MaxDB は、SAP 独自のリレーショナルデータベースシステムです。SAP のソリューションにおいて、他のベンダーのデータベースを置き換える、より安価なデータベースとして使用することができます。
データベースインスタンスは、データベースと、データベースの操作に必要な追加情報から構成されています。データベースとは、系統的な構造を持つデータのセットのことです。データベース内のデータは、アプリケーションデータ (データレコード) とデータベースカタログ (メタデータ) から構成されています。
各データベースインスタンスには一意の名称が付けられます。データベースインスタンスには、ONLINE、ADMIN、OFFLINE などのさまざまな操作状態があります。ONLINE 操作状態では、ユーザがデータベースインスタンスのデータを操作することができます。また、ADMIN 操作状態では、データベース管理者が管理タスクを実行することができます。
ユーザがデータベースのデータをクエリまたは変更するには、Structured Query Language (SQL) を使用します。SQL を使用すると、データベースインスタンスの論理単位 (データベースオブジェクト) を照会、変更、および削除することができます。そのような論理単位の例として、たとえばテーブルを挙げることができます。スキーマを使用すると、データベースオブジェクトを論理的にグループ化することができます。SQL を参照してください。
データベースシステムでは、トランザクションが使用されます。トランザクションを参照してください。
物理的に見ると、データベースインスタンスは、データボリュームとログボリューム (永続記憶域)、複数のキャッシュ、実行ディレクトリ内のファイル、およびメタデータのコレクション (設定ファイル、データベースパラメータ、ボリュームのパスなどを含みます) から構成されています。データベースシステムでは、論理アクセス構造としてページチェーンと B* ツリーが使用されています。データ記憶域を参照してください。
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