既存の DBM ユーザにもとづいて新規の DBM ユーザを登録することができます。既存の DBM ユーザのサーバ権限とプロパティ (ユーザ ID とパスワードを除く) は、新規の DBM ユーザにコピーされます。これらのサーバ権限と DBM ユーザのプロパティは、各自の要件に合わせてあとで調整することができます。
DBM ユーザの新規登録時にユーザ ID とパスワードだけを定義することもできます。その場合は、この 2 つの DBM プロパティのみを設定した DBM ユーザが登録されます。その後、DBM ユーザの他のすべてのプロパティとサーバ権限をこのユーザに明示的に割り当てる必要があります。
前提条件について確認するには、データベースマネージャ CLI の user_create を参照してください。
参照:
データベースマネージャ CLI、サーバ権限
データベースシステムのコンセプト、データベースマネージャユーザ
パスワードに MONDAYを指定して新規の DBM ユーザ OLEGを登録します。データベースシステム管理者の設定を新規 DBM ユーザのテンプレートとして使用します。このテンプレートにもとづいて、データベースインスタンスの起動および停止、オペレーティングシステムコマンドの実行、DBM ユーザのインストールおよび管理を行う権限を適用します。
...
1. データベースマネージャCLI をセッションモードで呼び出し、パスワードに SECRETを指定してデータベースシステム管理者 DBADMINとしてログオンし、データベースインスタンス DEMODBに接続します。
>dbmcli -u DBADMIN,SECRET -d DEMODB
dbmcli on DEMODB>
2. パスワードに MONDAYを指定し、データベースシステム管理者 DBADMINのサーバ権限を適用してデータベースマネージャユーザ OLEG を登録します。
dbmcli on DEMODB>user_create OLEG,MONDAY DBADMIN
OK
3. 上記のシナリオにもとづいて、このDBM ユーザのプロパティを変更します。
dbmcli on DEMODB>user_put OLEG SERVERRIGHTS=-DBStart,-DBStop,-SystemCmd,-InstallMgm,-UserMgm
OK
パスワードに MONDAYを指定した DBM ユーザ OLEG がデータベースインスタンス DEMODBに対して登録されました。OLEG には次のサーバ権限が割り当てられています。DBInfoRead、Backup、LoadSystab、Recovery、DBFileRead、ParamCheckWrite、ParamFull、ParamRead、AccessSQL、AccessUtility、SchedulerMgm、Scheduling。
パスワードに SUNDAY を指定して新規の DBM ユーザ ELENA を登録し、次のサーバ権限を割り当てます。
● ステータス情報の照会
● データベースインスタンスのバックアップおよびリストア
● データベースパラメータへのアクセス (チェック済書込)
● システムテーブルのロード
● DBM コマンドのスケジュール
...
1. データベースマネージャCLI をセッションモードで呼び出し、パスワードに SECRETを指定してデータベースシステム管理者 DBADMINとしてログオンし、データベースインスタンス DEMODBに接続します。
>dbmcli -u DBADMIN,SECRET -d DEMODB
dbmcli on DEMODB>
2. パスワードに SUNDAYを指定して DBM ユーザ ELENAを登録します。
dbmcli on DEMODB>user_create ELENA,SUNDAY
OK
3. 上記のシナリオにもとづいてサーバ権限を割り当てます。
dbmcli on DEMODB>user_put ELENA SERVERRIGHTS=+Backup,+Recovery,+ParamCheckWrite,+Scheduling
OK
パスワードに SUNDAYを指定した DBM ユーザ ELENA がデータベースインスタンス DEMODBに対して登録されました。ELENA には次のサーバ権限が割り当てられています。Backup、Recovery、ParamCheckwrite、Scheduling。