次元は配分周期を定義するうえで非常に重要です。センダおよびレシーバにおいて次元をどのように使うかで、配分周期の処理方法が決定されます。配分先次元には、次の種類があります。
継承次元
センダからレシーバまたはセンダ管理へ、あるいはレシーバからトレースファクタへ自動的に継承される次元を継承次元と呼びます。次元は、次のように継承されます。
センダは、勘定次元に対して値
レシーバへ、センダから勘定次元に対して値
定義は、以下のように行います。
次元内のある値から 同じ値に配分する場合には、レシーバには値を定義しないでください。センダから値を継承させます。
プラント
配分経路
配分元 : |
配分先 : |
プラント 10 、原価センタ 100 |
プラント 10 、原価センタ 200 |
プラント 10 、原価センタ 300 | |
プラント 20 、原価センタ 100 |
プラント 20 、原価センタ 200 |
プラント 20 、原価センタ 300 |
次元内のある値から他の値に配分する場合には、レシーバに値を定義する必要があります。センダから値は継承されません。
プラント
配分経路
配分元 : |
配分先 : |
プラント 10 、原価センタ 100 |
プラント 10 、原価センタ 200 |
プラント 10 、原価センタ 300 | |
プラント 20 、原価センタ 200 | |
プラント 20 、原価センタ 300 | |
プラント 20 、原価センタ 100 |
プラント 10 、原価センタ 200 |
プラント 10 、原価センタ 300 | |
プラント 20 、原価センタ 200 | |
プラント 20 、原価センタ 300 |
レシーバおよびセンダ管理あるいはそのいずれかに次元を定義しないでおくと、値はセンダから自動的に継承されます。周期ヘッダのすべての次元は通常、すべてのセグメントに配賦されます。
付替次元
付替次元で、データをどの次元に付き替えるかが定義されます。レシーバに対する選択条件として複数の次元を定義すると、どのレシーバ値からデータを配分させるかを指定しなければなりません。その際、レシーバに対して複数の付替次元を指定することができます。
レシーバに対して固定金額または固定部分の配分ルールを使い、選択条件として複数の次元を定義する場合は、どの次元に対してレシーバ値を入力するのかを必ず指定してください。
プラント次元および原価センタ次元に対して次のレシーバ選択条件を入力します。
プラント |
原価センタ |
10 |
100 |
20 |
300 |
400 |
配分先次元がプラントの場合、プラント
10 と 20( 原価センタ 100 、 300 、 400 における ) に対する金額または配分部分が入力できます。配分先次元が原価センタの場合、原価センタ
100 、 300 、および 400( プラント 10 と 20 における ) に対する金額または配分部分が入力できます。配分先次元が原価センタおよびプラントの両方の場合、次の組み合わせに対して金額または配分部分が入力できます。
配分先次元を選択する際、配分金額または配分部分は変更しません。データが配分される先の値を設定するだけです。
レシーバに次元が 1 つだけ定義されていると、その次元が自動的に配分先次元となります。
固定次元
固定次元は、レシーバに ただ
1 つだけ値を含む次元を指します。この値は、配分時のレシーバのデータレコードに常に表示されます。