伝票 

R/3 システムでは、ある特定の会計取引について入力したすべての情報が伝票として格納されます。 伝票とは、 SAP システムにおいて会計取引を登録、処理する最小単位です。伝票は各会計取引に対して登録されるため、伝票番号によって一意に識別することができます。

データは、新構造である会計伝票によって FI-SL システムへ転記されます。他のアプリケーションで転記を行う際は、会計伝票により柔軟性がより高くなります。たとえば、複数の次元にデータの転送および転記ができるようになります。

各伝票には、伝票明細が 1 つ以上含まれています。 伝票明細はデータベースのエントリであり、取引情報の全体または一部が含まれています。

たとえば、 1 つの伝票には以下のような 3 つの伝票明細が含まれます。

伝票明細 1: 勘定 600000 、事業領域 10 、原価センタ 200 、および借方エントリ 3000

伝票明細 2: 勘定 650000 、事業領域 10 、原価センタ 200 、および借方エントリ 2000

伝票明細 3: 勘定 750000 、事業領域 10 、原価センタ 300 、および貸方エントリ 5000

この 3 つの伝票明細は、 1 つの取引を表しています。

SAP 会計伝票には、従来の会計エントリと同じように借方エントリおよび貸方エントリが含まれています。ただし SAP の会計伝票では、原価センタ、プラント、および事業領域など会計取引に関連のある追加情報を追加することができます。入力することのできる情報はコーディングブロックに含まれる次元によってのみ制限されます。ローカル元帳およびグローバル元帳には伝票情報を入力することができます ( 以下の図を参照 )

  1. 直接 FI-SL
  1. 他の SAP アプリケーションを介し
  1. FI-SL のユーティリティを使って