残高繰越 

この処理では、勘定残高が1つの会計年度から次の会計年度へ繰り越されます。 繰越残高額は勘定残高照会で見ることができます。 新会計年度にすでにデータ転記を開始している場合でも、繰越は自動的には実行され ません したがってこのためのプログラムの実行時期を指定する必要があります。 R/3 システムには3種類のプログラムがあります。

得意先および仕入先勘定、および貸借対照表勘定は、それぞれ元の勘定へ繰り越されます。 損益計算書勘定は、 1 つまたは複数の未処分利益勘定へ繰り越されます。

残高繰越の前提条件

得意先および仕入先勘定

前提条件はありません。

勘定コード

損益計算書勘定の残高が該当する未処分利益勘定へ繰り越されることを確認してください。
このためには次の手順を完了してください。

・ すべての損益計算書勘定のマスタレコードにおいて、損益計算書勘定タイプを指定します。 このコードにより、それぞれの勘定コード表に対して 1 つの未処分利益勘定が定義されます。

・ 未処分利益勘定を登録し、総勘定元帳のカスタマイジングで定義します。 このためには、 取引決算繰越を選択して、未処分利益勘定の定義の処理タイプを選んでください。

ほとんどの会社は、未処分利益勘定1つで運用しますが、 未処分利益キーを使って、複数の未処分利益勘定を定義することができます。 これは、損益計算書を作成する際にさまざまな条件を満たす必要のある多国籍企業にとって便利です。 これについて詳細な説明は、 FI - 総勘定元帳文書の勘定コードマスタレコードを参照してください。