部品表/配合表を使用した需要予測
需要計画で従属所要量を予測することができます。プロダクションプロセスモデル (PPM) または生産データ構造 (PDS) により最終製品の構成品目部分が決定されます。
このことは、構成品目が最終製品レベルでの需要予測に対して実質的な制約を加える場合、つまり、構成品目の利用可能数量は確定しており、それらがさまざまな最終製品で使用される場合に役立ちます。このような状況は化学産業などで発生します。計画担当者は、固定構成品目レベルでの製品需要予測の影響を即時に確認することができます。
このプロセスは、消費財産業において、1 つの仕入先からの複数の製品からなる店舗ディスプレイをモデリングするためにも使用されることがあります。ディスプレイ (最終製品) と個別製品 (需要計画で構成品目として計画されたもの) の両方が需給連鎖計画にリリースされます。
その他の産業 (自動車部品のサプライヤなど) では、実績需要は構成品目レベルでのみ発生し、最終製品 (車両など) は、部品のサプライヤの需要予測をより透過的にするという役割を果たします。たとえば、車両 1 台につき 1 つのカセットボックスが組み込まれる場合 1000 台の車両が製造されるとカセットボックスに対する需要予測も 1000 になることがわかります。最終製品の需要は、需給連鎖計画にリリースされません。DP PPM/PDS を使用すると、このような状況をモデリングすることができます。
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1. 用途 D (BOM 需要計画) または用途 S (PPM 需給連鎖計画) を使用して、プロダクションプロセスモデル (PPM) を登録および有効化します。需要計画で使用するために PPM を登録する方法は、以下のとおりです。
需要計画の PPM をマニュアルで登録して有効化することができます (需要計画で使用するための PPM の登録を参照)。
SNP または PP/DS PPM から自動で DP PPM を生成することができます。詳細については、需要計画の PPM の自動生成を参照してください。この場合、ステップ 2 と 3 は省略することができます。
需給連鎖計画の PPM の登録はマニュアルで行うか、または R/3 から PP/DS PPM に転送された SNP PPM を変換することによって行います。詳細については、
PP/DS PPM
からの SNP PPM
の生成を参照してください。

このプロセスには、単一レベル PPM (最終製品の構成品目すべてが同じレベルで入力された PPM) を使用することをお奨めします。このためには、通常、入出力数量の何らかの事前計算が必要となります。DP PPM を自動で生成する場合は、PP-DS/SNP PPM が単一レベルまたは複数レベルのどちらであるかに関係なく、単一レベル PPM が登録されます。
生産データソース (PDS) を使用することもできます。これらの生産データソースは、DP または SNP で使用するために生成する必要があります。詳細については、DP での生産?fータ構造の使用を参照してください。
2. 使用するサプライチェーンモデルに、PPM/PDS を割り当てます。
3. このサプライチェーンモデルに、使用する予定のバージョンを割り当てます。
4. 基準計画対象構造を登録して、DP BOM 関連を選択します。
これにより、特性 9AMATNR、9ABOMID、9ABOMIO、および 9APPMNAME が基準計画対象構造に追加されます。その他の必要な属性を追加することができます。

ナビゲーション属性を 9AMATNR に割り当てると、SNP で問題が発生する可能性があります。
ただし、製品を表す別の特性を選択することができます。これを行うには、構造から 9AMATNR を削除して新規特性を追加し、補足 → 製品/ロケーション割当を選択します。その後、この特性にナビゲーション属性を割り当てて、問題なく SNP で使用することができます。
5. 計画範囲を登録し、独立需要のキー数値 (最終製品レベル) および従属需要のキー数値 (BOM レベル) を含めます。キー数値詳細で、以下を設定します。
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a. 独立需要および従属需要のキー数値を設定します。
b. 2 つのキー数値に対して、リンクされたセマンティックコードを設定します。たとえば、独立需要キー数値に対して意味付け (キー数値) 401 を、従属需要キー数値に対して 501 を設定します。セマンティックコード 401 は 501 に、402 は 502 に、などとリンクされます。各セマンティックコードは、計画範囲内で 1 つのキー数値に対して 1 回のみ使用します。計画範囲内に独立需要キー数値と従属需要キー数値のセットが複数存在する場合は、各ペアに対して異なるセマンティックコードを使用します。

liveCache では小数点以下 3 桁を使用して計算が行われます。これは、数量の計算時に分数が登録されると、予期しない丸めエラーが発生する場合があることを意味します。たとえば、1 つの構成品目で出力数量が 3 で入力数量が 7 の場合、0.42857142857... または 2.33333333 が生じます。この問題は、キー数値のペアを追加して、意味付け (キー数値) 60x (601 や 602 など) を割り当てることにより回避することができます。分数の分子および分母が内部的に保存され、このようなエラーはなくなります。
6. ステップ 4 で登録した基準計画対象構造に基づいて、需要計画のマスタデータ (特性値組合せ) を登録します。
特性 PPM に対する項目が灰色表示されます。PPM 情報は、このステップでは生成されません。
7. このステージで、DP PPM を自動的に生成することもできます。この機能を PDS で使用することはできません。
8. 4 番目のオプション BOM 情報の追加を選択して、PPM/PDS の割当先となるバージョンを指定することにより、PPM/PDS 情報を DP マスタデータに追加します。
9. すべての特性値組合せが読み込まれ、PPM/PDS が存在する製品組合せに PPM/PDS が追加されます。
このステップでは、BOM に入力したものと同じように、構成品目に対して追加の特性値組合せが生成されます。

標準システムでは、インプット製品の?ゥ由特性はアウトプット製品のものと同じである必要があることに注意してください。たとえば、アウトプット製品 1 がブランド A に属している場合、すべてのインプット製品もブランド A に属している必要があります。したがって、計画範囲で使用する特性を決定するときには注意が必要です。このことが原因で問題が発生する可能性がある場合は、ナビゲーション属性の使用を考慮します。
リリース 4.0 以降では、自由特性を変更することができます。これを行うには、BAdI /SAPAPO/SDP_MASTER のメソッド COMBI_ENRICH を実装します。
10. 計画範囲およびバージョンを初期化します。
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a. 現在の設定から、需要計画/需給連鎖計画の管理を選択します。
b. ステップ 5 で登録した計画範囲をマウスで右クリックします。
c. 時系列オブジェクトの登録を選択します。
d. ステップ 3 で割り当てたバージョンを入力します。
e. Enter を押します。
11. 計画範囲の需要予測設定を設定しま?キ (計画範囲をマウスで右クリックします)。
12. 2 つのグリッドを含むプランニングブックを設計します。グリッド 1 は最終製品用、グリッド 2 は構成品目用です。
13. 対話式需要予測で、上のテーブル (一番上のグリッド、すなわちグリッド 1) で最終製品の需要を計画します。
14. 複数の製品を選択した場合は、全詳細レベルにドリルします。
15.
一番上のテーブルで
を選択し、下のテーブル(グリッド 2) に従属需要を表示します。
16. 必要に応じて、グリッド 2 の左上にあるセルをマウスで右クリックし、ピボットソートを選択することにより、グリッド 2 のドリルダウンパスのソート順序を並べ替えます。ソート順序を変更するには、ドラッグ & ドロップします。
17. 最終製品レベルの需要を、従属需要が SNP PPM に基づいて計算される需給連鎖計画にリリースします。
産業によっては、SNP に最終製品需要ではなく構成品目需要をリリースする場合があります。たとえば、構成品目が実績需要の発生する製品である場合などです (上記の目的を参照)。
製品に独立需要と従属需要の両方がある場合 (店舗ディスプレイの一部にもなる消費財など)、マクロを使用して 2 つの需要タイプを合計してから、需給連鎖計画にリリースすることができます。
PPM/PDS を特性値組合せに含めた後に変更する場合は、この情報を更新する必要があります。
● PPM の構成品目を追加、変更、または削除した場合は、ステップ 8 で行ったように、BOM 情報の追加を再実行する必要があります。PPM/PDS スペースレコードのみ使用区分は設定しないでください。時系列オブジェクトの登録区分を設定します。
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PPM の数量のみを変更した場合は、時系列の整合性チェックを計画範囲に対して実行します (
計画範囲の整合性チェックを参照)。修理区分を設定します。