レポートライタでのセット論理式の使用 

セットでは、論理式を使用してセット内の計算を行うことができます。レポートでセットを使用すると、計算結果がレポートの列または行に表示されます。

論理式が使用できるのは、基本セットとデータセットに限られています。

論理式 001 - 002 を使用する TD-ACT-PLN-V というデータセットを登録するとします。セット TD-ACT-PLN-V の行 001 は国内通貨による計画データ (HSL-1) で、行 002 は国内通貨による実績データ (HSL-0) です。

論理式 001 - 002 により、次の図に示すレポートに 差異列が登録されます。この列を登録するために、行 001 ( 計画データ ) から行 002 ( 実績データ ) が差し引かれます。

論理式の使用してレポートに差異列を登録する

 

論理式は、演算子、演算数、絶対値、および括弧から構成されます。

論理式をセットに入力するときに使用できる演算子は、次の表に示すとおりです。

 

記号

演算子

+

加算

-

減算

*

乗算

/

除算

* *

指数

( )

括弧

SIN

正弦

COS

余弦

TAN

正接

SQRT

平方根

TRUNC

整数への切り捨て

INT

整数への切り捨て

DIV

( 整数の除算 )

MOD

余り ( 整数の除算 )

ABS

絶対値

EXP

指数関数 (n x)

LOG

対数

ROUND

まるめ

 

セット論理式には以下の演算数を使用することができます。

リリース 3.0C からは、論理式演算数の入力に使われる構文が変わります。論理式演算数は、’ nnn の書式で入力します ( たとえば、セット明細 001 の入力には 001 ) 。リリース 3.0C 以前では、論理式演算数は演算数に中括弧を付けて入力されています ( たとえば、 <001>)

既存の論理式が新しい式に自動的に変換されます。したがって、論理式を含むセットまたはレポートを変更する必要がありません。

論理式の中では、以下を使用することもできます。

レポート列に定義されているセットの第 2 行目に次の論理式を入力します。

IF 001 > 1000 THEN 001 ELSE 0

最初のレポート列 ( セット明細 001) の値が 1000 よりも大きい場合はこの値が 2 列目に表示され、最初の列の値が 1000 未満の場合は2列目に0の値が表示されます。

ブール論理についての詳細は、 ブール論理についてを参照してください。

加算と減算の演算子のみを使用するセット論理式 ( 1次論理式ともいう ) を使用する場合、論理式から算出されたレポート列に単位 ( 通貨単位、数量単位など ) を表示することができます。

実績原価と計画原価を含む列ブロックにデータセットを定義し、実績原価と計画原価の差を示す差異列を定義するとします。列ブロックの行番号3に、論理式 001 - 002 を定義します。実績原価と計画原価が通貨単位 USD で表示される場合、差異列には単位 USD も表示されます。

単位は、両方の列に表示される単位が同じであって、論理式が加算と減算の演算子のみを使用する場合に表示されます。たとえば、実績原価が USD 、計画原価が DEM で表示される場合、単位は差異列に表示されません。

セットへの論理式の入力に関する詳細は、 論理式を参照してください。