SAP Supply Network Collaboration (SAP SNC) のかんばん処理では、以下のかんばん固有の妥当性チェックが利用可能です。これらのチェックは、かんばんおよび ASN の妥当性をチェックするためのものです。
● かんばんのチェック
妥当性チェック KANBAN_OVER_DELIVERY では、かんばんのステータスが積送中であるかどうかがチェックされます。このチェックは、サプライヤがかんばん処理でかんばんを かんばんステータス積送中に設定する時点で実行されます。かんばんのステータスがすでに積送中の場合、サプライヤはこのかんばんに対してもう ASN を発行することはできません。
● ASN のチェック
○ ASN の妥当性チェックKANBAN_PO_OVERDELIVERY では、ASN 数量がかんばん要求のかんばん数量を超えているかどうかがチェックされます。
○ ASN の妥当性チェックKANBAN_PO_UNDERDELIVERY では、ASN 数量がかんばん要求のかんばん数量より不足しているかどうかがチェックされます。
SAP では、標準チェックプロファイル KNB1 を提供しています。これには妥当性チェックKANBAN_OVER_DELIVERY が含まれています。このプロファイルがかんばん処理のプロセスに使用されます。かんばんプロセスを下表に示します。
プロセス |
テクニカルプロセス名 |
チェックプロファイル |
かんばんを空に設定 |
KNBNSAVE2EMPT |
KNB1 |
かんばんを積送中に設定 |
KNBNSAVE2IT |
KNB1 |
かんばんを作業中に設定 |
KNBNSAVE2IW |
KNB1 |
かんばんをフルに設定 |
KNBNSAVE2FL |
KNB1 |
かんばんを終了に設定 |
KNBNSAVE2CL |
KNB1 |
妥当性チェックの詳細については、かんばんオブジェクトの妥当性チェックを参照してください。