次の方法を使用して、外部システムから SAP システムに大量の財務会計データをオフライン転送することができます。
キ バッチインプット
キ CALL TRANSACTION
財務会計 での SAP システムへのデータ転送は、システム導入時に行っても、それ以降に行っても構いません。システム導入時に行う場合は旧システム上のデータを転送し、それ以降に行う場合は現在のデータを転送します。
いずれの場合にもデータ転送ワークベンチを使用することができます。
詳細については、現在データ転送の特別機能を参照してください。
旧システム上のデータをバッチインプットで転送するには、まずマスタデータとトランザクションデータを入力するための画面を設定する必要があります。詳細については、画面レイアウトを参照してください。
マスタレコードの登録や伝票の転記には、特殊なキーを使用する必要があります。詳細については、キーの使用を参照してください。
バッチインプット とは、大量のデータを SAP システムに転送する際に使われる標準的な方法です。入力ファイルのデータからバッチインプットセッションが生成され、これらのセッションがバックグラウンドで処理されます。セッション中、該当するトランザクションのすべての画面が読み取られ、これにより標準転記と同じ方法でデータがシステムに転送されます。この処理はユーザからは見えません。
SAP 請求システムを使用していなくても、請求データを SAP 財務会計システムに転送することができます。すべてのデータをマニュアル入力せずに済むように、バッチインプットを使用してデータを SAP システムに自動的に転送することができます。
10,000 件以上の取引を含むファイルを SAP システムにアップロードする場合には、CALL TRANSACTION やダイレクトインプットなどのより高速な方法を利用することができます。
CALL TRANSACTION を使用すると、取引を実行して画面を処理する時に、データはシステムにインポートされます。この場合、バッチインプットと同様の処理機能が提供されますが、バッチインプットセッションは登録されないことに注意してください。
ダイレクトインプット を使用すると、バッチインプットセッションの登録や個別の画面を実行することなく、データを直接 SAP システムにインポートすることができます。汎用モジュールにより、伝票は即時に転記されます。これが高速なデータ転送方法の理由です。
ダイレクトインプットでは、特殊仕訳取引の転記や消込転記はサポートされていません。
詳細については、プログラム RBMVSHOW の文書を参照してください。
以下の表は、財務会計におけるデータ転送オブジェクトと、この転送に使用されるプログラムとメソッドの概要を示しています。
データ転送オブジェクト |
プログラム |
バッチインプット |
CALL TRANSACTION |
ダイレクトインプット |
会計伝票 |
RFBIBL00 |
X |
X |
X |
特殊仕訳取引 |
RFBIBL00 |
X |
X |
|
勘定コードマスタデータ |
RFBISA00 |
X |
|
|
得意先マスタデータ |
RFBIDE00 |
X |
|
|
仕入先マスタデータ |
RFBIKR00 |
X |
|
|
銀行マスタデータ |
RFBIDE00, RFBIKR00 |
X |
|
|