 関連アプリケーションに関する全体プロファイルにヒューリスティックプロファイルを入力しておく必要があります。
SAP は、一連の標準ヒューリスティックが含まれる標準ヒューリスティックプロファイルを提供しています。これには、詳細計画プランニングボード用のプロファイル SAP001、オーダービュー用のプロファイル SAP002、および製品計画テーブル用のプロファイル SAPREM などがあります。必要に応じて、生産計画/詳細計画のカスタマイジングで独自のヒューリスティックプロファイルを定義することができます。
オーダービューでは、製品ヒューリスティックスで製品ヒューリスティックを直接呼び出すことができます。可変ヒューリスティックでは、ヒューリスティックプロファイルに入力したヒューリスティックの 1 つを呼び出すことができます。選択したヒューリスティックを開始する前に、ヒューリスティック設定を変更することができます。

オーダービューでは、たとえば、マニュアル計画した製品を計画するか、または自動即時計画で許可されているロットフォーロット数量または固定ロットサイズとは異なる自動即時計画済製品に対してロットサイズ計算処理を使用するために、ヒューリスティックを使用することができます。製品ヒューリスティックを使用して製品を計画するか、または別のヒューリスティックを選択することができます。
多数のオブジェクトに対してバックグラウンド計画を実行する場合は、生産計画実行を使用します。計画には、ヒューリスティック、詳細計画機能、および PP/DS 最適化を使用することができます。

生産計画実行は、標準計画手順 3 (計画実行における計画) などを設定した製品に対して使用します。この場合は、計画関連イベントの発生時に、製品に対して計画ファイルエントリが登録されます。生産計画実行では、これらの製品に対して正味変更計画を実行することができます。これを行うには、多段階計画が実行され、製品ヒューリスティックによって製品が計画される MRP ヒューリスティックなどを使用することができます。
詳細については、生産計画実行を参照してください。