インフォセットクエリと同様に、SAP クエリを使用してインフォセットのデータ項目を照会することができます。したがって、この場合もインフォセットが各クエリの基礎となります。ただし、類似のインフォセットクエリとは異なり、SAP クエリには、数多くの追加の構造的オプションが用意されています。したがって、頻繁に実行する特定のデータベースクエリがあり、そのクエリを柔軟に操作することが必要な場合などに SAP クエリを登録します。SAP クエリには、各自のユーザグループのすべてのメンバがアクセスすることができます。ただし、他のユーザグループに割り当てることもできます。
クエリを登録する前に、3 つの基本的な前提条件を満たす必要があります (通常はシステム管理者が作業を行います)。
SAP クエリまたはインフォセットクエリを実行するには、トランザクション SQ01 に対する権限が必要です。この権限を持っていない場合は、システム管理者に連絡してください。
クエリを登録または実行するすべてのユーザは、少なくとも 1 つのユーザグループに割り当てられている必要があります。通常、ユーザグループの管理は、関連するシステム管理者が行います。クエリの実行のみを行う場合、追加の権限は必要ありません。クエリを登録または保存する場合にのみ、特別な権限が必要になります。このような場合も、システム管理者に連絡してください。
インフォセットは、データソースの特別なビューです。インフォセットの構造は、ユーザの情報要件に基づいています。
通常、インフォセットを登録してそのプロパティを更新するには、特別な権限が必要です。したがって、各自のタスクに必要なインフォセットを特定および登録する場合は、システム管理者に問い合わせてください。インフォセットは、さまざまなユーザグループに割り当てることができます。他のユーザグループにとって適切なインフォセットがすでに存在している場合もあります。その場合は、このインフォセットの割当のみを調整する必要があります。
ユーザグループで適切なインフォセットを使用することができるようになった後、そのインフォセットに対するクエリを生成することができます。
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1. トランザクション SQ01 を呼び出します。SAP クエリ第一画面が表示されます。この画面には、各自のユーザグループに登録および保存されているすべてのクエリのテーブルが表示されます。
2. 既存のクエリを実行するには、テーブルからそのクエリを選択して、実行 (F8) を選択します。
3. 新しいクエリを登録する場合は、クエリの名称を入力して、登録ボタンを選択します。
4. 使用可能なすべてのインフォセットが表示された新しいダイアログボックスが表示されます。クエリに必要なインフォセットを選択して、ダイアログボックスを確定します。
5. クエリ登録画面で、クエリの表題と内容説明を入力します。他のすべてのエントリはオプションであり、指定しない場合はデフォルト値が入力されます。
6. 基本一覧ボタンを選択します。
7. 次の画面の左上にあるツリー構造で、選択または一覧表示用の項目を選択することができます。右側では、必要に応じて一覧出力の画面を調整することができます。
8. テストボタンを選択し、何も入力しないで次のバリアントダイアログを確定します。
9. 次の画面では、選択した選択項目に入力することができます。選択項目に有効な値を入力して、実行 (F8) を選択します。
この SAP クエリを保存する場合は、最初に SAP クエリに対してバリアントを更新する必要があります。その後、適切なパッケージに SAP クエリ全体を保存することができます。
上記の手順は、SAP クエリを使用して作業する場合に行う基本的なステップを示しています。より頻繁に SAP クエリを使用して作業し、数多くのオプションを使用する場合には、後続のセクションで説明されている SAP クエリの個々のコンポーネントに関する詳細情報を参照してください。