レポート行でのセットの使用 

レポートを登録する際は、レポートの行ブロックとしてセットを選択します。行ブロックは、 1 つまたは複数の物理行で構成されます。

たとえば、勘定コードの入った基本セットを行ブロックとして選択すると、レポートにはセットの各勘定コードについて物理行を含むことになります。

セット内に定義された値の順序により、データのソート方法や、合計と小計の算出方法が決まります。また、セット階層により、レポート構造とレイアウトが決まります。セット階層内のセットごとに、小計が算出されます。

行ブロックで基本セットのみを含む単一次元セットを使用する場合、各基本セットごとに小計が算出され、単一次元セットでは合計が算出されます。また、行ブロックの基本セットの値ごとに、物理行が作成されます。

行ブロックは、 レポート登録 : 画面で定義されるセットで、物理行はセット内の詳細レベルです。行ブロックとして、基本セット、データセット、単一次元セット、複合次元セットを使用することができます。

レポートライタ処理の概要に示されたレポートは、レポート行の行ブロックとして複合次元セット TD-CC-ACCT を使用しています。この複合次元セット TD-CC-ACCT は、基本セット TD-RCNTR-12 と単一次元セット TD-RACCT-IE ( 基本セットの TD-RACCT-INC TD-RACCT-EXP で構成される ) から成り立っています。

次の図は、複合次元セット TD-CC-ACCT を示しています。

 

 

上の図では、複合次元セット TD-CC-ACCT に含まれるセットとセット値が、セットを説明するテキストとともに表示されています。

行ブロック内の特性ごとに、レポート行に表示する詳細レベルを指定します。基本セット、データセット、または 単一次元セットの各詳細レベルごとにレベル番号が割り当てられます。次の図は、勘定特性 ( 単一次元セット TD-RACCT-IE) のセット TD-CC-ACCT に見られる詳細レベルを示しています。

 

 

複合次元セット TD-CC-ACCT ( 行ブロック ) は、セット階層の一番上にあります。複合次元セットに割り当てた名称は、レポート内の物理行のヘッダとして表示されます。

セットテキストを使用したくない場合は、レポートリード列で行ブロックの独自のテキストを定義することもできます。

レベル 1 は、単一次元セット TD-RACCT-IE です。この特性でレベル 1 を指定すると、収益勘定と費用勘定の集計のみが基本セット TD-RCNTR-12 に定義された原価センタのレポートに表示されます。

レベル 2 (2-) には、基本セット TD-RACCT-INC および TD-RACCT-EXP が含まれます。セットは、単一次元セット TD-RACCT-IE に表示される順序で階層内に存在します。どちらのセットも、勘定特性を使用します。レポートにこの詳細レベルを指定すると、以下の内容しか表示されません。

  1. 原価センタと勘定の合計
  2. 収益勘定の集計
  3. 費用勘定の集計

詳細レベル (1-) には、レポート用に含まれる全基本セットの詳細、すなわち収益勘定、費用勘定、原価センタ番号が含まれます。

特性の最上位レベルにあるセットにはレベル 1 が割り当てられます。

たとえば、単一次元セット TD-RACCT-IE ( 上図 ) は勘定特性の最上位レベルにあるため、レベル1が割り当てられます。基本セット TD-RCNTR-12 も原価センタ特性の最上位レベルにあるため、レベル 1 が割り当てられます。

詳細レベルとして使用できる負の値は、 1- 2- のみです。 1- は基本セット値のみを、 2- は基本セット値と基本セットの合計値を表示します。

レポートでは、詳細レベルを使って合計や小計を強調表示したり、下線を引いたり、異なる色で表示することができます。

レポートライタ処理の概要に示すレポートには、行ブロック TD-CC-ACCT に関する以下の行情報が掲載されています。

セット内容の順序を置き換えると、レポート内容の順序も変わります。

次の図では、複合次元セット TD-CC-ACCT を変更し、セット TD-RACCT-IE を先頭に、セット TD-RCNTR-12 2 番目にしています。

 

 

レベル1は、単一次元セット TD-RACCT-IE と基本セット TD-RCNTR-12 のままです。ただし、勘定特性が先頭位置に移動するため、セット TD-RACCT-IE がセット TD-RCNTR-12 前になり、原価センタ特性が複合次元セット TD-CC-ACCT の2番目の位置になります。

この複合次元セットを行ブロックとしてレポートを印刷すると、行ブロックは次の図のようになります。複合次元セット内で特性を移動したことによる違いを調べるには、このレポートと レポートライタ処理の概要のレポートを比較してください。

 

 

このレポートでは、次のような違いが見られます。

セットをレポート行で使用する場合についての詳細は、 行の定義を参照してください。