マーケティングプロジェクトの購買プロセス 
SAP ERP では、製品およびサービスの購買依頼をマーケティングプロジェクトキャンペーン、トレードプロモーション、およびマーケティング計画から直接登録することができます。
[商品/サービス購買]割当ブロックがこの目的で利用可能です。この割当ブロックは、適切なパーソナライズ設定を行っている場合にのみ CRM Web クライアント UI に表示されます。
デフォルトでは、マーケティングプロジェクトのステータスを[リリース済]に設定したときに、SAP ERP で購買依頼が登録されます。対応するカスタマイジング設定を行うことによって、購買依頼の登録について異なるステータススイッチを選択することができます。その上で関連するデータが SAP ERP に直接転送されます。
購買発注は 1 つのマーケティングプロジェクト内でのみ組み合わせることができます。異なるマーケティングプロジェクトからの購買発注を組み合わせることはできません。
製品およびサービスの購入時に、以下の入力オプションを使用することができます。
たとえば、サプライヤと納入先住所を入力することができます。
内部製品と外部製品の両方を入力することができます。
購買依頼の現在のステータスが通知されます。
実際原価が割当ブロックのヘッダレベルに表示されます。
SAP CRM の購買依頼 ID を使用して購買依頼にジャンプすることができます。
SAP CRM の購買発注 ID を使用して購買発注にジャンプすることができます。
「ステータスの更新」
[商品/サービス購買]割当ブロックで、SAP ERP の購買依頼の現在のステータスを参照することができますが、ステータスの更新は[ステータスの更新]押ボタンを選択することによってのみ可能です。たとえば、購買発注が以前に SAP ERP で登録されたものであるかどうかが通知されます。
必要に応じて、割当ブロックのバックエンド変更区分も何か変更があれば SAP ERP の購買依頼に通知を行います。たとえば、この区分は、SAP CRM でのステータスが SAP ERP でのステータスと異なっている場合や SAP ERP の購買依頼の数量が変更された場合に設定されます。この区分は、購買依頼 ID リンクを使用して購買依頼にジャンプしたときにのみ選択解除されます。
以下のステータスが表示されます。
A - 完全納入済
B - 購買発注登録済
D - ERP で削除済
E - CRM での不正エントリ
たとえば SAP ERP に存在しないサプライヤを入力した場合、SAP ERP は購買依頼や他のいかなるトランザクションも登録することができません。
K - 完全請求済
L - 完全納入/請求済
N - 購買発注未登録
購買依頼は登録されましたが、まだ購買発注がありません。
「実際原価の表示」
割当ブロックのヘッダで、受注明細の実際原価を参照することができます。
トレードプロモーションでファンド管理を使用し、ファンド計画 ID をマニュアルで割り当てている場合、SAP CRM によって原価が設定されます。
ファンド管理を使用しない場合、SAP ERP によって実際原価の金額が設定されます。
ノート
ユーザによる SAP CRM ファンド管理からの実際原価の表示は、これに必要なバックグラウンドジョブがスケジュールされている場合にのみ可能です。このバックグラウンドジョブが、SAP ERP から実際原価を SAP CRM のファンド管理に転送します。これを行うには、で CRM Web クライアント UI のバックグラウンド処理を使用します。
このバックグラウンドジョブのレポート名は、[ERP からの実際原価のダウンロード] (レポート ID RCRM_MKTPL_PURCH_ACTUAL_ERP、ジョブタイプ ERP_ACTUALS) です。BAdI CRM_MKTPL_ACTUAL_COSTS の独自の実装を使用することによって、業務の要件に合わせて実際原価の設定を適合させることができます。詳細については、[関連 BAdI] セクションを参照してください。
「予算チェック」
製品およびサービスの入力時に、マーケティングプロジェクトキャンペーン、クーポンキャンペーン、およびトレードプロモーションの原価を、それぞれの計画原価と比較することができます。これによって予算チェックを実行することができます。
マーケティング費用タイプでの計画では、マーケティング費用タイプの明細金額の合計がこのマーケティング費用タイプの計画金額と比較されます。金額の合計がマーケティング費用タイプの計画金額より大きい場合は、警告が出力されます。
指標のある計画では、明細金額の合計が指標の計画金額と比較されます。金額の合計が指標の計画金額より大きい場合は、警告が出力されます。
トレードプロモーションでは、各販促費用の明細金額の合計が、ファンド管理で予約された金額の計画金額と比較されます。各販促費用の合計が販促費用 (各ファンドの予約済金額) の計画金額より大きい場合は、警告が出力されます。
この機能は、キャンペーン、クーポンキャンペーン、およびトレードプロモーションに対して適切なカスタマイジング設定を行っている場合にのみ使用することができます。デフォルトでは、マーケティング計画に対する予算チェックは実装されていません。
マーケティング費用タイプを使用して SAP NetWeaver BI で計画を実行する場合は、を選択して SAP CRM カスタマイジングで設定を行います。クーポンキャンペーンの金額は、マーケティング費用タイプを使用して計画されます。これを行うには、マーケティング費用タイプの金額を持つキー数値、および用途[購買マーケティング費用]を入力します。
また、SAP CRM カスタマイジングでを選択し、計画プロファイルに計画タイプ C (マーケティング費用使用の原価計画) を割り当てておく必要もあります。
キャンペーンでは一般的であるように指標を使用して SAP NetWeaver BI で計画を実行する場合、SAP CRM カスタマイジングでを選択して設定を行います。特定の計画プロファイルグループに対する指標およびキー数値を入力します。
トレードプロモーションでは、選択した費用タイプに対してチェックを行います。この設定を行うには、SAP CRM カスタマイジングで、を選択します。
費用タイプの用途で値 [P (購買販促費用)] を選択する場合は、購買プロセスにおいて費用タイプで予算を使用することができます。適切なカスタマイジング設定を行っておく必要がありますが、この費用タイプに対する条件は登録しません。
また、カスタマイジングでトレードプロモーション管理とファンド管理の統合を設定する必要もあります。詳細については、以下のとおり選択して SAP CRM のカスタマイジングを参照してください。
.
「関連 BAdI」
マーケティングプロセスの購買プロセスについては、対応する BAdI 実装が SAP CRM および SAP ERP に登録されています。これらの BAdI の独自の実装を開発して、要件に合わせて購買プロセスを適応させることができます。
「SAP CRM 」
予算チェックのために、BAdI CRM_MKTPL_PURCHASING の標準実装が以下のとおり登録されています。
実装 CRM_MKTPL_PURCHASING_CPG
メソッド CHECK_BUDGET_BEFORE_CREATE: マーケティング費用タイプでの計画では、マーケティング費用タイプの明細金額の合計がこのマーケティング費用タイプの計画金額と比較されます。
指標のある計画では、明細金額の合計が指標の計画金額と比較されます。
実装 CRM_MKTPL_PURCHASING_TPM
メソッド CHECK_BUDGET_BEFORE_CREATE: トレードプロモーションでは、各販促費用の明細金額の合計が、ファンド管理で予約された金額の計画金額と比較されます。
「SAP ERP」
BAdI 定義 CRM_MKTPL_ACTUAL_COSTS (実装 CRM_MKTPL_ACTUAL_COSTS)
メソッド GET_ACTUALS: メソッド GET_ACTUALS の標準実装では、マーケティングプロジェクトでの購買の実際費用が設定されます。原価は WBS 要素から読み込まれます。原価は別の方法でシステムから読み込むことができます。たとえば、独自の実装が必要になりますが請求書受領から読み込むことができます。
BAdI 定義 CRM_MKTPL_PURCHASE (実装 CRM_MKTPL_PURCHASE_IMPL)
メソッド GET_STATUS: メソッド GET_STATUS の標準実装では、購買依頼のステータスが読み込まれます。このメソッドに対してはより詳細なステータス設定を実装することができます。
メソッド CHANGE_DATA: CRM 側では、たとえば購買グループ、プラント、顧客タイプなど、購買依頼の登録のためのデータがすべて把握されているわけではありません。このようなデータがここで追加されます。