データベースシステムでは、データベースのデータはデータ領域内に格納されています。ハードディスク障害の発生などによりデータ領域が損傷した場合、データベースインスタンスをリストアするには、データのバックアップが必要になります。このため、データキャリアにデータを定期的にバックアップする必要があります。
データのバックアップ以外にも、データ領域の損傷後にデータベースインスタンスを希望のステータスにリストアするには、バックアップされたログエントリが必要になる場合があります (ログエントリのバックアップを参照)。
バックアップタイプ
名称 |
内容 |
全データのバックアップ |
データ領域全体をバックアップします。 |
増分データバックアップ |
データ領域内の、最後の完全バックアップ以降に変更されたすべてのデータをバックアップします。 |
完全データバックアップ中に、増分データバックアップを開始することはできません。また、その逆もできません。
● バックアップテンプレートを定義しておく必要があります (バックアップテンプレートとデータキャリアを参照)。
● Microsoft Windows の場合のみ: リモートコンピュータ上のデータキャリアにバックアップする場合は、リモートコンピュータによるデータのバックアップとリストアで説明するステップを実行する必要があります。
データをバックアップするには、データベースマネージャのデータベースツールまたは SAP システムの場合は CCMS を使用します。参照
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データベースマネージャ GUI、バックアップウィザード
データベースマネージャ CLI、backup_start
CCMS におけるデータベース管理、データバックアップのスケジュール
これらのツールでは、さまざまなデータキャリアタイプおよびさまざまなバックアップツール (他のプロバイダのバックアップツールを含む) を使用することができます。他のプロバイダのバックアップツールの使用を参照してください。
参照:
データベース管理チュートリアル