定義
これは、発生源グループありおよびなしの原価要素をグループ化したものです。
用途
原価見積からの原価が原価要素および原価構成に割り当てられます
( 品目マスタレコードの発生源グループを使用して、原価要素内の品目原価をさらに分割することができます ) 。原価構成を使用すると、原価を関連在庫評価に組み込むかどうかなどを指定することができます。
製品原価計画のカスタマイジングの品目原価見積の基本設定で発生源グループと原価構成を登録します。カスタマイジングで定義した原価構成を基準にすると、以下を実行することができます。
・ 製造原価、販売費および一般管理費、在庫評価の原価などが組み込まれた
原価構成ビューの登録・ 在庫評価や棚卸評価など、原価計算実行目的に応じてグループ化した原価構成の分類
統合
製品原価計画のカスタマイジングでの原価構成の定義に従って原価計算された品目を評価する方法が決まります。各原価構成で以下の評価に割当原価を組み込むかどうかを指定します。
・ 棚卸評価
・ 商法ベース実地棚卸評価
・ 税法実地棚卸評価
・ 内部振替価格付加
各評価には、対応する原価比率も定義します。
・ 原価構成を関連なしとしてフラグ設定
これで、特定の原価
・ 原価構成を変動費としてフラグ設定
これで、ある原価の変動部分
( 内部活動など ) だけを棚卸計算に使用するよう設定することができます。・ 原価構成を固定費および変動費としてフラグ指定
これで、
また、各構成に対して以下も指定します。
・ 原価構成に割り当てられた原価を製造原価として処理するかどうか。
・ 原価構成に割り当てられた原価を初期原価分割
( 原材料の原価構成分割 ) に組み込むかどうか。 追加原価見積を登録して原材料の運賃や保険費用を含めることができます。また、 原材料原価見積を登録することもできます。・ デルタプロフィット
( 会社コードと利益センタ間の利益 ) を更新するかどうか。このフラグは、 グループ原価見積を登録した場合に設定する必要があります。原価計算データが品目マスタレコードに転送されるときこれらの設定が組み込まれます。
品目マスタに結果が転送される原価見積タイプ |
評価タイプ |
結果として生じる価格 |
標準原価見積 |
棚卸評価 |
次期計画原価 |
棚卸原価見積 |
商法ベース実地棚卸 |
商法ベース価格 |
税法棚卸 |
税法価格額 |
改訂標準原価見積または現在原価見積の結果を品目マスタレコードに転送する場合、転送する原価構成ビューを指定することができます。
機能
以下の図では、原価構成、原価構成レイアウトおよび原価のビューのカスタマイジング方法が示されています。
原価構成は、原価構成レイアウトにグループ化されます。原価構成レイアウトには、最大
40 までの原価構成を設定することができます。ただし、原価構成に固定費と変動費の両方が含まれている場合は、原価構成の数が 20 に制限されます。以下は、原価構成の例です。
・ 原材料
・ 人件費
・ 加工費
・ 間接費
: 品目・ 間接費
: 製造・ 間接費
: 一般管理・ 間接費
: 販売管理・ 外部活動
・ その他の原価
特定の原価計算バリアントを使用している場合、この原価計算バリアントの
原価構成レイアウトが自動的に設定され、これに応じて積上結果の原価構成分割が登録されます。1
つの会社コードの標準原価見積の原価計算バリアントはすべて、同じ原価構成レイアウトにリンクします。同じ原価構成にリンクしていないと、特殊調達品目の積上結果を他プラントから転送することができなくなります。標準原価見積に設定されていない原価計算バリアントの場合、プラントまたは原価計算バリアントごとに、原価構成レイアウトを割り当てることができます。
各原価構成の金額は、品目が割り当てられた会社コード通貨で更新されます。
以下も参照してください。
原価構成の詳細については、製品原価管理の導入ガイド
( IMG) で 製品原価計画 → 品目原価見積の基本設定 → 定義 : 原価構成を選択して参照してください。