論理データベース
F1S
このユーザガイドでは、ユーザが
SAP クエリで利用することのできるオプションを実際に示す例として、論理データベース F1S を使用します。これは非常に単純なモデルですが、この論理データベースには、論理データベースの重要な点がすべて含まれています。論理データベース
F1S には、フライトの予約に関するデータが含まれています。その内容は、予約が実行されるたびに更新されます。したがって、このデータベースの評価は常にフライト予約の最新の状態を反映しています。論理データベースの構造
論理データベース
F1S は、次の 3 つのテーブルで構成されます。
SPFLI |
個別のフライト接続に関する情報 |
SFLIGHT |
各フライト接続の個別フライトに関する情報 |
SBOOK |
フライトの予約に関する情報 |
これらのテーブルは、次の図に示す階層に整列されます。
SPFLI
の各レコード
(
フライト接続
)
に対しては、
SFLIGHT
に複数のレコード
(
各フライト接続のフライト
)
があります。
SFLIGHT
の各レコードに対しては、テーブル
SBOOK
に各予約のレコードが
1
つあります。
テーブル
SPFLI の構造テーブル
SPFLI には、個別のフライト接続に関する情報があります。フライト接続は、航空会社名
( 略称 ) とフライト番号 ( コード ) で識別され、この 2 つがテーブルキーを構成します。各フライト接続について、出発地と目的地 ( 都市、空港、時刻 ) 、距離、および飛行時間についての情報が、このテーブルに含まれます。現地通貨もフライト接続ごとに指定されます。これは航空会社が請求書作成に使用する通貨です。テーブル
SFLIGHT の構造テーブル
SFLIGHT には各フライト接続の個別フライトについての情報があります。フライトは、フライト接続
( 航空会社とフライト番号 ) と運航日で識別され、この 2 つがテーブルキーを構成します。各フライトについて、航空機 ( タイプと客席数 ) 、運賃、その他の既存の圧縮された予約データに関する情報が、このテーブルに含まれます。通常、フライト料金はフライト接続の出発地で使用される通貨で指定されます。既存の予約データには予約数と予約総額が含まれます。個別の予約は通貨が異なる場合があるため、この総額は常に航空会社の現地通貨で記入されます。
テーブル
SBOOK の構造テーブル
SBOOK には、個別の予約に関する情報があります。予約はテーブルキーとなるフライト接続
( 航空会社名とフライト番号 ) 、運航日、予約番号で識別されます。各予約ごとに、乗客 ( 乗客番号、公用 / 私用、請求書作成の有無 ) 、客席 ( クラス、喫煙 / 禁煙 ) 、支払済金額、荷物の重量についての情報がこのテーブルに含まれます。予約代金として支払われた金額は、実際に支払われた通貨と、航空会社の現地通貨の
2 つの通貨で記入されます。予約の際に割引が行われることがあるため、支払金額はテーブル SFLLIGHT で指定されている運賃よりも少ないことがあります。追加情報のあるテーブル
論理データベース
F1S のテーブルには、略号のみの情報もあります。航空会社には、たとえばルフトハンザの LH のように、略称のみが記入されます。航空会社に関する詳細情報 ( たとえばその正式名称 ) は、論理データベースには含まれないテーブルで保管されます。これは、テーブル
SPFLI では航空会社の他にもキーがあるためです。航空会社は何回も、すなわち運航するフライト接続ごとに 1 度、このテーブルに現れます。このため、詳細データをテーブル SPFLI に保存するとデータがかなり冗長になるので、このテーブルには、スペースを節約するため略称コードのみを使用します。詳細データが必要な場合は、いつでも追加テーブルにアクセスして検索することができます。この追加テーブルのキーは航空会社の略称コードです。これと同じことが、各種の追加情報についても適用されます。航空機や乗客についての技術データだけでなく、空港の詳細データもこの方法で保存されます。これは論理データベースに共通するテクニックです。クエリは、この情報すべてにアクセスすることのできるユーティリティを提供します。
次に挙げるテーブルは大変重要で、論理データベース
F1S のテーブルへの追加情報が含まれています。テーブル
SCARRこのテーブルには、航空会社名の追加情報、特にその正式名称
( テキスト ( 長 )) が含まれています。テーブルキーは航空会社の略称コードで、このコードは論理データベーステーブルすべてで保管されています。テーブル
SAIRPORTこのテーブルには、空港の追加情報、特にテキスト
( 長 ) が含まれています。テーブルキーは空港の略称コードです。これらの空港略称コードは、各レコードにつき 2 回テーブル SPFLI に記入されます ( 出発空港と到着空港 ) 。テーブル
SAPLANEこのテーブルには、客席数、燃料容量、燃料消費、寸法、製造業者などの、航空機に関する技術データがあります。テーブルキーは航空機タイプの略称コードです。この略称コードは、各レコードごとにテーブル
SFLIGHT に現れます。これは特定のフライトで使用される航空機を表します。テーブル
SCUSTOMこのテーブルには、氏名、住所、電話番号、その他の情報など乗客についての情報があります。テーブルキーは得意先コードです。
SBOOK の各レコードには、予約を行った得意先の番号が含まれます。