会計期間
FI-SL
でデータの転記を始める前に、会計期間と許可会計期間を定義します。会計期間の定義により、システムで使用できる会計年度および会計期間が決まります。許可会計期間により、データをどの会計期間に転記できるかが決まります。会計期間からデータが一意に識別されるように、会計年度カレンダを定義することができます。この期間については、最終日付だけを定義します。特別目的元帳で取引データの転記先になる会計期間は、取引日付
( 転記日付 ) を使って自動的に算出されます。元帳の会計期間の定義によっては、1つの取引をさまざまな特別目的元帳のさまざまな期間に転記することもできます。
特別目的元帳に週次売上報告に必要な情報しか含まれていない場合もありますが、同一の取引が一般的な特別目的元帳にも登録されて、月次貸借対照表の作成に使われることもあります。この場合、最初の特別目的元帳には
元帳の会計年度が
FI システムで定義された会計年度と異なる場合、ユーザの FI 伝票番号を年度に依存しないものとして定義してください。 FI 伝票番号は、カスタマイジング機能を使って定義します。 FI 伝票番号の定義についての詳細は、 財務会計の導入ガイド (IMG) を参照してください。会計年度カレンダは、同一期間用に必要なだけいくつでも定義でき、会計年度カレンダ
1 つにつき会計期間を最大 366 まで ( たとえば、平均日次残高元帳用などに ) 定義できます。FI-SL
の外部 ( たとえば、 FI または CO など ) から転記する際、統合マネージャではその期間に転記ができるかどうかはチェックされません。このチェックは、転記元のシステム ( 送信側システム ) で行われます。会計期間の定義
FI-SL
システムを設定する際に、会計期間を指定する必要があります。会計期間定義により会計年度カレンダが決まり、会計年度カレンダにより会計年度および会計年度内での会計期間が決まります。会計期間定義についての詳細は、特別目的元帳の導入ガイド
(IMG) を参照してください。許可会計期間の定義
会社
/ 元帳の各組合せごとに、許可会計期間を定義する必要があります。その会社 / 元帳の組合せではどの期間に対してデータの転記できるかが、許可会計期間により決定されます。会社 / 元帳の各組み合わせについて会計期間を転記の対象としていない場合は、その会社 / 元帳の組み合わせにはデータが転記できません。会計年度バリアントをローカル会社コードに定義し、それとは異なる会計年度バリアントをローカル会社コード
許可会計期間は、さまざまなバージョン、およびさまざまなレコードタイプ
( たとえば、計画データ、実績データ ) に定義できます。各会社コード / 元帳の組合せ内でのバージョン / レコードタイプの組合せに対して、いつでも会計期間を転記の対象としたり、対象から外したりすることができます。許可会計期間定義についての詳細は、特別目的元帳の導入ガイド
(IMG) を参照してください。特別期間
会計年度バリアントを使って、
FI-SL で特別期間を使用できるようになりました。会計年度バリアントを定義する際、その会計年度の期間と特別期間を入力します。次に、会社に会計年度バリアントを割り当てます。また、特別目的元帳を定義するとき、会社 / 元帳の組合せにも会計年度バリアントを割り当てます。会社および会社 / 元帳の組合せに割り当てられている会計年度バリアントにより、特別期間を使うかどうかが決まります。会計年度バリアントを使うと、下の表で説明する特別期間に自動的に転記されます。
特別期間への転記処理の対応表
会社と、会社 / 元帳の組合せに割り当てられる会計年度バリアントの関係 |
データ転記先 |
同じである場合 |
データは、その元帳 / 会社の組合せに定義された、対応する特別期間に転記されます。 |
異なっていて、元帳会計年度バリアントの特別期間が会社会計年度バリアントの特別期間よりも少ない場合 |
データは、その元帳 / 会社の組合せに定義された中で有効な最後の特別期間に転記されます。特別期間が定義されていない場合には、最後の通常期間に転記されます。例 :会社会計年度バリアントには 4 つの特別期間があり、元帳 / 会社会計年度バリアントの組合せには 2 つの特別期間があります。ここで、 4 つめの特別期間に転記するとします。すると、元帳の 2 番目の特別期間に自動的に転記されます。 |
異なっていて、元帳会計年度バリアントの特別期間が会社会計年度バリアントの特別期間よりも多い場合 |
データは、その元帳 / 会社の組合せに定義された、対応する特別期間に転記されます。例 :会社会計年度バリアントには 2 つの特別期間があり、元帳 / 会社の組合せには 4 つの特別期間があります。ここで、ユーザが2番目の特別期間に転記するとします。すると、元帳の 2 番目の特別期間に自動的に転記されます。 |
FI-SL
において、 特別目的元帳画面から実績転記機能を使って特別期間に転記する際、その会計年度の最後の通常期間の間に転記日がないと、特別期間にしか転記できません。グローバル会社の特別期間に転記するには、グローバル会社にローカル会社コードを割り当てる必要があります。グローバル会社に転記するとき、そのグローバル会社にローカル会社コードが割り当てられていない場合と、グローバル会社の特別期間へは転記できません。