用途
この処理では、期末に外貨で明細を評価して、換算による損益を転記します。デモを簡略化するために、ここでは先ほど転記した明細のプログラムだけを実行します。これにより、他の
IDES ユーザも自分の伝票を使用してデモを実行することができます。外貨での未決済明細すべてについてプログラムを実行すると、未決済明細管理を有する勘定に転記された全明細が評価されます。個々の評価原則によって、評価の実行方法が決定されます。基準日にまだ未決済である個別明細のみが評価の対象となります。
前提条件
未決済明細の外貨評価で使用されるデモ評価方法は、低価法にしたがっています。つまり、評価は最も低い換算レートのみを使用して実行されます。仕入先請求書を転記する前に、カスタマイジングで適切な率を入力しなければならない場合もあります。以下に、この例で必要とするデータの一覧を示します。
項目 |
ヨーロッパ |
北米 |
日付 |
15.03.1999 |
15.03.1999 |
換算レートタイプ |
M |
M |
換算元 |
DEM |
DEM |
換算先 |
USD |
USD |
率 |
0,54 |
0,53 |
日付 |
現会計期間の最終日 |
現会計期間の最終日 |
換算レートタイプ |
M |
M |
換算元 |
DEM |
DEM |
換算先 |
USD |
USD |
率 |
0,53 |
0,54 |
このプロセスについての詳細は、
を参照してください。手順
メニューパス |
会計管理 → 財務会計 → 買掛金管理 → 定期処理 → 決算処理 → 評価 → 未決済明細 ( 外貨 ) |
トランザクションコード |
F0,05 |
項目 |
ヨーロッパ |
北米 |
会社コード |
1000 |
3000 |
評価基準日 |
現会計期間の最終日 |
現会計期間の最終日 |
貸借対照表準備評価 |
選択 |
選択 |
通貨評価方法 |
DEMO |
DEMO |
" 転記 " タブページ |
||
転記登録 |
選択 |
選択 |
転記日付 |
現会計期間の最終日 |
現会計期間の最終日 |
バッチインプットセッション名 |
ユーザ名 |
ユーザ名 |
" 選択 " タブページ |
||
仕入先選択 |
選択 |
選択 |
仕入先勘定コード |
1560 |
4940 |
伝票番号 |
前回の取引での伝票番号 |
前回の取引での伝票番号 |
" その他 " タブページ |
||
通貨タイプでの評価 |
10 |
10 |
外貨の未決済明細評価画面に、実行された転記を一覧表示するログが表示されます。このログの長さは
6 ページあります。・
1. 選択した仕入先 の外貨での明細評価 ( 選択した明細を対象とする )・
2. 国内仕入先売掛金の統制勘定に属する明細の外貨評価 ( 選択した明細を対象とする )・
3. 1 つの会社コードに属する全仕入先の評価 ( 選択した明細を対象とする )・
4. 会社コードの評価 ( 選択した明細を対象とする )・
5. 全会社コードの評価 ( 選択した明細を対象とする )・
6. 生成される転記と、登録された伝票と転記日付および伝票番号の一覧 を選択します。項目 |
ヨーロッパ |
北米 |
出力デバイス |
使用するプリンタの名称 |
使用するプリンタの名称 |
即時印刷 |
選択 |
選択 |
出力後削除 |
選択 |
選択 |
通貨評価による損失について、以下の転記が生成されます。
借方 → 勘定コード 230010 ( 通貨評価による損失 )
貸方
→ 勘定コード 161099 ( 国外仕入先売掛金 ( 調整勘定 ))1998
年にこの処理を実行する場合、ドイツマルクと米ドルの間の換算レートが毎月変化するため、毎月新しい評価を実行することができます。この機能を試してみる場合は、 1 ヵ月後に同じ伝票について同じ処理を再度実行します。ログの
1 ページ目には、明細の評価が再び実行されており、今回は評価日に有効な換算レートによって実行されたことが示されます。ログの最終ページには、異なる金額が転記されます。最後の評価で転記された金額が使用され、差異だけが転記されます。
貸借対照表に影響しない評価では、すべての転記が反対仕訳日に反対仕訳されます。