すべてのデータベースパラメータには、現在値の他にもその他のプロパティがあります。これらのプロパティはデフォルトパラメータファイル cserv.pcf で定義されています (設定ファイルを参照)。
データベースパラメータに加えた変更は、データベースインスタンスが再起動されるまでは有効になりません。
データベースの実行中に、データベースパラメータを変更することもできます。また、データベースパラメータの変更の有効期間を以下のように選択することもできます。
■ 次回再起動時まで
■ 次回再起動時以降
■ 即時かつ永続的
データベースパラメータのプロパティ
プロパティ |
指定可能な値 |
内容 |
CASESENSITIVE |
YES | NO |
値の大文字小文字を区別します。 |
CHANGE |
NO | RUNNING | OFFLINE |
パラメータ変更が操作状態で可能かどうか、およびどの操作状態で変更できるかを指定します。 NO = 変更できません。 RUNNING = 操作状態 ONLINE および ADMIN で変更することができます。変更がいつ適用されるかを選択することができます。 OFFLINE = 新しい値は再起動後にのみ有効になります。 |
CLEAR |
YES | NO |
新しいデータベースインスタンスにパラメータが適用されるかどうかを指定します (パラメータ RUNDIRECTORY の場合は NO など)。 |
DEVSPACE |
YES | NO |
パラメータのタイプ: YES = ボリュームパラメータ NO = カーネルパラメータ |
DISPLAYNAME |
文字列。空白文字が含まれる場合があります。 |
データベースマネージャ GUI に表示されるパラメータの名称 |
DYNAMIC |
YES | NO |
パラメータのプレースホルダ (DATAVOL_? など) がデフォルトパラメータファイルに存在するかどうかを指定 |
GROUP |
GENERAL | EXTENDED | SUPPORT | NO | TRACE |
パラメータが属するグループ: GENERAL: 共通データベースパラメータ EXTENDED: 特殊データベースパラメータ SUPPORT: サポートデータベースパラメータ NO: パラメータはデータベースマネージャ GUI に表示されません。 TRACE: データベーストレース、データベースチェック、および監視用のパラメータ |
INSTANCES |
LVC | OLTP |
データベースインスタンスに関連するパラメータ: LVC = SAP liveCache OLTP = OLTP (MaxDB) 指定なし: すべてのデータベースインスタンスタイプに有効です。 |
INTERN |
YES | NO |
内部計算に値が必要かどうかを指定します。 |
LASTKNOWNGOOD |
|
最後の有効値 (データベースインスタンスの起動が最後に成功したときのパラメータ値) |
MANDATORY |
YES | NO |
パラメータに値を指定する必要がある (ゼロ以外または空でない) かどうかを指定します。 |
MAX |
|
最大値 |
MIN |
|
最小値 |
MODIFY |
YES | NO |
データベースインスタンスの登録完了後もパラメータを変更できるかどうかを指定します (パラメータ RUNDIRECTORY の場合は NO など)。 |
VALUESET |
個々の値が空白文字またはタブで互いに区切られている必要があります。 文字列パラメータの場合、許可されている文字列定数は引用符で囲まれている必要があります。 |
値セット |
以下に示すように、パスワードが SECRET のユーザ DBADMIN としてデータベースマネージャ CLI を使用して、データベースインスタンス DEMODB のパラメータ RUNDIRECTORY のプロパティを照会します。
dbmcli –d DEMODB –u DBADMIN,SECRET param_getproperties RUNDIRECTORY
OK
CHANGE OFFLINE
INTERN NO
MANDATORY YES
CLEAR YES
DYNAMIC NO
CASESENSITIVE YES
DEVSPACE NO
MODIFY YES
GROUP GENERAL
DISPLAYNAME
VALUESET
MAX
MIN
INSTANCES