ブール論理式とルール 

チェック / 代入の命令を登録するため、 SAP R/3 システムではブール論理を使用します。ブール論理式は、真か偽のいずれかを求める論理構造です。演算子 (OR AND NOR) を使って命令を連結し、複合命令を登録することができます。

ブール論理では、命令の真理値 ( 真偽 ) を決定するために、真理値テーブルが使われます。真理値テーブルでは、値 T ( ) または F ( ) が複合な命令の各命令に割り当てられ、組み合わせた命令の真偽を決定します。

次の図では、値を代入するかどうかを決定するために、 AND ( 論理積 ) 演算子に真理値テーブルが使用されています。

 

 

この例では、取引に勘定コード 500000 および原価センタ 150 が含まれる場合、組合せ命令は真となり、値が代入されます。一方、取引に勘定 500000 原価センタ 150 が含まれ ない場合、組み合わせ命令は偽となり、値は代入されません

FI-SL アプリケーションコンポーネントでは、ある処理にブール論理式を使用した後で、その命令を別の命令にリンクさせることで、その論理式を別の処理に使うことができます。ブール論理式を FI-SL 処理または他の命令で使うためには、ルールを登録します。

ルール

ルールは、条件、チェック、または他のルールで使うことのできるブール論理式です。ルールでは、頻繁に使われるブール論理式を、ルール名を用いて参照することができます。

ルールは次の場合に使用されます。

元帳選択におけるルール使用に関する追加情報については、 FI-SL マスタデータ: 特別目的元帳を参照してください。

レポートライタにおけるルール使用に関する追加情報については、 選択条件の定義を参照してください。

ロールアップにおけるルール使用に関する追加情報については、 ロールアップの登録を参照してください。

ルールは、 特別目的元帳のためのカスタマイジングで、ツール→チェック / 代入 / ルールの更新→ルール更新の順に選択して登録します。ブール論理式とルールに関する追加情報については、 FI-SL システムへのブール論理式の登録を参照してください。

ルールマネージャ

チェックおよび代入ソフトウェアには、 FI-SL アプリケーションコンポーネントに登録されたすべてのルールを保存するルールマネージャが含まれています。また、ルールがチェック / 代入の呼出位置から呼び出されると、ルールマネージャにより処理が行われます。

登録されていないルールがチェックおよび / または代入に定義されると、ルールマネージャからエラーメッセージが表示されます。