SAP ERP とのリベート契約のインタラクション 
リベート契約をトレードプロモーションで使用すると、SAP カスタマリレーションシップマネジメント (SAP CRM) のマーケティングの主要機能に関するすべてのデータが SAP ERP Central Component (SAP ERP) に転送され、後続処理が行われます。SAP ERP ではリベート処理に関するすべての受領 (請求書、クレジットメモ、およびデビットメモ) が追跡されて自動的に見越が転記されるため、FI-CO における会計でリベート契約の累計額の概要を把握することができます。
SAP CRM と SAP ERP との間でリベート契約のインタラクションが行われるようにするには、適切なカスタマイジング設定を行って 2 つのシステム間の通信を確立する必要があります。詳細については、SAP Solution Manager を参照してください。
条件を生成した後でトレードプロモーションを保存すると、それらの条件とリベート契約が SAP CRM から SAP ERP に転送されます。この時点では、SAP ERP システムでリベート契約に関して転記できるのはマニュアル見越とマニュアル支払のみです。
SAP CRM で、リベート契約を直接決済することはできません。リベート決済を実行するには、次の 2 つの方法があります。
トレードプロモーションのステータスを[完了]に設定します。
トレードプロモーションを保存すると、リベート契約のステータスが自動的に [SAP ECC で決済待]に設定されます。
詳細については、ステータス管理を参照してください。
SAP CRM の[計画]で、[決済承認]をクリックします。
これによって、SAP ERP で個々のリベート契約の決済をマニュアルでトリガできるようになります。
SAP ERP でリベート契約が決済用にリリースされると、SAP CRM でリベート契約とリベート条件を変更することができなくなります。ただし、SAP ERP でリベート契約を部分的にまたは完全に決済することができます。SAP ERP でリベート契約のステータスを変更すると、そのリベート契約は SAP CRM に戻されます。
ノート
この時点でリベート契約またはリベート条件を変更する場合、まずそのトレードプロモーションのすべてのリベート契約のステータスをリセットしておく必要があります。したがって、リベート契約は SAP ERP で決済することができなくなります。ただし、SAP CRM で再度変更を加えることができます。
データ完全性マネージャ (トランザクション SDIMA) は、SAP CRM のリベート契約と SAP ERP のリベート契約の不整合を検出するために使用されます。以下の点がチェックされます。
異なるデータ
SAP CRM でのみ使用可能なデータ
SAP ERP でのみ使用可能なデータ
不整合が検出されると、エラーメッセージに必要なステップが示されます。
データが大量にある場合は、以下の手順を実行します。
詳細比較を実行します。
すべての不整合契約のアップロード依頼をトリガします。
詳細比較を再び実行します。
すべての不整合契約のダウンロード依頼をトリガします。
DIMa の詳細については、DIMa に関する文書を参照するか、SAP CRM の SAP ライブラリで CRM ミドルウェアに関する文書を参照してください (SAP ヘルプポータル http://help.sap.com/crm)。
リベート契約の処理または決済は、SAP CRM および SAP ERP のリベート契約のステータスに応じて行うことができます。
[契約タイプ]と項目[最終決済用リベート契約の最低値] (ECC: T6B1-BOSTA_MIN, SAP CRM: /BON/AG_STATUS_MIN_SETTLE) を使用して、ステータスを制御することができます。これを行うには、SAP ERP の[販売管理]のカスタマイジングで、を選択します。
以下のオプションを使用することができます。
リベート契約のステータスが最低限必要なものでない場合、そのリベート契約を SAP CRM で処理できますが、SAP ERP では処理できません。
ノート
SAP CRM におけるこの処理の例外は、マニュアル支払を行う場合、またはマニュアル見越を処理する場合だけです。
トレードプロモーションを保存した後、リベート契約と条件に対するすべての変更が SAP CRM から SAP ERP に転送されます。条件とリベート契約が生成された後は、以下の項目は変更できなくなります。
タイプ。これによって条件生成タイプが変更される場合
販売エリア
製品。トレードプロモーションが[リリース済]に設定されている場合
リベート契約に最低限必要なステータスが設定されている場合、そのリベート契約を SAP CRM で処理することはできません。
SAP ERP では、マニュアル支払、マニュアル見越、および最終決済を行うことができます。このリベート契約は SAP CRM で処理できなくなっているため、対応するトレードプロモーションを削除することはできず、以下のデータを変更することもできなくなります。
[計画]の各項目
キャンペーンタイプ
リベート契約期間
リベート契約の製品
販促費用 (追加することはできます)
リベート条件
リベート処理で請求が更新された場合、新しい価格決定が実行されますが、新しいキャンペーン設定は実行されません。これには以下の影響があります。
既存のトレードプロモーション内でリベート条件 (期間や金額など) を登録または変更することができます。
後続の更新実行中に変更が組み込まれます。
ただし、遡及登録されたトレードプロモーションや過去日付のトレードプロモーションを取り消すことはできません。
したがって、販売額に基づいたリベートを後で適用することは「できません」。
ノート
顧客計画ではキャンペーン設定条件が使用されないため、この機能は顧客計画には適用されません。
既存のリベート契約を削除する場合、SAP ERP でマニュアル支払がすでに実行されていることがあります。その場合は、これらの支払の処理方法を定義します。
SAP ERP での最終決済でマニュアル支払を取り消さない場合は、SAP ERP で条件レコードを削除済としてマークします。
SAP ERP での最終決済でマニュアル支払を取り消す場合は、SAP ERP で条件金額を 0 に設定します。
この場合、SAP ERP では、このリベート契約が削除された契約なのか、マニュアルで 0 に設定された契約なのかを示す方法はありません。
トレードプロモーションをアーカイブできるのは、すべてのリベート契約のステータスが [ECC で最終決済済]になっている場合のみです。
リベート処理のカスタマイジング設定の詳細については、SAP Solution Manager でリベート処理のカスタマイジングに関するセクションを参照してください。