レポート行の展開 

展開機能は、レポート行で使用される特性についての表示が、個別値のみ、総計のみ、または合計と小計を伴った個別値かを決定するために使用します。

合計行は、少なくとも 1 つの特性値が、値範囲、グループ ( セット ) 、またはセット変数であるレポート行に対してのみ作成されます。

レポート行に複数の特性が定義されている場合は、特性がレポートで表示される順番を定義することができます。

レポート行を拡張するには、レポート行にカーソルを合わせて、編集→行→展開を選択します。

ソート特性ダイアログボックスには、値範囲、グループ、またはセット変数を入力した行特性が一覧表示されます。これらの特性にはそれぞれ展開機能を使用することができます。

展開なしフラグはデフォルトとして自動的に立てられます。行合計は、特性に対するレポートにのみ表示されます。

個別値を選択すると、特性に対するレポートには個別値のみが表示されます。それぞれの合計と小計は、レポートに表示されません。

統計キー数値、または処理タイプなどのように、通常は合計を計算しない特性には、個別値を選択されることをお奨めします。

展開を選択すると、個別値、小計、および合計が、特性の階層構造にしたがってレポートに表示されます。

特性テキストの前に表示された項目により、レポート行に表示される特性の階層順序が決まります。番号 1 を割り当てられた特性が、階層の最上位レベルに表示されます。この特性に定義された各値については、その下の階層に特性すべてのデータが集計されています。

レポート行で、原価センタ 100 200 300 および勘定コード 4000010 および 4000020 に対する原価センタおよび勘定の各特性を入力するとします。原価センタ特性には番号1を、勘定特性には番号2を割り当てると、レポートでは原価センタが勘定コード別に分類されます。この順番を交換すると、レポートでは勘定コードが原価センタ別に分類されます。

ソート順序表示を使用して、特性を定義された順番で表示することができます。

展開されたレポート行は、行の集計レベルに応じて 1 つ以上のアスタリスクを伴ってレポート定義に表示されます。

特性値によって、レポート定義で展開された行の表示方法が決定されます。

グループを特性値としてレポート行に入力すると、このグループの階層構造がレポート定義に記述されます。この行について展開フラグを立てた場合、このグループのすべての小計と総計は、該当する数のアスタリスクを伴ってレポート定義に表示されます。グループの詳細レベルの値はレポート定義に表示されません

勘定特性にレポート行を定義して、特性値としてグループ ( セット ) ACCOUNTS を入力します。 ( グループ ACCOUNTS は収益勘定と費用勘定を含む単一次元セットです。 ) ACCOUNTS グループに 展開を選択すると、レポート定義はすべての勘定に総計行を、また収益勘定と費用勘定には小計行を表示します。ただし、個別勘定値はレポート定義に表示されません。

セット変数を特性値として入力すると、行構造はレポートの出力時にしか決定されません。セット変数に割り当てられたデフォルトセットは、レポート定義に表示されます。レポートのレポートグループを実行してレポートにデータレコードを選択するとき、必要に応じてこのデフォルト変数を上書きすることができます。

勘定特性にレポート行を定義し、セット変数 ACCT をグループ特性値として入力するとします。変数のデフォルトセットには集計レベルが 1 つしかありません。レポート定義では、展開行はアスタリスク 1 つだけで表示されます。