実績伝票の登録 

用途

以下のような伝票を入力することができます。

  1. ローカル会社コード

ローカル会社コードに伝票を入力する場合、伝票はローカル会社コードと処理タイプが割り当てられているすべてのローカル元帳に転記されます。伝票がローカル会社に入力されており、ローカル会社コードがグローバル会社コードに割り当てられている場合、伝票はローカル元帳とグローバル元帳の両方に転記されます。

  1. グローバル会社

グローバル会社コードに伝票を入力する場合、伝票は、そのグローバル会社コードと処理タイプが割り当てられているすべてのグローバル元帳に転記されます。

伝票は、他の SAP アプリケーションからも入力することができます。この項では、 FI-SL への直接伝票入力のみを説明します。他のアプリケーションからの伝票入力トランザクションの使用に関する詳細は、各アプリケーションコンポーネントに関する文書を参照してください。

このトランザクションでは、標準元帳 ( たとえば、 FI 一般元帳 ) への転記を行なうことはできません。

予定伝票の入力については、 計画値の入力を参照してください。

配分 ( 配賦 / 付替 ) への伝票入力については、 配分周期の入力を参照してください。

前提条件

 

手順

伝票を転記する際、参照として既存の伝票を使用することができます。これを行うには、 参照転記を選択してください。

会社コードまたはグローバル会社に伝票を入力するには、以下の操作を行ってください。

  1. 会計管理 財務会計 特別目的元帳、実績転記 ローカル伝票 またはグローバル伝票 入力を選択します。
  2. FI-SL 伝票入力 : 第一画面が表示されます。

  3. 以下の選択条件を入力します。
    1. 伝票を入力する会社コードまたはグローバル会社
    2. 伝票タイプ
    3. 伝票を登録する FI-SL バージョン

ある特定の CO データでは、異なるバージョンを使用することが可能となりました。 FI SD 、および MM から転記されたデータには、バージョン 1 のみを使用することができます。

複数の FI-SL バージョンを更新することができます。

FI-SL バージョンの追加または変更に関する詳細は、 特別目的元帳の導入ガイド ( IMG) 実績バージョン更新 ( 実績転記 ) の処理を参照してください。

    1. 登録を行う伝票のテーブル名
    2. ユーザテーブル GLU1 を使用して伝票登録を行うこともできます。このテーブルを使用すると、異なる項目を含む複数のテーブルを更新することができます。

    3. 転記を行うために伝票番号をマニュアルで割り当てる場合の伝票番号

伝票番号を入力しない場合には、伝票番号は伝票タイプごとに会社コード / グローバル会社へ割り当てられた番号範囲から自動的に割り当てられます。

  1. 日付と期間に以下のデータを入力します。
    1. 転記日付
    2. 転記日付を入力します。初期値は現在の日付です。特別期間に転記する場合、転記日付は会計年度の最終標準期間中でなくてはなりません。

      ローカル伝票またはグローバル伝票を前会計年度に転記する際に繰越残高フラグが元帳マスタデータに設定されている場合、残高は自動的に新会計年度に繰り越されます ( リリース 3.0E から )

    3. 取引通貨の換算に使用する日付
    4. 初期値は現在の日付です。

    5. 伝票を転記する特別期間または残高繰越期間 ( 期間 0) ( 必要に応じて )

特別期間に転記する場合、転記日付は会計年度の最終標準期間内でなくてはなりません。残高繰越期間 ( 期間 0) に転記する場合、転記日付は会計年度の年度初回期間内でなくてはなりません。

ローカル伝票の転記の際には、転記期間がオープンであるかどうかを決定するために、転記するローカル会社コードの会計年度バリアントがチェックされます。

グローバル伝票の転記の際には、転記期間がオープンであるかどうかを決定するために、転記するグローバル会社に割り当てられるローカル会社コードの会計年度バリアントがチェックされます。

転記期間の定義とオープンに関する詳細については、特別目的元帳の導入ガイド (IMG) の転記期間の処理を参照してください。

  1. 通貨および数量単位に以下のとおり入力を行ってください。
    1. 取引通貨に一致する通貨キー
    2. 追加通貨に一致する通貨キー

追加通貨キーを入力すると、後で伝票明細に入力する追加通貨金額は、この項目で入力する追加通貨キーのある元帳のみに使用されます。

伝票タイプにより、画面に表示される通貨項目が決定されます。たとえば、伝票タイプが追加通貨に設定されていない場合には、追加通貨項目は表示されません。伝票タイプに関する詳細は、 伝票タイプと番号割当を参照してください。

    1. 基本数量単位 ( 必要に応じて )
    2. 追加通貨単位 ( 必要に応じて )
  1. 必要に応じて、マスタレコードチェックの対象となる元帳を入力してください。
  2. 入力する元帳によって、マスタレコードのチェックに使用される勘定コード表が決定します ( 特に " 勘定 " 次元 ) 。勘定コード表は、元帳 / 会社コードまたは元帳 / グローバル会社レベルで定義されます。元帳を入力しない場合は、ローカル会社コードの勘定コード表、またはグローバル会社に割り当てられたローカル会社コードが使用されます。

  3. カスタマイジングで割当てた複数の元帳のうち、今回の転記によって更新される元帳は 1 つのみとなるようにする場合、 対象元帳入力を選択すると、特定の元帳に入力することができます。
  4. カスタマイジングで、会社コード / 処理タイプ、またはグローバル会社 / 処理タイプのいずれかの組み合わせに、入力する対象元帳を割り当てる 必要があります

  5. 第一画面を選択します。
  6. FI-SL 伝票入力 : 明細画面が表示されます。

  7. 明細情報を入力してください。
  8. 貸方金額には、金額の後に - ( マイナス ) 符号を入力する必要があります。

    貸方金額 500.00 は、 500.00- と入力します。

    国内通貨または追加通貨を取引通貨として入力しない場合、金額は取引通貨項目に表示される値を使用して自動的に計算されます。この項目の値は必要に応じて変更することができます。

    数量のみの統計入力を行う場合は、通貨金額を入力せずに数量値を入力することができます。

    勘定割当の下に表示される項目は、 FI-SL 伝票入力 : 第一画面で入力したユーザテーブルにおいて定義された次元によって異なります。入力する値によって、集計テーブルにおける伝票の保存方法が決定します。勘定割当項目については、少なくとも 1 つは入力してください。

    また、必要に応じて明細のテキストを入力することもできます。

  9. FI-SL 伝票入力 : 明細画面では、以下の追加機能を使用することができます。
  10. 追加処理機能 ( FI-SL 伝票入力 : 明細画面 )

    選択

    機能

    編集 新規明細入力

    次の明細を入力してください。

    編集 伝票明細削除

    明細を削除します。

    編集 ホールド / リリース kp

    次元値 ( たとえば、特定の勘定コード ) をホールドして伝票明細を追加するたびに、値が次元に表示されるようにします。次元値がすでにホールドされている場合は、伝票明細を追加するときに値が表示され ないように、この機能を使って次元値をリリースできます。

    ジャンプ 前伝票明細

    直前の伝票明細へアクセスします。

    ジャンプ 次の伝票明細

    次の伝票明細へアクセスします。

    環境 ローカル実績伝票照会

    実績データを含むローカル伝票を照会します。

    環境 グローバル実績伝票照会

    実績データを含むグローバル伝票を照会します。

    環境 予定伝票照会

    計画データを含む伝票を照会します。

     

    転記を行った伝票を削除または変更することはできません。したがって転記を行うに、伝票をよく見直して必要な修正を行ってください。誤った伝票を転記してしまった場合は、この伝票を反対仕訳することができます。追加情報に関しては、 Reversing Actual Documentsを参照してください。

  11. すべての明細を伝票に入力したら、 FI-SL 伝票 転記を選択します。

結果