ASN アラートは、事前出荷通知 (ASN) に関連する例外状況を表します。
事前出荷通知 (ASN) のアラートタイプを下表に示します。"ID" 列はアラートタイプ ID、"ソース" 列はアラートの生成方法を示しています。ASN アラートを生成するために、アラートタイプに応じて以下のオプションが用意されています。
● 後処理フレームワーク (PPF) で、デフォルトで PPF アクションを使用してアラートが生成されます。システム管理者はデフォルトの PPF アクション (アクション /SCA/BOL_DELIVERY) を無効化することができます。
● システム管理者は SAP SNC システムで定期的に特殊レポートを実行します。
● SAP Supply Network Collaboration (SAP SNC) で ASN の 妥当性チェック時にアラートが生成されます。
アラートタイプ |
ID |
供給元 |
説明 |
事前出荷通知チェックの例外 |
7033 |
妥当性チェック |
妥当性チェックで、ASN に誤ったデータまたは欠けているデータがあることが検知されました。 |
ASN 期限超過 |
31
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レポート |
SAP SNC のシステム管理により、レポート /SCA/ASN_PASTDUE_ALERTWRITE を使用して ASN アラートが生成されます。このレポートでは、以下の条件を満たす ASN は期限切れであるとみなされます。 ● 納入日付が、ユーザが定義した日付 (指定された日付にオフセット日数を足した日付) 以降である。 ● サプライヤがまだ納入していない明細がある。ただし、ステータスが終了である ASN または ASN 明細は全数量が納入されたとみなされます。 |
事前出荷通知の数量と異なる入庫数量 |
32
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PPF |
ASN の明細の入庫数量が、ASN の要求明細数量と異なります (PPF アクション: /SCA/BOL_DLV_GRQUAN_CHECK)。 |
累積数量の不一致* |
7803 |
PPF |
このアラートは、サービスパーツ管理にのみ関連します。 サプライヤがその観点ですでに得意先に送信した数量 (サプライヤ累積数量) が、得意先がその得意先システムで受領済または積送中と見なす数量と異なります。SAP SNC で ASN が受信されると、アラートが生成されます (PPF アクション /SCA/BOL_DLV_CUM_IMB_CHECK)。 このために、ASN によって SAP SNC に転送されたサプライヤ累積数量、得意先累積数量、および輸送中数量に対して、SAP SNC により評価が行われます。 キ 得意先が、バックエンドシステム (サービスパーツ管理が有効化された SAP ERP) で、累積出荷数量に関して分納契約をサプライヤと同期するように設定した場合、SAP SNC では、サプライヤ累積数量が得意先累積出荷数量と比較されます (これにより、ASN の輸送中数量がゼロになります)。 キ 得意先とサプライヤが累積入庫数量に関して同期している場合、SAP SNC ではサプライヤ累積数量が、累積入庫数量と輸送中数量との合計と比較されます。輸送中数量によって、得意先バックエンドシステムの ASN のすべての発注残数量が満たされます。 |
出荷済数量の不一致 |
7804 |
PPF |
ステータス入庫完了が設定されている ASN 明細の数量が、得意先が実際に受領した数量と異なります (PPF アクション /SCA/BOL_DLV_CUM_SHIP_DISC_CHK)。 |
精度 (ASN)* |
7810 |
外部チェック |
外部チェックで例外が検知され、SAP SNC で該当する ASN が受信された際にこのアラートタイプにマッピングされました。外部チェックは、サービスパーツ計画シナリオにのみ関連します。 |
* これらのアラートタイプは、SAP Advanced Planning and Optimization (SAP APO) のサービスパーツ計画の不足分析にのみ関連しています。不足分析モニタでアラートを照会することができます。詳細については、SAP APO の文書を参照してください (サービスパーツ計画 → サービスパーツ計画の分析、モニタリング、およびレポート → 不足分析 → アラートモニタ)。