コンポーネント品目ソートでは、カスタマイジングで定義した順番で品目明細が伝票に印刷されます。割当済みの書式で印刷が行われる際、伝票内の品目明細がソートされます。品目ソートにより、さまざまな基準に基づいて明細がグループ化され、印刷書式によるカスタマ固有の品目明細照会が可能となります。
品目ソートが実行される書式をカスタマイジングで定義する必要があります。品目ソートコンポーネントを対象とするすべての設定をカスタマイジングで行います。システム内の他の機能を実行する必要はありません。カスタマイジングの設定に応じて、割当済書式でソートが照会されます。
すべての品目ソート機能を使用するには、カスタマイジングの以下の部分について設定を行う必要があります。
キ ソートバリアント
キ 品目ソート: 販売伝票
キ 品目ソート: 出荷伝票
キ 品目ソート: グループ
キ 品目ソート: 請求書
印刷書式による出力データ (請求書など) のソート管理には、品目ソートバリアントが使用されます。品目ソートバリアントは、最大 6 個のソート項目で構成されます。
品目ソートバリアントを書式に割り当てる前に、以下のことを行ってください。
キ 対象となる書式がシステムで有効化されている必要があります。
キ カスタマイジングでソートバリアントを登録する必要があります。
これらのすべてのアクティビティには、入力ヘルプおよび入力確認を使用することができます。
導入ガイド (IMG) で、販売管理 → 基本設定 → 出力管理 → 品目ソートの順に選択してください。
書式におけるソート順序を各書式に対して決定するソートバリアントを割り当てることができます。各ソートバリアントには、最大 6 個のテーブル項目を設定することができます。個別項目のテキストにより、伝票で実行される品目ソートが準じる基準が決定されます。項目は、伝票明細テーブル (VBRP など) または品目マスタ (MARA など) のどちらかから取得されます。個別印刷プログラムでは、該当するデータが有効である必要があります。主要明細のソートが実行され、正常に完了すると、関連副明細が対応する主要明細に再び追加されます。追加明細番号がソート済明細に割り当てられると、そのソート済明細が印刷構造に戻されます。
各ソート基準について、ヘッダ要素および合計要素が提供されます。
キ ヘッダ要素には、基準名および現在の特性が含まれます。
キ 合計要素により、ソート特性ごとの (数量単位別) 金額および数量の合計が転記されます。
ソート基準によるグループを変更すると、合計行および変更が行われたレベルの下位ヘッダ行が印刷されます。また、変更をトリガした新規値のヘッダ行と下位ヘッダ行が印刷されます。
各ソートレベルには内部カウンタがあり、ソート基準ごとに値の数が指定されます。これらのカウンタは、該当する伝票明細がかなり少ない場合に、印刷行が印刷されないようにするために書式で使用されます。
さまざまな飲料 (ビール、ワイン、ソフトドリンクなど) を配分して、以下の購買発注を得意先に納入します。
品目 |
発注 (リットル) |
金額 (ドル) |
ビールブランド A |
10 |
10 |
ビールブランド B |
20 |
50 |
ビールブランド C |
25 |
40 |
ワインブランド D |
50 |
120 |
ワインブランド E |
30 |
100 |
ワインブランド F |
100 |
200 |
ソフトドリンクブランド G |
20 |
15 |
ソフトドリンクブランド H |
300 |
200 |
ソフトドリンクブランド I |
750 |
800 |
請求書では、出荷された品目 A から I の数量および金額が表示されるほか、品目グループにしたがって品目を表示させることもできます。品目ソートにより、ビール、ワインおよびソフトドリンクなどの品目グループにしたがって、品目の自動グループ化が行われます。一覧には品目グループが表示され、合計数量および合計金額を参照することができます。
品目 |
合計数量 (リットル) |
合計金額 (ドル) |
ビール |
55 |
100 |
ワイン |
180 |
420 |
ソフトドリンク |
1070 |
1015 |