期限納入日程行の決定
分納契約リリース納入日程行、購買発注、および補充指図の場合、SAP Supply Network Collaboration で、サプライヤが事前出荷通知 (ASN) で引き続き確認しなければならない数量が自動的に計算されます。そのため、以下のタイプの契約数量が存在します。
● ASN 基準の契約数量
ASN 基準の契約数量は、分納契約リリース、購買発注、および補充指図に関連しています。購買伝票の納入日程行に ASN 基準の契約数量が存在するのは、計画数量の一部のみが ASN で満たされる場合です。つまり、サプライヤが SAP SNC で該当する伝票の ASN をまだ発行していないか、発行済 ASN の数量が少なすぎる場合です。
● 確認基準の契約数量
確認基準の契約数量は、購買発注にのみ関連しています。購買伝票の指定納入日程行に確認基準の契約数量が存在するのは、その指定納入日程行の要求数量の一部のみが充足される場合です。したがって、サプライヤが SAP SNC で該当する購買発注明細の確認をまだ発行していないか、発行済確認の数量が少なすぎる場合です。契約数量が存在する指定納入日程行を検出するために、確認納入日程行の確認済数量が指定納入日程行に割り当てられます。
SAP は、期限納入日程行を計算するためのデフォルト設定を用意しています。必要に応じて、Supply Network Collaboration のカスタマイジングで代替設定を定義することもできます (出荷 → 契約数量計算 → 決定: 期日納入日程行数量)。以下の特性に基づいてこの設定を行うことができます。
● 得意先
● サプライヤ
● カスタマロケーション
● 出荷元ロケーション
● 製品
詳細については、導入ガイド (IMG) の決定: 期日納入日程行数量を参照してください。
SAP SNC で期限納入日程行は以下のように処理されます。
●
SAP SNC で、期日が超過しているか、
リードタイム内で期日が到来する購買発注納入日程行またはリリース納入日程行に対して、購買発注アラートまたはリリースアラートが生成されます。
● サプライヤが購買伝票の ASN を登録すると、SAP SNC で自動的に ASN 基準の契約数量が ASN 数量として提案されます。契約数量がゼロである場合、サプライヤは購買伝票の ASN を登録することはできません。
期限納入日程行を識別するために、該当する伝票を参照する ASN が納入日程行に割り当てられます。このとき、SAP SNC ではステータス発行済、全数入庫、および分割入庫が設定されている ASN のみが考慮されます。
SAP SNC では、確認または ASN の登録が可能な伝票に対してのみ、確認基準の契約数量と ASN 基準の契約数量が計算されます。したがって、SAP SNC
確認管理の設定で、購買発注と分納契約リリースに対して確認と ASN
がオプションまたは必須であるように指定する必要があります。標準設定では、確認と
ASN
はオプションになっています。
ASN を登録する前に、該当する購買発注明細または補充指図明細も他の前提条件に合致していなければなりません。詳細については、購買発注明細の ASN の登録および
補充指図明細の ASN の登録を参照してください。
SAP SNC では、現在の分納契約リリースの期限納入日程行のみが決定されます。ASN の参照先は、分納契約明細であり、特定の分納契約リリースではありません。ただし、現在のリリースの場合、そのリリースに関連する ASN のみが考慮されるようにする必要があります。たとえば、得意先のバックエンドシステムで入庫処理とリリース登録にすでに適用された無効な ASN が考慮されるようにすることはできません。IMG アクティビティで、リリース関連 ASN に適用される各種選択方針から該当するものを選択することができます。リリース関連 ASN の ASN 数量がリリース納入日程行に割り当てられます。
カスタマイジングの決定: 期日納入日程行数量で、ASN 基準の契約数量を計算する際にSAP SNC で特定の
コミットレベルのリリース納入日程行が考慮されないように設定することもできます (サプライヤもそれらの納入日程行の ASN を登録することができません)。

これは、たとえば、
かんばんリリースに関連しています。かんばん予定納入日程には、コミットレベルプレビュー (004)
の納入日程行のみが含まれます。標準では、このコミットレベルの納入日程行が期限納入日程行の計算に考慮されないように設定されています。そのため、サプライヤはかんばん納入日程の
ASN
を登録することができません。
サプライヤが SAP SNC で購買発注明細または補充指図明細に対して ASN を発行すると、SAP SNC ではこの購買発注明細または補充指図明細に対して、タイプ ASN 確認済の納入日程行が登録されます。ASN 確認済納入日程行に基づき、SAP SNC では、購買発注明細または補充指図明細のどの指定納入日程行の期日が到来しているかが自動的に判定されます。それらの納入日程行についても、サプライヤが ASN を発行する必要があります。納入の進捗に応じて、SAP SNC では ASN 確認済納入日程行の以下の数量に基づいて期限納入日程行が計算されます。
● 発行済 ASN 数量
この場合、得意先がバックエンドシステムから SAP SNC にまだ入庫メッセージ(たとえば、ReceivedDeliveryNotification) を送信していません (ASN 確認済納入日程行の入庫数量は 0 です)。
購買発注明細または補充指図明細の期限指定納入日程行を識別するために、まず ASN 確認済納入日程行の発行済数量が合計されます。次に、合計発行済 ASN 数量がすべて適用されるまで、必要な要求数量が合計発行済 ASN 数量の指定納入日程行に割り当てられます。指定納入日程行に対する処理は、最も早い指定納入日程行から開始して時系列で実行されます。一部の数量のみの充足が可能な指定納入日程行は、期限指定納入日程行とみなされます。
● 入庫数量
得意先がすでに入庫メッセージを SAP SNC に送信しています (ASN 確認済納入日程行の入庫数量が 0 を超えています)。契約数量を計算するために、SAP SNC で上記の手順が実行されますが、発行済数量ではなく、ASN 確認済納入日程行の入庫数量が使用されます。
未発行の補充指図の場合、指定納入日程行の契約数量は要求数量と等しくなります。
確認基準の契約数量は、購買発注ワークリストの確認対象タブページに表示されます。以下の明細の確認基準の契約数量は常にゼロです。
● ステータス取消が設定されている明細
● ステータス拒否済が設定されている明細
● ステータスロック済が設定されている明細
● ステータス終了が設定されている明細
● ステータス納入完了が設定されている明細
● 統計明細
カスタマイジング設定で、期限納入日程行の計算に出荷日時と納入日時のどちらが関連するかを定義することができます。この設定に基づき、明細の納入日程行がそれらの出荷日時または納入日時に従って処理されます。
BAdI /SCF/DUELIST を使用すると、未処理納入日程行を識別するための独自のアルゴリズムを実装することができます。