セットの用途 

セットおよびセット値は、次のような特別目的元帳 (FI-SL) の各コンポーネントで使用できます。

ブール論理式におけるセット

ブール論理式では、セットに含まれる値をシステムに参照させるときにセットを使います。 ( セット名は、ブール論理式内で使われます。

原価センタ 100 200 300 400 を含む CENTERS という基本セットを登録するとします。次に、セット名 CENTERS をブール論理式 CCSS-KOSTL IN CENTERS に含めます。

ブール論理式を元帳選択条件として使用する場合、元帳にデータを選択するときに、システムによってセット CENTERS がチェックされます。データが原価センタ 100 200 300 400 用でない場合は、そのデータを元帳に転記するために選択することはありません。

詳細は、 FI-SL 命令のタイプを参照してください。

レポートにおけるセット

レポートライタでは、セットを、レポート行、列、セル、およびレポートに選択されたデータ用の構築ブロックとして使用します。セット階層は、レポートにおける行と列の合計の階層に対応します。

セットを使用すると、単純なレポートも複雑なレポートも作成することができます。詳細は、 レポートライタでのセットの使用を参照してください。

配分におけるセット

配分では、セットを以下のような目的で使うことができます。

特定の原価センタを含む CENTERS という基本セットを定義するとします。セットをレシーバセットとして使用すると、データはセット CENTERS のすべての原価センタに配分されます。

詳細は、 配分 : はじめにを参照してください。

計画におけるセット

どの対象を計画で使用するか、および計画データの入力順序を管理する計画においてセットを使用します。セットを使うと、原価センタグループ内でどの勘定コードを計画すべきかを決めることができます。また、セットを使うと、勘定コードの計画順序も決めることができます。

計画バリアント 01 では、セット CENTERS の原価センタを使用するセット OHD-ACC の勘定コードだけを計画に使用することが決められます。勘定は、セット OHD-ACC 内の順序に従って計画されます。

詳細は、 セットと計画を参照してください。

ロールアップにおけるセット

ロールアップでセットを使用すると、どのデータがロールアップ元帳で集計されるかを選択することができます。また、セットを使用して、ロールアップ元帳におけるデータの置換またはリセットの方法を決めることができます。

たとえば OHD-ACC セットを使用して、元帳へロールアップするものとして間接費勘定だけを選択することができます。

詳細は、 セットとロールアップを参照してください。

通貨換算におけるセット

通貨換算方法を定義する際に、セットを使用することもできます。

取得および減価償却などの特定取引タイプを含むセットを登録します。次にセットを使って、通貨換算方法をセット内の取引に含まれる財務諸表明細だけに限定することができます。

詳細は、 通貨換算についてを参照してください。