按分コードとは何か 

按分コードによって、計画合計が計画期間へ付け替えられます。独自に定義した按分コード、またはシステムで供給された標準按分コードを使用することができます。下図は、計画合計を計画期間へ付け替える際の按分コードの役割を示しています。

 

 

標準按分コード

FI-SL システムには、 6 つの標準按分コード ( 按分コード 0 5) が供給されています。

それらの標準按分コードは、それぞれ以下のように使用されます。

按分コード 0

按分コード 0 を使用すると、合計額は自動的に付け替えられ ないため、マニュアルで付け替えなければなりません。

按分コード 1

按分コード 1 を使用すると、合計額が各期間に均等に付け替えられます。

合計額が 10,000 の場合、四半期の付替は次のようになります。

期間 1

2500

期間 4

2500

期間 7

2500

期間 10

2500

合計

10000

 

按分コード 2

按分コード 2 按分コード 2 を使用すると、 新規計画合計は前回の付替比に従って、各期間に付け替えられます。

前回の付替では、元の計画合計が 10,000 で、付替は次のように行われました。

期間 1

4000

期間 4

2000

期間 7

3000

期間 10

1000

合計

10000

 

新規の計画合計として 20,000 を入力すると、新規の付替は次のようになります。

期間 1

8000

期間 4

4000

期間 7

6000

期間 10

2000

合計

20000

 

按分コード 3

按分コード 3 按分コード 3 を使用すると、システムにより 新規の計画合計がパーセント値として解釈され、期間金額にそのパーセント率が掛けられます。

元の計画合計が 10,000 のとき、付替は次のとおりです。

期間 1

4000

期間 4

2000

期間 7

3000

期間 10

1000

合計

10000

 

新規の計画合計として 50 を入力すると、付替金額は次のように変更されます。

期間 1

2000

期間 4

1000

期間 7

1500

期間 10

500

合計

5000

 

新しい金額は、前回の金額の 50% となります。

まるめ差額が生じた場合には、実際の合計額と、表示されている期間金額の合計が一致しないことがあります。

按分コード 4

按分コード 4 按分コード 4 を使うと、金額がゼロ以外の期間になるまで、後続の金額ゼロの期間に金額が均等に付け替えられます。次に、金額がゼロ以外の期間の金額は、金額がゼロ以外の次の期間になるまで、同様にその後続の金額ゼロの期間に均等に付け替えられ、以降同じ処理が繰り返されます。

前回の付替では、元の計画合計が 10,000 で、付替は次のように行われました。

期間 1

4000

期間 2

0

期間 3

0

期間 4

0

期間 5

6000

期間 6

0

合計

10000

 

按分コード 4 を使用すると、新規の付替は次のようになります。

期間 1

1000

期間 2

1000

期間 3

1000

期間 4

1000

期間 5

3000

期間 6

3000

合計

10000

 

按分コード 5

按分コード 5 を使用すると、ゼロ以外の期間金額が コピーされ、後続の金額ゼロの期間に付け替えられます

前回の付替では、元の計画合計が 10,000 で、付替は次のように行われました。

期間 1

4000

期間 2

0

期間 3

0

期間 4

0

期間 5

6000

期間 6

0

合計

10000

 

按分コード5を使用すると、新規の付替は次のようになります。

期間 1

4000

期間 2

4000

期間 3

4000

期間 4

4000

期間 5

6000

期間 6

6000

合計

28000

 

ユーザ定義の按分コード

ユーザ個別のニーズに合うように、按分コードを定義することもできます。ユーザ定義の按分コードで、定義した関係因数に従って計画合計が計画期間へ付け替えられます。また、各期間に対しては、この因数に従って計画合計を受け取るように定義できます。詳細は、 按分コードの登録を参照してください。