共有メモリは、データベースインスタンスの複数のプロセスによって共同で使用されるワークメモリです。
データベースインスタンスの DBM サーバは、複数のプロセスで構成されている場合があります。これらのプロセスは、共有メモリを介して通信します。通信の目的は、以下のとおりです。
○ DBM サーバのパラメータファイルやログファイルなどの共有リソースへのアクセスを調整すること。
○ データベースパラメータを転送すること。
○ コマンドスケジューラなどの、特別な DBM サーバプロセスの結果を取得すること。
DBM サーバの共有メモリの内容は、データベースシステムによって、ディレクトリ <independent_data_path>\wrk にある dbmsrv_<database_name>.shm ファイルおよび dbmsrv_<database_name>.shi ファイルに保存されます。これにより、有効な DBM サーバプロセスがない場合でも、共有メモリの内容を利用することができます。
共有メモリを使用して、異なるデータベースインスタンスの DBM サーバプロセス間で通信を行うことはできません。
参照:
データベースマネージャ CLI、データベースマネージャ設定のその他のコマンド