定義
名前テーブル
( nametab) には、 SAP システムで有効化されているテーブルと項目の各定義が格納されます。一括有効化処理により、またはユーザにより ( ABAP ディクショナリ、トランザクション SE11 を使用して ) テーブルの有効化が依頼されると、リポジトリバッファにエントリが登録されます。それにより、リポジトリの管理情報から対応する名前テーブルが生成されます。リポジトリバッファは、通常
nametab バッファ (NTAB) と呼ばれますが、 ABAP ディクショナリバッファと呼ばれることもあります。リポジトリ内のテーブルの内容説明が
( 項目定義、データエレメント定義、ドメイン定義についての ) 、いくつかのテーブルに配布されます。名前テーブルには、この情報が要約されます。名前テーブルは次のデータベーステーブルに保存されます。リポジトリバッファは、共有メモリの
4 つのバッファから構成されます。各バッファを以下に示します。テーブル定義 |
TTAB バッファ |
テーブル DDNTT |
項目内容説明 |
FTAB バッファ |
テーブル DDNTF |
初期レコードレイアウト |
IREC バッファ |
項目タイプにしたがって初期化されるレコードレイアウトを格納します。 |
NAMETAB ( 短 ) |
SNTAB バッファ |
TTAB および FTAB バッファの短い要約 |
NAMETAB
( 短 ) および 初期レコードレイアウトは、データベースには保存されません。それらはテーブル DDNTT と DDNTF の内容から導出されます。テーブルアクセスが依頼されると、各ワークプロセスに埋め込まれたデータベースアクセスエージェントがまず
NAMETAB ( 短 ) バッファを読み込んでテーブルについての情報を取得します。この情報が十分でない場合 ( たとえば、 SELECT 命令で非一次キーが使用されているなど ) 、エージェントは テーブル定義バッファ、項目内容説明バッファの順にアクセスします。データベースエージェントは、リポジトリバッファを読み込むことによって、テーブルがバッファに入れられているかどうかを判別します。この情報を使用して、エージェントはテーブルバッファ ( 部分バッファまたはジェネリックバッファ ) あるいはデータベースにアクセスします。IREC
バッファは以下の時点で読み込まれます。上記のバッファは、
インスタンスプロファイルでパラメータを編集して設定することができます。参照
:バッファタイプ SAP バッファの一般的なパラメータ設定