PP
計画手順
以下の内容を決定するロケーションプロダクトマスタ内の設定:
● 計画関連イベントに対する生産計画/詳細計画 (PP/DS) の応答
● すべてのアプリケーションにわたる得意先所要量の紐付関連数量
この用途は PP/DS に固有です。PP 計画手順では、ロケーションプロダクトで発生する可能性のある計画関連イベントごとに、このイベントの発生時に生産計画/詳細計画 (PP/DS) で自動的に実行されるアクションを指定します。計画関連イベントとは、たとえば、OLTP システムでの製品の在庫移動や、SAP APO システムでの製品マスタの変更などです。PP/DS で指定可能なアクションとして、製品ヒューリスティックの即時呼出や、製品の計画ファイルエントリの登録などがあります。
SAP は、特定のシナリオで使用することが推奨される標準計画手順を提供しています。ただし、独自の計画手順を定義することもできます。計画手順内で有効に使用できるイベントとアクションの組合せは限られているため、計画手順と計画プロセスとの照合を慎重に行う必要があります。
PP/DS を使用して製品を計画するためには、ロケーションプロダクトマスタに計画手順を入力しておく必要があります。計画手順は、生産計画/詳細計画 (PP/DS) のカスタマイジングで定義します。
計画手順内に、得意先所要量の希望数量または確認済数量と紐付を関連付けるかどうかを定義します。この設定は、SAP APO のすべての計画アプリケーションに関連します。
詳細については、
得意先所要量の紐付関連数量の定義を参照してください。
PP 計画手順に含まれる要素は以下のとおりです。
● 計画関連イベント
SAP は、生産計画において一般的な各種のイベントを提供しています。これらのイベントは、以下のグループに分類することができます。
○ SAP APO システムでのマスタデータ (製品、計画、輸送レーンなど) の変更
○ OLTP システムでの在庫の変更
○ PP/DS または OLTP システムでのオーダーの所要量要素 (得意先所要量、計画独立所要量、従属所要量、および在庫転送依頼) の登録または変更
○ PP/DS または OLTP システムでの内製製造指図または外部調達オーダーの入庫要素の登録または変更
● アクション
イベントが発生すると、計画手順内にそのイベントに対して指定したアクションが PP/DS で自動的に実行されます。以下のアクションを指定することができます。
○ アクションなし
○ 従属所要量および在庫転送依頼の充足
PP/DS では、製品の従属所要量または在庫転送依頼が登録または変更されたときの応答として 3 種類のアクションが使用されます。PP/DS では、新しいまたは変更された従属所要量または在庫転送依頼を、アクション (既存入庫の使用、新規入庫の登録、または上位紐付所要量の再日程計画) に基づいて充足しようとします。
○ 製品ヒューリスティックの即時開始
PP/DS では、製品に定義されている製品ヒューリスティックを使用して製品が即時に計画されます。
○ 計画ファイルエントリの登録
PP/DS では、製品の計画ファイルエントリが登録されます。正味変更計画を使用して、計画ファイルエントリを含む製品を計画することができます。生産計画実行における計画の利点は、製品が計画される日時と頻度を制御できるということです。システムパフォーマンスの過負荷を回避するために、生産計画実行は夜間などに実行することができます。
PP/DS でアクションが実行されるのは、計画バージョンで PP/DS: 正味変更計画有効区分を設定した場合のみです。この場合のみ、PP/DS に計画バージョンを使用することができます。
● 再利用モード
再利用モードは、計画ファイルエントリの登録アクションと製品ヒューリスティックの即時開始アクションにのみ関連します。再利用モードでは、調達計画ヒューリスティックでの既存の調達提案の処理方法が決定されます。SAP では、イベントとアクションの各組合せに対して固定の再利用モードを構成しています。詳細については、計画ファイルエントリの再利用モードを参照してください。
● 計画作成ステータス
以下の場合は、内製製造指図に割り当てる計画作成ステータスを指定することができます。
○ PP/DS または OLTP システムで内製製造指図からの入庫要素が登録された場合
○ 内製製造指図からの入庫要素に対して数量関連または製品関連の変更が実行された場合
計画関連イベントでは、OLTP システムで発生したイベントと PP/DS で発生したイベントは区別されます。OLTP システムで行われて SAP APO システムに転送された計画関連変更と、PP/DS で行われた変更では、PP/DS の応答が異なることがあります。統合とは SAP APO システム内のイベントが OLTP システムからの対応するイベントに (あるいはその逆に) 関連付けられることが多いという意味なので、PP/DS が応答するイベントを決定する際には、計画手順を考慮に入れる必要があります。計画関連変更に対する PP/DS の応答が何度も行われたり、応答が異なったりするような状況は回避する必要があります。

● たとえば、SAP APO 内に計画する重要製品の得意先所要量を OLTP システムで管理し、その後で SAP APO システムに転送します。PP/DS は、製品ヒューリスティック計画不足数量などを実行して、新規または変更された得意先所要量に応答することができます。製?iヒューリスティックでは、製品の計画手配を登録することができます。これにより、計画手配の入庫要素および所要量要素を登録するためのイベントが PP/DS でトリガされます。PP/DS はこのイベントに対して応答する必要があります。その後で計画手配を OLTP システムに転送すると、入庫要素および所要量要素を登録するための対応するイベントが OLTP システムで発生します。これらのイベントは、PP/DS がすでに応答した計画関連変更と同じ計画関連変更に基づいたものです。したがって、OLTP システムでの計画手配の登録または変更、OLTP システムでの従属所要量の登録または変更、および OLTP システムでの在庫転送所要量の各イベントに対するアクションが PP/DS で実行されないように指定する必要があります。
● OLTP システムで製造指図を変更すると、入出庫予定が変更されることがあります。これに対して PP/DS は、関連する入庫要素を調整することで応答する必要があります。したがって、計画手順内に、対応するイベント (OLTP システムでの製造指図の変更、OLTP システムでの従属入出庫予定の変更) のアクション (計画ファイルエントリの登録など) を設定する必要があります。
SAP ノート 439596